不倫の修羅場|浮気・不倫で修羅場になった体験談を紹介!

浮気や不倫が配偶者にバレて、修羅場になることは珍しくありません。
浮気した側もされた側も、お互いに感情的になってしまい、口論になってしまうどころか、暴力をともなう事態になってしまうケースも見受けられます。
また、「修羅場」といっても、その要因や内容はさまざまです。
配偶者の不倫という事実に対し怒りから修羅場に発展することもあれば、不倫された側が配偶者や不倫相手に復讐をしたことによって修羅場と化してしまうこともあります。
さて、この記事では、浮気や不倫をきっかけに夫婦間で修羅場となった体験談やエピソードを、いくつか取り上げさせていただきます。
また、配偶者の不貞行為で修羅場になった場合に取り得る対応についても、具体的にご説明いたします。
目次
不倫の修羅場
不倫についてのエピソードなどを見ると、よく「不倫がバレて修羅場になった」などという表現を見かけます。
「修羅場」という言葉は、もともと仏教用語に由来し、争いや苦しみに満ちた戦場のような場所を意味します。日常会話では、人間関係のもつれが激化した状況について「修羅場になった」と表現することが多く、夫婦間のトラブルにおいても「修羅場」という言葉が使われることが一般的です。
不倫は、信頼関係の根幹を揺るがす重大な裏切りです。そのため、長く連れ添ってきた夫婦や、日頃関係の良好な夫婦ほど、裏切られたときのショックや怒りは激しいものがあります。
裏切られたという思いから、相手を激しく問い詰めたり、反対に浮気した側が開き直ったり言い訳をしたりすることで、お互いが感情的になって衝突してしまいます。
こうした背景から、冷静な話し合いができず、不倫問題においては「修羅場」と呼ばれるような状況に発展してしまいやすいのです。
このコラムでは、不倫にまつわる「修羅場」とは具体的にどのようなものがあるのか、実際の体験談を参考に見ていきたいと思います。
浮気・不倫の修羅場の体験談
それでは、具体的な浮気・不倫の修羅場の体験談を確認していきましょう。
(1)妻に浮気がバレて修羅場になった話
夫が職場の後輩と不倫関係にあったことを、妻がスマートフォンの通知から偶然知ったケースです。
ある夜、テーブルの上に置かれていた夫のスマートフォンに、「昨日は一緒にいてくれて嬉しかった。次に会えるのが待ち遠しい」といった内容のLINE通知が表示されていました。
メッセージの差出人は、夫が以前から「ただの同僚」と説明していた女性で、送信されたのは深夜帯です。
この通知を見た妻は、その場でメッセージの意味を問いただしました。
夫は「ふざけた内容を送ってきただけ」などと取り繕おうとしましたが、やり取りの文面や日頃の行動と照らし合わせても言い逃れは難しく、最終的に不倫の事実を認めざるを得ませんでした。
妻が「どうしてこんなことをしたのか」と強く責め立てるのに対し、夫が「冷たくされていた」「寂しかった」と言い訳を重ねるうちに、ついには物を投げたり壁を殴ったりするまでにヒートアップしてしまったのです。
翌朝から、夫婦は同じ家にいながらも目を合わせず、会話は必要最低限となってしまい、互いに食事の時間もずらして行動するようになりました。こうした夫婦の関係の悪化は子どもにも影響を与え、子どもは家にいる間は常に緊張するようになってしまいました。
数週間後、妻の要望で夫婦カウンセリングを受け、今後についての話し合いが行われましたが、互いの信頼関係を回復するまでには至りませんでした。最終的には別居することで折り合いをつけ、現在は離婚も視野に入れて、弁護士を挟んだ話し合いが続けられています。
夫の浮気が発覚したことをきっかけに、修羅場から別居に至った典型的なケースです。
(2)浮気調査がバレて修羅場になった話
夫の帰宅時間が不規則になり、休日出勤や出張が急に増えるようになったことから、妻が夫の浮気を疑い始めたケースです。
日々の違和感が積み重なった結果、妻は探偵事務所に調査を依頼し、証拠が揃った段階で冷静に話し合いをするつもりでいました。
ところが、調査開始から間もなく、夫がクレジットカードの明細に「調査会社」の名義を見つけ、不審に思ってカード会社へ問い合わせをしたことで、調査の事実が先に夫に知られてしまいました。
