• 不倫慰謝料

浮気チェック|旦那や妻の浮気の兆候をセルフ診断【チェックリスト付】

監修者:弁護士法人あおい法律事務所

代表弁護士 雫田雄太

略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。
3,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。

弁護士法人あおい事務所の離婚専門サイトをご覧いただき、ありがとうございます。
当サイトでは、離婚に関する法的な知識を分かりやすくお届けしております。皆様のお悩みの解消に少しでもお役立ちできましたら幸甚です。

帰宅時間が読めない日や、残業や出張が増えた。自宅や外出先でも、スマホを手放さなくなった。会話をしていても上の空で、日々のコミュニケーションが減った。

こういった、一つひとつは些細なものでも、違和感が少しずつ積み重なっていくと、「もしかして、浮気をしているのでは?」「他に好きな人ができたんじゃないか?」と配偶者を疑うようになるかもしれません。

 

配偶者を疑う

 

ですが、疑ってすぐに感情的に問い詰めてしまうと、かえって夫婦関係がこじれてしまったり、浮気や不倫の証拠を隠滅させられたりしてしまうおそれがあります。まずは落ち着いて、日常の変化を冷静に見直し、配偶者に気付かれないよう、浮気の兆候の有無を確認してみましょう。

そこで本記事では、浮気や不倫の兆候があるのかをセルフ診断するため、夫向けと妻向けに分けてチェックリストをご紹介いたします。

スマホの扱い方、スケジュールの変化、支出の傾向、見た目の変化、配偶者に対する話し方や接し方など、日常生活に潜む浮気のサインについて、チェック項目として一覧化しました。

もちろん、当てはまる項目があるからといって、必ずしも浮気しているとは限りませんが、状況の整理や今後の対応について検討する際にご参考にしていただければと思います。

浮気チェック

自分の夫や妻が浮気していないかどうかを確かめるためには、そもそもどういった方法があるのでしょうか。

浮気チェックの方法

配偶者に普段と違う様子や違和感を覚えても、いきなり「浮気をしているのではないか」と問い詰めるのは避けましょう。感情のままに行動してしまえば、かえって証拠を隠されてしまったり、相手の警戒心を高めてしまったりと、状況が悪化するおそれがあるからです。

まずは、浮気している可能性がどれだけあるのか、相手に悟られないように確認を進めることが大切です。

 

日常の変化は小さいと分かりづらいですが、複数の変化が重なることで、見えてくる場合が多いです。スマホを常に持ち歩くようになった、外出予定の説明が曖昧になった、会話の密度が薄くなった、服装や香りの傾向が変わった、といった変化は、単発では浮気の判断材料になりにくいです。ですが、こうした傾向がいくつも見られ、継続している場合、浮気の可能性が生じてきます。日時や内容、本人がどのように説明したのかなど、簡単なメモに整理し、説明のつく変化かどうかを冷静に見極めましょう。

 

相手の反応を確かめたいときは、直接追及するのではなく、LINEなどのSNSによる「カマかけ」をすることもあるかもしれません。たとえば「最近ちょっと雰囲気が変わったように感じる。何かあったのかな」など、断定せずに様子をうかがう言い回しにすると、不必要な対立を避けつつ反応の変化を観察できます。

強い口調で問い詰めたり、同じことを何度も聞いたりするのは逆効果となりますので、回数は控えめにし、返信内容や間の取り方、話題のそらし方などを冷静に確認しましょう。

 

相手が車を使う生活なら、車まわりの変化も見逃せません。助手席の位置がいつもと違う、車内に見覚えのないレシートや小物がある、芳香剤の種類が急に変わった、走行距離や給油のタイミングが不自然に増えた、といった小さな変化も、日常生活の中で確認しておくといいかもしれません。

 

なお、浮気チェックをする際には、必ず法律の範囲で行ってください。スマホの無断ロック解除や位置情報アプリの仕込み、隠しカメラや録音機の設置は、あまりおすすめできません。場合によっては、自身が責任を問われるおそれがあるからです。証拠としても活用しづらく、夫婦関係の修復や、離婚などの手続きでも不利益が及びかねません。

