• 不倫慰謝料

浮気の証拠を集めたい!調査会社に頼むべき?慰謝料請求に有効なものは?

監修者:弁護士法人あおい法律事務所

代表弁護士 雫田雄太

略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。
1,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。

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当サイトでは、離婚に関する法的な知識を分かりやすくお届けしております。皆様のお悩みの解消に少しでもお役立ちできましたら幸甚です。

夫や妻に対し浮気の疑いを持つと、心が乱れ、不安定な状態になり、ストレスにさらされます。
こうした状況下で最も重要なのは、感情に流されずに冷静に行動することです。
相手をすぐに問い詰めたくなるかもしれませんが、離婚するにしろやり直すにしろ、客観的に浮気があったことを示す証拠を集めることが必須です。
しかし、自分ひとりで浮気の証拠を集めようとすると、時間も手間もかかり、精神的にも難しいでしょう。

本記事では、浮気の証拠の集め方を中心に、どういった証拠が慰謝料を請求するにあたって有効か、証拠を隠されたり消されてしまった場合に何か取り得る対処法はないのかといったことを、弁護士が解説いたします。
パートナーの不誠実な行動に対処するための第一歩として、正しい知識と方法を身に付けていただき、適切な証拠集めを行っていただければと思います。
本記事の解説が、浮気の証拠集めについて、ご参考となりましたら幸いです。

目次

夫や妻の浮気の証拠の集め方は?

夫や妻の浮気に気付いてしまったらどうすればいいか、疑問を持たれることがあるかもしれません。
夫や妻が本当に浮気をしているかどうか確かめたくとも、その方法がわからない、とお悩みの方も多いかと思います。
配偶者の浮気を確かめるためには、浮気の証拠を集めることが肝心ですが、浮気の証拠集めにはどのような方法があるのでしょうか。
証拠集めの方法として考えられるのは、次の2つの方法です。

  1. 自分で夫や妻が浮気している証拠を集める方法
  2. 探偵事務所などに浮気調査を依頼して証拠を集める方法

それでは、以上の2つの証拠集めの方法について、詳しく見ていきましょう。

方法①探偵事務所に調査を依頼し集めてもらう方法

探偵事務所で浮気調査を依頼する方法

それでは、探偵事務所で浮気調査を依頼して証拠集めをする方法について、具体的に解説させていただきます。
普段の生活では、探偵事務所を利用する機会はそうそうないと思います。なので、探偵事務所に浮気調査を依頼するとなると、少しハードルが高く思われるかもしれません。

しかし、配偶者の浮気の証拠を集めるには、浮気調査のプロである探偵事務所を利用することをおすすめいたします。
探偵事務所の浮気調査を利用するメリットとしては、自分で調べる手間が省けるほか、配偶者の浮気を疑っていることが相手にばれにくいことや、慰謝料請求や離婚の裁判で有益になるレベルの浮気の証拠を集めることができることです。

◆探偵事務所に証拠集めを依頼するメリット

・自分で調べる手間が省ける。
・配偶者の浮気を疑っていることが、相手にばれにくい。
・慰謝料請求や離婚の裁判で有益になるレベルの浮気の証拠を集めることができる。

それでは、探偵事務所が行う浮気調査は、どのようなものになるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

探偵事務所の浮気調査の概要

探偵事務所では、浮気をしている配偶者の尾行や張り込みを行って、浮気の証拠を集めます。
尾行は、夫や妻の行動を追跡しながら、浮気相手との接触やホテルの出入りなどの証拠を集めることができます。

また、張り込みは、配偶者がホテルや浮気相手の家などに入る際に、その場を監視できる位置に待機して、建物から出てくるまで待ち続けます。
夫や妻が浮気したことを証明するためには、浮気相手と肉体関係を持っていることを立証する必要があり、その場合は、長時間ホテルや浮気相手の家などに妻と浮気相手が滞在している状況などを押さえなければいけません。
プロの探偵に浮気調査を依頼することで、仕事や睡眠の時間を削ることなく、浮気の証拠を集めることができます。