ある夜、夫は帰宅するなり「探偵まで雇って俺を疑っていたのか」と怒りをあらわにし、妻を問い詰めました。
妻が「最近の様子を見ていて不安になっただけ」と説明しても、夫は「そんなに信用できないなら終わりだ」と耳を貸さず、怒鳴り声が次第に激しくなっていきました。
しまいには、夫がテーブルを強く叩いたり、妻のスマートフォンを奪い取ろうとしたりする場面もあり、子どもが怯えて泣き出してしまうほどの修羅場となってしまったのです。
その後、夫婦の間には強いわだかまりが残り、数日間はまともな会話ができない状態が続きました。
後日、妻はあらためて探偵から受け取った調査報告書を夫に見せ、そこに記載された浮気相手とのやり取りといった浮気の証拠を見せ、夫は浮気を認めるに至りました。
夫は「二度と浮気はしない、やり直したい」と言いましたが、妻の方は「実際には浮気していたのに、浮気調査をしたのがバレたときに、激しく怒鳴られ罵倒された。あの記憶がトラウマになっているし、結局嘘をつかれていたので夫のことを信用できない」という気持ちになり、結果として離婚調停によって離婚することになったのです。
浮気の証拠を得るための調査が、意図しない形で配偶者に発覚してしまったことによって、修羅場を招いてしまったケースです。
(3)妻の浮気への復讐で修羅場になった話
妻が職場の同僚と浮気をしていたことに気づいた夫が、復讐のために自分も浮気した結果、家庭が修羅場と化したケースをご紹介します。
浮気が発覚したきっかけは、妻のスマートフォンに表示されたメッセージを夫が偶然目にしたことでした。
「今日はありがとう、やっぱりあなたといると落ち着く」といった文面に、夫は激しい怒りを覚え、「誰だこれは」と声を荒げて妻を問い詰めました。妻は、一度は「仕事の相談に乗ってもらっていただけ」と否定しましたが、夫がさらに問い詰めたことで、浮気の事実が明らかとなったのです。
その後、夫は謝罪の言葉や弁解には一切耳を貸さず、「俺も同じことをしてやる」と言い残して家を出て行きました。数日後には、かつて交際していた女性と肉体関係を持ち、そのまま関係を続けるようになったのです。
夫は「妻が浮気したのだから、自分も同じように浮気をする自由がある」と考えるようになり、わざと女性とのやり取りをスマートフォンに残して妻が見られるように机に置くなど、挑発的な言動を繰り返すようになっていきました。
数日後、妻が「浮気したことは謝罪して、今は浮気をしていない」と夫の浮気を糾弾したことで、再び激しい口論となったのです。
途中、妻がグラスを壁に投げつけ、夫がリビングのテーブルを蹴り飛ばすなど、暴力的な行動も見られ、心配した近隣住民が警察に通報するまでの修羅場と化しました。
夫婦は現在、離婚裁判にて慰謝料と子どもの親権を争っています。
浮気・不倫の修羅場で離婚を考えたら
配偶者の浮気が発覚して家庭内が修羅場となった場合、「このまま結婚生活を続けていくべきか」「いっそ離婚した方がいいのか」と悩むことになるかと思います。
すぐに結論を出すのは難しいでしょうし、冷静な判断ができないまま衝動的に決断してしまうと、後悔する可能性が高いです。
以下に、実際に配偶者の不倫で修羅場になった場合、どのように対応すればいいのかについて、対処方法をご説明いたします。
(1)話し合い
離婚を考える一方で、「子どものことを考えて離婚は避けたい」「もう一度やり直せるなら夫婦関係を修復したい」という場合もあるかと思います。
特に、浮気をした側が心から謝罪し、関係の修復に向けて真剣に取り組もうとしている場合には、すぐに離婚せず話し合うことが選択肢となるでしょう。
話し合いの場では、感情的にならないことが重要です。
夫婦二人では冷静に話し合いを進められない場合には、家族や友人に立ち会ってもらったり、弁護士などの専門家に交渉を依頼したりと、第三者を交えて話し合いを進めましょう。
離婚を回避するための話し合いであっても、双方が本気で向き合わなければ、形だけの修復に終わってしまう可能性があることも理解しておく必要があります。
(2)仮面夫婦になる
浮気が原因で夫婦の関係が大きく壊れてしまったものの、すぐに離婚することを避け、家庭内で形式上の関係だけを保つ「仮面夫婦」を選ぶことも考えられます。