不安や疑問があるときには、法律の専門家である弁護士に相談し、法律的な面でもサポートを受けながら対処していただくことをおすすめいたします。

 

浮気チェックの方法

 

妻の浮気の兆候【チェックリスト】

それでは、配偶者に浮気の兆候が見られるのか、チェックリストを使って確認してみましょう。

まずは、妻に浮気している可能性があるのかを確認するチェック項目をご紹介いたします。

妻の浮気の兆候【チェックリスト】

□ 外出や帰宅の時間が不規則になり、行き先や目的の説明が曖昧になってきた。

□ 「ひとりで出かけたい」「気分転換したい」と言うようになり、単独での外出が増えている。

□ 平日の夜や休日など、夫が家にいる時間帯に一人で出かけることが多くなった。

□ パートや習い事、友人との予定などを理由に、頻繁に家を空けるようになった。

□ 家でも常にスマホを持ち歩き、トイレやお風呂でも手放さなくなった。

□ スマホのロックや通知の設定が変更され、画面を見せようとしない。

□ 深夜や早朝にスマホを操作している気配があり、相手に隠すようなそぶりがある。

□ 見慣れない男性の名前や、名前がイニシャルのみの連絡先がスマホに登録されている。

□ 連絡履歴やトーク履歴が不自然に少なく、削除されているような形跡がある。

□ メイクや髪型、服装、ネイル、香水など、外見への気配りが急に強くなった。

□ セクシーな下着や新しいランジェリーを購入するようになったが、夫婦関係での使用が見られない。

□ 香りや化粧品が以前と変わり、異性を意識している印象を受ける。

□ 会話の内容が薄くなり、夫への関心が薄れたように感じる。

□ 夫婦のスキンシップを避けるようになった、あるいは明らかに態度が変わった。

□ SNSの投稿が活発になり、自撮りや飲食店での写真など、異性との関係をにおわせる内容が増えている。

□ 外出用のバッグやポーチの中身が頻繁に入れ替えられ、レシートや明細が残っていない。

□ 家計の中に、美容院・カフェ・タクシー・電子マネーのチャージなど、頻度や金額が不自然な支出が見られる。

□ 共用しているクレジットカードや口座に、夫の知らない支払いや利用履歴がある。

□ 車を使った外出が増えたが、話していた予定と走行距離や給油のタイミングが一致しない。

□ 車内に、夫以外の男性の同乗を連想させる痕跡がある(助手席の位置が動いている、見慣れない男性の香水のにおい、空のペットボトルや飲料缶など)。

□ 夫や家族のスケジュールへの関心が薄れ、予定の共有を避けるようになった。

□ 普段とは異なる生活リズムが定着してきている(帰宅後すぐの入浴や、夜間の外出など)。

夫の浮気の兆候【チェックリスト】

次に、夫に浮気している可能性があるのかを確認するチェック項目をご紹介いたします。

夫の浮気の兆候【チェックリスト】

□ 仕事や会食、接待といった理由で夜の外出や帰宅の遅れが目立つようになった。

□ 出張や休日出勤の頻度が増えたが、行き先やスケジュールが曖昧。

□ LINEや電話に出ないことが増え、連絡がつかない時間帯が以前より長くなった。

□ 家でもスマホを肌身離さず持ち歩き、机に置かなくなった。

□ 急にスマホにロックをかけたり、通知の内容が見えない設定に変えたりしている。

□ LINEのトーク履歴がほとんど残っておらず、削除されている可能性がある。

□ スマホを見てニヤつく、急に画面を下向きにして操作するなど不自然な仕草が増えた。

□ 髪型や服装、持ち物などが急に垢抜け、服の系統が以前と変わった。

□ 洋服の好みが変化し、体型を意識したシャツやパンツなどを選ぶようになった。

□ 下着や靴下など、普段見えない部分のアイテムを新調する頻度が増えた。

□ 車の助手席の位置や背もたれの角度が不自然に調整されていることがある。

□ 車内に、妻ではない女性の使用を思わせる痕跡があった(長い髪の毛、女性用マスク、甘い香りなど)。

□ ナビの履歴やETC利用記録に、不自然な場所・時間の移動履歴が残っている。

□ 香水やボディスプレーなど、普段使わない香りをつけるようになった。

□ 財布の中に、知らない飲食店やカフェなどのレシートが増えている。