また、探偵事務所は、浮気調査の結果について、調査報告書を作成します。
妻の行動の詳細や浮気相手の情報などについて、細かく調べ上げられた報告書となっておりますので、夫が妻に慰謝料を請求する際や離婚訴訟においても十分に有効な証拠となるでしょう。
探偵に依頼すれば、ラブホテルに入るところなどを写真付きで報告書にまとめてくれるので、離婚裁判や慰謝料の請求にも役立つ、法的に有効な証拠を手に入れることができるのです。

調査のやり方と流れ

1.事前の調査計画の策定

  • 依頼者からの情報収集
    依頼者から提供される情報には、配偶者の日常のスケジュール(例えば、仕事の出勤・退勤時間、休日の過ごし方)、行きつけの場所(例えば、お気に入りのカフェ、ジム、同僚や友人との集まりが多いバーなど)、浮気相手の可能性がある人物の特徴(外見、名前、職業、交際の経緯など)が含まれます。
  • 詳細な調査戦略の立案
    収集した情報を基に、どの時間帯にどの場所で尾行や張り込みを行うか、どのような手段(例えば、車両による尾行、徒歩による追跡、隠しカメラの設置など)を使うかなど、具体的な調査計画を策定します。また、特定の日に注目すべきイベント(例えば、休日の予定や夜間の外出)があるかも把握します。

2.尾行による証拠収集

  • 対象者の動きの密かな追跡
    探偵は、対象者が気づかないように慎重に行動しながら追跡します。使用する手段には、車両を使用した遠隔尾行や、人混みの中での徒歩による追跡が含まれます。
  • 訪問先での行動パターンの観察
    対象者が訪れるレストラン、バー、ホテルなどでの行動パターンを観察し、浮気相手との関係性や頻度、接触の仕方を記録します。例えば、レストランでの食事が浮気相手と一緒か、バーでの待ち合わせの頻度、ホテルの出入りの時間帯などを詳細に記録します。
  • 密会の瞬間の捉え方
    対象者と浮気相手との密会の瞬間を捉えるために、隠しカメラや望遠レンズを使用した写真撮影やビデオ録画を行います。これには、手をつなぐ、抱き合う、キスを交わすなどの親密な行為を確実に記録することが含まれます。

3. 張り込みを通じた監視

  • 選定された場所での張り込み
    探偵は、浮気が疑われる場所(例えば、ホテル、浮気相手の住宅、レストランなど)での張り込みを行います。この過程で、最適な観察位置の選定、目立たないための変装や車両の使用などが計画されます。
  • 対象者の動きの記録
    対象者と思われる人物がその場所に到着した時点から、出てくるまでの全ての動きを監視します。特に、建物に入る際や出る際の時間、同伴者の有無、表情や態度などの詳細を記録します。
  • 写真やビデオによる証拠収集
    対象者と浮気相手の接触や建物への出入りの瞬間を、隠しカメラや望遠レンズを使用して撮影します。これにより、浮気の直接的な証拠を得ることが可能になります。

4.証拠の収集と記録

  • 日時や場所の記録
    浮気と疑われる行動が確認された場合、日時、場所、状況を詳細に記録します。これは、後の調査報告書作成において重要な役割を果たします。
  • 通信記録の確認
    法的に許可される範囲で、対象者の通信記録(電話、メール、SNSなど)の分析を行い、浮気の証拠を収集します。
  • 第三者からの証言の収集
    浮気に関連する可能性のある共通の知人や目撃者からの証言を収集します。

5. 調査報告書の作成

  • 報告書の詳細内容
    調査結果を基に、対象者の行動の詳細、浮気相手の特定、証拠写真やビデオの記録などを含む詳細な報告書を作成します。
  • 証拠の整理と分析
    収集した証拠は分析され、浮気の行為を証明するための論理的なストーリーにまとめられます。これには、時間軸に沿った出来事の再構成、証拠の関連性の分析などが含まれます。
  • 法的な効力の確保
    調査報告書は、法的手続き(離婚訴訟や慰謝料請求など)において重要な証拠となるため、法的な基準を満たすように作成されます。これには、証拠の信憑性、調査過程の合法性、個人情報の取り扱いなどが考慮されます。