その理由としては、子どもの教育環境を優先したい、経済的に別れることが難しい、周囲に離婚を知られたくないといった、さまざまな事情があります。
仮面夫婦の関係になることで、割り切った友人関係のようになる夫婦や、関係を修復できる夫婦もいますが、同居を続けることがストレスとなり、結果的に離婚することになってしまうことも少なくありません。
また、両親が仮面夫婦でいることで、子どもにとっても不安定な家庭環境となってしまうおそれがあります。
仮面夫婦としての生活を選ぶのであれば、その理由や目的を明確にし、「いずれ離婚に向けて準備をするのか」「関係を修復する可能性があるのか」を自分自身の中で整理しておくことが大切です。
(3)離婚する
「もう信頼関係は回復できない」「一緒に生活を続ける意味がない」と判断し、離婚という決断に至る夫婦も少なくありません。
離婚をする場合も、まずは夫婦で離婚について話し合い、財産分与などの離婚条件について決めます。話し合いではまとまらないときは離婚調停で交渉を進め、それでも合意できない場合は、離婚裁判によって離婚手続きを進めていくことになります。
なお、夫婦双方の意思が「離婚したい」で合致しているとしても、話し合いが必ずしもスムーズに進むとは限りません。
浮気をした側が責任を認めず慰謝料や財産分与を拒否したり、子どもの親権を巡って争いになったりすることは珍しくないのです。
このようなトラブルを防ぐためにも、なるべく早い段階で弁護士に相談し、離婚協議書の作成や離婚調停・離婚裁判を念頭に置いた離婚準備を進めることをおすすめいたします。
不倫の修羅場に関するQ&A
Q1.不倫を問い詰めたら修羅場になり、暴力を振るわれました。離婚に影響ありますか?
A:配偶者からの暴力(DV)は、民法上の離婚原因として認められる可能性が高いです。また、慰謝料を請求できる可能性もあります。録音や診断書など、客観的な証拠の確保が重要です。
Q2.不倫で修羅場となった際に発言した内容で、後々不利になることはありますか?
A:感情的になった際の発言が、録音やメモなどで証拠として残されていた場合、後の調停や訴訟で不利な材料になる可能性があります。
Q3.修羅場を避けるために、不倫を問い詰めない方がいいのでしょうか?
A:不倫の問題を放置することはおすすめできません。ですが、勢いのまま問い詰めることも厳禁です。まずは不倫の証拠を確保し、感情的にならないように、冷静に話し合いを提案しましょう。相手が落ち着いて話し合いに応じてくれない場合には、弁護士などに交渉を依頼することも検討してみてください。
まとめ
本記事では、不倫や浮気が原因で家庭内が修羅場と化してしまった体験談を、いくつかご紹介いたしました。
浮気が発覚した直後は、怒りや悲しみといった強い感情に飲み込まれ、冷静さを失ってしまうことも少なくありません。激しい口論に発展し、暴力的なやり取りにまで至ってしまうこともあります。
そして、そうした夫婦の修羅場が、子どもにも深刻な影響を及ぼすケースも見受けられます。
浮気や不倫による修羅場という深刻な問題に直面したときには、一人で抱え込まず、法律の専門家である弁護士に相談することも有効です。
弁護士法人あおい法律事務所では、弁護士による法律相談を初回無料で行っております。法律相談は、対面だけでなく、お電話によるご相談も可能です。
当ホームページのWeb予約フォームやお電話にて、ぜひお気軽にお問合せいただければと思います。
この記事を書いた人

雫田 雄太
弁護士法人あおい法律事務所 代表弁護士
略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。3,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。
家庭の法律問題は、なかなか人には相談できずに、気付くと一人で抱え込んでしまうものです。当事務所は、家庭の法律問題に特化した事務所であり、高い専門的知見を活かしながら、皆様のお悩みに寄り添い、お悩みの解決をお手伝いできます。ぜひ、お一人でお悩みになる前に、当事務所へご相談ください。必ずお力になります。