□ タクシーや電子マネーなど、小さな決済が増えており、行動と一致しない。

□ 飲み会や二次会の詳細を聞いても、話が曖昧だったり内容が食い違ったりする。

□ 妻に対する態度が急に優しくなる、または逆に冷たくなるなど、極端な変化が見られる。

□ 妻のスケジュールに関心を持たず、自分の行動を干渉されることを嫌がるようになった。

□ 「最近体力が落ちた」「運動不足だから」と言ってジム通いを始めたが、通う時間や頻度が不自然。

□ 給与明細やクレジットカードの明細など、これまで見せていたものを急に見せなくなった。

□ パスワード管理に敏感になり、家庭用のPCやタブレットでもIDやパスを頻繁に変更している。

□ 夜の夫婦関係を避けるようになった、または急に積極的になるなど態度に違和感がある。

□ 自宅にいる時間が短くなり、在宅時にもスマホやパソコンに没頭していることが増えた。

□ 共通の友人・知人に関する話題を避けたがるようになった。

□ 夫の車に、女性と二人で行動したような履歴(駐車場の領収書、2名分のチケットなど)が残っていた。

□ 妻が話しかけても、スマホを見たまま生返事をするなど、明らかに集中が途切れていることが増えた。

□ 性的な話題や恋愛に関する話題を家庭で口にすることが増えたが、妻には関心が薄い。

夫や妻が浮気性かチェックできる?

さて、配偶者にチェックリストで見てきたような浮気の兆候が見られない場合でも、将来的に浮気をする可能性がないとは言い切れないのが現実です。

家族一筋で仕事に集中してきた人が、突然配偶者以外の異性に惹かれてしまうこともあるでしょう。

また、人によっては結婚前から、異性との関わりが親密に過ぎる傾向がある人もいます。俗に「浮気性」などと言いますが、自分の恋人や配偶者が浮気性なのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

現時点で浮気を疑っているわけではないが、パートナーが「浮気しやすいタイプ」かどうかを知りたい、あらかじめ予防策や関係性の築き方を考えておきたい、といった方に向けて、浮気性の人に見られる一般的な傾向をチェックリストにいたしました。

あくまで目安となりますが、ご活用していただければと思います。

浮気性の人に見られる傾向チェックリスト

□ 「誰と会うか口出ししてほしくない」など、自由を強調する発言が目立つ。

□ 異性と必要以上に近い距離で接することが多い。

□ SNSの「いいね」や評価に強くこだわる。

□ 新しい出会いや刺激をよく求める。

□ 飲酒やその場の雰囲気で、判断が変わりやすい。

□ その場のノリで、前からの約束を反故にすることがある。

□ 嘘をつくことやごまかすことに抵抗がない。

□ 日頃から「バレなければ問題ない」と考えがち。

□ 問題が起きると、自分より相手や環境のせいにしがち。

□ 相手の気持ちや影響を想像するのが苦手。

□ 褒められると調子に乗りやすい、周囲に流されやすい。

□ 自分に都合のよい「例外」を作りがち。

□ 交友関係の詳細を話したがらない。

□ 外出中や深夜に、連絡が途切れることが多い。

□ 直前に予定を変更することが多い。

□ 出張や会食など、誘惑が多い場にいることが多い。

□ 同僚や知人と、短期間で急に親しくなることがある。

□ 「プライバシーだから」と言って、情報共有を強く拒む。

□ メッセージをよく削除し、通知設定を頻繁に変える。

□ SNSのプロフィールや写真、自己紹介をよく更新する。

□ 恋愛や見た目の話題が多く、異性をよく褒める。

□ 過去に、関係が重なった時期や、恋人に説明できない交友関係があった。

□ 誰かに失敗や迷惑をかけても、罪悪感が長続きしない。

□ 夫婦関係に不満があると、すぐ外に気持ちが向きやすい。

□ 二人の約束より、友人との予定やノリを優先することがある。

以上のチェックリストは、浮気性なのかどうか、その人の傾向を把握するための目安になります。いくつか当てはまっても、それだけで「浮気性」と断定することはできませんし、反対に全く当てはまらないからといって、安心しきれるものでもありません。