以上のように、探偵事務所では事前に詳細な計画を立て、尾行による証拠集めを行うことで、浮気の確かな証拠を押さえるための高度な技術と戦略を用いるのです。

方法②自分で証拠を集める

浮気の証拠を集める方法として、探偵事務所に浮気調査を依頼できないという場合は、自分で浮気の証拠を集めることを検討することになるでしょう。
自分で浮気の証拠を集めるにも、さまざまな手段が考えられますが、それぞれに法的な考慮事項があり、証拠収集の難易度も異なります。
そんな個人での浮気の証拠集めの方法として、一般的に挙げられるのは次の7つのやり方です。

  1. 所持品の検査
  2. デジタルデバイスのチェック
  3. 移動履歴の確認
  4. 給与明細などの書類の確認
  5. 会話の録音
  6. 行動の録画
  7. 尾行

それでは、以上の7つの方法について、個人で浮気の証拠を集めるための具体的な方法とそのリスクをご説明いたします。

1.所持品の検査

パートナーのバッグや車、財布などを調べることで、レシートや領収書、ホテルのカードキーなど、不倫の証拠を見つけることができるかもしれません。ただし、これらを無断で検査することは、プライバシー侵害のリスクがあるため、慎重に行う必要があります。

2.デジタルデバイスのチェック

パートナーの携帯電話やコンピュータを検査することで、不倫相手とのメールやSNS、通話記録を発見する可能性があります。しかし、パスワードを不正に解除する行為は違法行為となる可能性があるため、注意が必要です。

3.移動履歴の確認

カーナビやドライブレコーダー、交通系ICカードなどを確認することで、不倫の現場や相手の居住地を特定する手がかりを得ることができます。ただし、共有されていない情報にアクセスすることは、プライバシーの侵害にあたる可能性があるため、注意が必要です。

4.給与明細などの書類の確認

給与明細やクレジットカードの利用明細を見ることで、不倫に関連する費用の記録を見つけることができるかもしれません。しかし、無断でこれらを検査することはプライバシー侵害になる可能性があるため、慎重に行う必要があります。

5.会話の録音

自宅や車内にボイスレコーダーを設置して、パートナーと不倫相手との会話を記録することも一つの方法です。ただし、共有されていない空間での録音はプライバシーの侵害となり得るため、注意が必要です。

6.行動の録画

小型カメラを設置してパートナーの行動を録画することで、不倫の証拠を得ることができます。しかし、これも共有ではない空間での録画をすると、プライバシー侵害になるリスクがあります。

7.尾行

パートナーを直接追跡することによって、不倫相手や不倫現場を特定する可能性がありますが、尾行はストーカー行為にあたるリスクがあります。

これらの方法は一例に過ぎませんが、どれも法的なリスクを伴うことを念頭に置く必要があります。また、個人で収集した証拠が法的に有効と認められるとは限らないため、専門的な知識や技術が求められる場合があります。

なるべく探偵事務所の浮気調査や、弁護士などの法律の専門家にご相談いただくことをおすすめいたします。

慰謝料請求や離婚裁判で証明するために有効な証拠は何?

 

確実性が高い証拠と低い証拠

 

相手が認めない限り、浮気をされた側は泣き寝入りをするしかないの?と不安に思われるかもしれません。
ですが、浮気の証拠を集めておくことで、相手が言い逃れしようとしても、相手が浮気したことを証明できるでしょう。

相手が浮気を認めない場合でも、証拠を集めておくことで、離婚や慰謝料請求が認められる可能性が高まります。ですので、相手を問い詰めても認めない場合を想定して、浮気の証拠を集めるようにしましょう。

また、相手が離婚や慰謝料請求の話し合いに応じない場合には、最終的に裁判所の調停や裁判を利用することになりますが、そのようなときには、浮気の証拠があると有利な主張を行うことができます。
それでは、浮気を理由に離婚や慰謝料請求を行う場合、どのような証拠を集めておけば、浮気されたことの証明に役に立つのでしょうか。

浮気の証明に役立つものと集め方

浮気による慰謝料を請求するときに、証拠として認められやすいものは以下のとおりです。

  • ホテルや浮気相手の家に出入りしている写真や動画
  • ホテルの領収書やクレジットカードの利用明細書
  • 配偶者と浮気相手のやり取りの記録
  • 浮気を認める音声や動画、ラインやSNSなどの記録

それでは、それぞれについて詳しく解説していきます。

証拠1.ホテルや浮気相手の家などに出入りしている写真や動画

夫や妻が浮気相手とホテルや浮気相手の家などに出入りする写真や動画は、証拠としてとても有効です。なぜなら、写真や動画は客観性が高く、信頼性があるからです。
配偶者と浮気相手のどちらか一方しか映っていない写真では、証拠として弱いので、できるだけ配偶者と浮気相手の両方が写りこんでいるものを準備できるといいでしょう。

また、短時間のホテルの滞在では肉体関係にあったと認められないケースもありますので、ホテルに入った時間と出て行った時間を必ず記録しましょう。

証拠2.ホテルの領収書やクレジットカードの利用明細書

夫や妻が浮気相手とラブホテルなどを利用した場合、写真や動画と一緒に、利用したホテルの証明書なども証拠の一つとなります。
また、クレジットカードでETCの利用履歴などが見れる場合は、ホテルの行き来に車を利用したことを証明することができます。領収書や明細を見付けた場合は、携帯電話で写真を撮って置いたり、保存しておくとよいでしょう。

ただし、領収書やクレジットカードの明細は、単独では浮気の証拠として弱いので、それ以外に写真など別の証拠も必要になるでしょう。

証拠3.配偶者と浮気相手のやり取りの記録

LINE(ライン)などのメッセージアプリやSNS、メールなどで、夫や妻が浮気相手とホテルに行く約束をしていたり、また肉体関係をほのめかすようなやり取りがある場合、これらのやり取りが記録されている携帯電話の画面の画像などが浮気の証拠となりえます。

ただし、嫌がる配偶者から無理やり携帯電話を奪ったりすると、浮気された側の言動に責任を問われかねませんので、入手方法には注意してください。

証拠4.浮気したことを自白した音声や動画、ラインやSNSなどの記録

夫婦で話し合った結果、配偶者が浮気を自白したり、喧嘩の最中に配偶者が浮気を認める発言をした場合、これらの記録が浮気の証拠になる可能性があります。

しかし、口頭で自白しただけでは、「そんなこと言ってない」など後からいくらでも覆えされる可能性がありますので、できるだけ記録媒体に残すことをおすすめします。
また、夫や妻が浮気を自白したという事実だけでは、浮気の証拠として弱いため、やはり浮気の写真など、他の証拠を集める必要があるでしょう。

証拠5.第三者の証言

知人や家族などの第三者が、配偶者の浮気現場に遭遇して、配偶者の浮気を証言してくれるときがあります。第三者の証言は証拠としては弱く、証言だけでは証拠として認められないケースも少なくありません。

しかし、証言以外にも夫や妻が浮気をしていることが推察されるやり取りや写真などの証拠がある場合、その記録と矛盾しない証言なら、補充証拠として使える可能性があります。
浮気をしていることの決定的な証拠がない場合は、このような補充証拠が多いほうが浮気の立証が認められる可能性がありますので、もし第三者の証言がある場合には、書面などに残しておくとよいでしょう。

これだけの証拠を集めるのはとても大変です。より効率的かつ効果的な証拠を集めたい場合には、弁護士事務所や探偵事務所などを利用するとよいでしょう。

どうしても証拠がつかめない時はどうすればいい?