また、チェック項目の中には、社交的・魅力的・フットワークが軽いなど、もともとは長所である特徴も含まれています。社交的で人づき合いが広い、身だしなみに気を配る、SNSに積極的といった特徴は、本来はプラスの側面です。当てはまる項目があっても、仕事上で必要だったり、環境の変化が背景にあったりする場合も少なくありません。

この診断結果を、「配偶者との付き合い方や、夫婦関係の築き方を見直すヒント」にしていただければと思います。

浮気チェックに関するQ&A

Q1.浮気チェックしたいのですが、どこまでなら法律的にやってもいいのでしょうか?

A:基本的には「自分に正当なアクセス権がある情報だけを確認する」ことが大前提です。

たとえば、自分名義のクレジットカード明細や家計簿、共有しているカレンダーや予定表などは確認しても問題ありません。反対に、パートナーのスマホを無断で操作したり、位置情報アプリや録音機器を仕掛けたりする行為は、プライバシーの侵害や違法行為に該当する可能性がありますので、注意しましょう。

Q2.LINEを使った「カマかけ」はやっても大丈夫ですか?

A:相手に直接問い詰めず、やんわりと反応を探る程度のLINEであれば、法的に問題になることはありません。

たとえば「最近ちょっと雰囲気変わったね」など、変化に気付いたことを伝えることで、相手の態度や言動を冷静に観察する材料になります。ただし、あまりにも繰り返すと相手との信頼関係を傷つける原因にもなるため、慎重な対応が必要です。

Q3.チェックリストに複数当てはまったら、浮気だと断定していいですか?

A:いいえ、複数の項目に当てはまったからといって、すぐに浮気と断定することはできません。

チェックリストはあくまでも「浮気の可能性がある兆候を見つけるための参考材料」にすぎず、行動の背景には正当な理由がある場合もあります。たとえば、スマホの操作が増えたのは仕事の連絡が忙しいだけかもしれませんし、帰宅時間の変化も業務内容の変更によるものかもしれません。

大切なのは、「いくつの項目に当てはまったか」ではなく、「それらの変化に一貫した説明があるかどうか」「その違和感が継続的に続いているかどうか」を落ち着いて見極めることです。不安な場合でも、感情的になって問い詰めるのではなく、冷静に事実を記録した上で、必要に応じて専門家に相談するようにしましょう。

まとめ

配偶者に浮気の疑いがあっても、決定的な証拠がない段階では非常に判断が難しいです。感情だけで動いてしまうと、かえって関係がこじれたり、自分に不利な状況を招いたりすることもあります。だからこそ、まずは落ち着いて、日常の違和感を客観的に見つめ直すことが大切です。

本記事でご紹介した浮気チェックリストや確認方法は、「浮気しているかどうかを断定するため」ではなく、「兆候の有無を冷静に見極めるための手がかり」として活用していただければと思います。

判断に迷ったときは、自分ひとりで答えを出そうとせず、専門的な視点を取り入れて状況を整理しましょう。感情のままに動くのではなく、事実を冷静に整理していくためにも、早い段階で専門家の力を借りることが大切です。法的なリスクや今後の対応方針について不安があるときは、弁護士への相談を視野に入れてみてください。

弁護士法人あおい法律事務所では、弁護士による法律相談を初回無料で行っております。Web予約フォームやお電話にて、お気軽にお問合せいただければと思います。

この記事を書いた人

雫田 雄太

弁護士法人あおい法律事務所 代表弁護士

略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。3,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。

 

家庭の法律問題は、なかなか人には相談できずに、気付くと一人で抱え込んでしまうものです。当事務所は、家庭の法律問題に特化した事務所であり、高い専門的知見を活かしながら、皆様のお悩みに寄り添い、お悩みの解決をお手伝いできます。ぜひ、お一人でお悩みになる前に、当事務所へご相談ください。必ずお力になります。

関連記事