一般的に、浮気をするときには、携帯やパソコンをロックしたり、レシートや領収書を捨てたり、移動履歴を消したりするなど、証拠を残さないように工夫している可能性があります。
また、浮気相手との連絡は、秘密のアプリやメールアドレスを使ったり、仕事や友人と偽ったり、登録してある連絡先の名前を同性の仮名にするなど、不審に思われないようにしている可能性があります。
このように、徹底的に浮気の証拠を隠されたり消されたりしてしまうと、証拠を集めるのがたいへんな困難を極めます。

配偶者の浮気の証拠を集めることが難しい、と感じたときは、無理に自分で証拠集めをしようとせず、浮気調査のプロである探偵事務所に依頼をするか、弁護士にご相談ください。
もし浮気の証拠を集めていることを知られてしまうと、相手も徹底的に浮気の証拠を隠そうとして、今以上に証拠を集めるのが難しくなってしまうでしょう。
探偵事務所も法律事務所も、なかなかハードルが高く、相談を躊躇ってしまうことと思いますが、自分に有利な条件で交渉を進めていくためにも、ぜひお問合せいただければと思います。

Q&A

Q1.慰謝料請求や離婚裁判にあたって、浮気の証拠として有効なものはどのようなものですか?

一般的に、以下の証拠になります。

  • 浮気相手との親密な行為を捉えた写真やビデオ。
  • ホテルや浮気相手の住居への出入りを記録した写真やビデオ。
  • 浮気相手とのメール、テキストメッセージ、SNS上のやり取り。
  • 電話の通話記録やメッセージの履歴。
  • 浮気行為を目撃した人々の証言(友人、同僚など)。
  • 浮気相手からの贈り物、ホテルの領収書、共通の口座からの怪しい支出。
  • 対象者の車両などに設置されたGPSトラッカーからのデータ。
  • 交通系ICカードやドライブレコーダーからの移動記録。

Q2.浮気の証拠集めは、自分でやるべきでしょうか?それとも、探偵事務所に調査を依頼すべきでしょうか?

浮気の証拠集めを自分でやるか、探偵事務所に浮気調査を依頼するべきかは、以下のようなメリットとデメリットを検討した上で、自分の状況に適した方法を選ぶべきでしょう。
自分で浮気の証拠を集めることのメリットは、探偵事務所に浮気調査を依頼するよりも、費用をおさえられることです。その一方で、法律上の問題や心理的なストレスが大きいというデメリットもあります。
さらに、自分で集めた証拠が離婚裁判や慰謝料請求において、必ず認められるとは言えません。

探偵事務所に調査を依頼するのは、自分で浮気の証拠を集める場合に比べて費用がかかることがネックです。ですがその一方で、離婚裁判や慰謝料請求において有効な証拠を得られるというメリットもあります。
また、法的なサポートやアフターフォローが受けられるという点も、浮気の証拠集めをプロに依頼することならではのメリットと言えるでしょう。

Q3.浮気の証拠集めには、どのような法的リスクがありますか?

浮気の証拠集めには、以下のような法的なリスクをともなうことがあります。

  • パートナーの鞄や車、財布などを調べたり、スマホやPCを解除したり、カーナビやドライブレコーダー、交通系ICカードなどの移動履歴を確認したりすることは、パートナーのプライバシーを侵害することになる可能性があります。また、家や車内にボイスレコーダーや小型カメラを設置したり、GPSやスパイウェアを使ったりすることも、パートナーのプライバシーを侵害することになる可能性があります。プライバシーの侵害は、民事上の損害賠償や刑事上の罰則の対象になる可能性があります。
  • パートナーの行動を尾行したり、浮気相手の住所や勤務先を調べたりすることは、ストーカー行為に該当する可能性があります。ストーカー行為は、民事上の損害賠償や刑事上の罰則の対象になる可能性があります。
  • 自分で集めた証拠が、裁判で有効と認められるとは限りません。証拠が不十分だったり、証拠の出所や方法が問題になったりすることで、証拠が無効になる可能性があります。証拠の無効は、浮気の責任の追及や交渉の不利につながる可能性があります。

以上のリスクは、浮気の証拠集めに伴う法的なリスクの一例ですが、他にも様々なリスクがあります。可能であれば、専門家にあらかじめご相談いただくことをおすすめいたします。

当法律事務所の弁護士にお気軽にご相談ください

浮気を理由に離婚や慰謝料を請求するときには、できるだけ浮気の証拠を集めて、優位な交渉を目指したいものです。
しかし、浮気の決定的な証拠がない場合や、難しい裁判手続などを行う場合などには、あらかじめ法律事務所や弁護士にご相談されることをおすすめいたします。
浮気の証拠集めを弁護士に依頼することには、次の3つの大きなメリットがございます。

弁護士に依頼するメリット①:浮気の慰謝料請求が可能か判断することができる

浮気の慰謝料請求が認められるためには、法律の条件を満たす必要があります。
そのため、どのようなケースで浮気の慰謝料請求が可能であるのか判断するためには、法律の知識が不可欠となっています。
弁護士に相談することで、まずは自分の場合に慰謝料を請求することができるかどうかを確認することができるのでおすすめです。

弁護士に依頼するメリット②:浮気を立証するために有利な証拠などを集めることができる。

配偶者や浮気相手が浮気を認めない場合や、裁判などで離婚や浮気の慰謝料を請求する場合には、必ず浮気の証拠が必要になります。
特に不貞行為を立証するには、配偶者と浮気相手が肉体関係にあることを証明しなじければなりません。客観性の高い写真や動画などの証拠を集めるためには、プロの弁護士に相談することが一番です。

弁護士に依頼するメリット③慰謝料請求の交渉や離婚手続、裁判手続などをすべて任せることができる

浮気の慰謝料を請求するためには、浮気の証拠を集めたり、配偶者や浮気相手と交渉する必要があります。弁護士に依頼すると、弁護士が依頼主の代わりにすべての手続を行ってくれるため、依頼主は準備の手間が省けるほか、浮気相手に関わらずに済むため、気持ちの面でもとても負担が減ることでしょう。
浮気の慰謝料請求を行う場合は、支払い額や支払い方法、強制執行が可能な内容などにまとめておく必要があります。時効や除斥期間を踏まえてながらそのような話し合いを行うのはとても大変です。
弁護士に任せることで、細かな条件のすり合わせも可能となり、法的に有効な内容で取りまとめることができるため、安心して任せることができます。

また、裁判で慰謝料を請求する場合は、裁判手続に則った書面の作成や立証の手順があります。自分ひとりでは難しいことでも、弁護士に任せることで、自分の優位な主張が可能となります。
さらに、浮気の慰謝料請求の段階で弁護士に手続を依頼しておくと、事情を知っている弁護士が、別居や離婚についても配偶者と交渉を行ってくれたり、離婚調停や離婚裁判で手続を代理してもらうことができます。

このように、法律事務所では、ご依頼者様に代わって、弁護士がすべての手続を代理で行うことができます。浮気をされた側はもちろん、浮気をした側で自分の行為によって慰謝料を請求されるか不安な方なども、一度当法律事務所にご相談いただきまして、弁護士にアドバイスをお求めになられてみてはいかがでしょうか。
配偶者の浮気の証拠集めや、慰謝料請求をお考えの方は、お気軽に当法律事務所の弁護士にご相談ください。

この記事を書いた人

雫田 雄太

弁護士法人あおい法律事務所 代表弁護士

略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。1,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。

 

家庭の法律問題は、なかなか人には相談できずに、気付くと一人で抱え込んでしまうものです。当事務所は、家庭の法律問題に特化した事務所であり、高い専門的知見を活かしながら、皆様のお悩みに寄り添い、お悩みの解決をお手伝いできます。ぜひ、お一人でお悩みになる前に、当事務所へご相談ください。必ずお力になります。

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