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ワンオペ育児で赤ちゃんをお風呂に入れる手順と便利グッズを解説

監修者:弁護士法人あおい法律事務所

代表弁護士 雫田雄太

略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。
1,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。

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夫婦の家庭内の役割分担において、一方が子育てのほぼ全てを担っている状態を、ワンオペ育児といいます。ワンオペ育児は時に、夫婦のうち一方が自分の時間を持てないほど、家事・子育てに時間や労力を費やすことになるため、そうした負担が多大なストレスとなり心身の健康問題などを引き起こします。

子どもがまだ未就学児で幼い場合などには、特にワンオペ育児の状態になりやすく、さまざまな悩みを耳にします。

その中でも、赤ちゃんのお風呂の世話に関して大変だと感じている人は少なくありません。赤ちゃんと一緒にお風呂に入るにしろ、別々にお風呂に入るにしても、ワンオペでは自分が入浴している間にどのように赤ちゃんの状態を見守ればいいのか、苦心の声が多く見受けられます。

この記事では、ワンオペ育児の家庭で、いかに安全かつ効率よく赤ちゃんをお風呂に入れられるか、その具体的な方法を見ていきたいと思います。

目次

ワンオペ育児のお風呂の悩み

ワンオペ育児とは、夫婦のうち一方が、家事や育児の全てを担っている状態をいいます。ワンオペが常態化している家庭では、子どもの入浴の世話についての悩みを耳にすることが多いです。

子どもが一人でお風呂に入れる年齢であれば、親は常につきっきりでいる必要はありませんが、子どもが未就学児、特に目の離せない年齢である場合には、子どもの入浴につきっきりでいなければなりません。

また、ワンオペ育児では自分の入浴時に子どもを見ていてくれる人がいないことが多いため、自分のお風呂をどう済ませるか、という悩みも生じます。

そして、赤ちゃんを毎日安全に入浴させなければならないので、お風呂の間はずっと気を抜くことができません。赤ちゃんが入浴中に怖がったり泣いたりすることもあるため、赤ちゃんを落ち着かせつつ、効率よく入浴させるのも大変です。さらに、お風呂の準備や後片付けなども、ワンオペでは行わなければなりません。

こうした状況が毎日続くだけでも大変ですが、ワンオペ育児を担っている側が体調不良になってしまうと、さらに大変です。

そのため、ワンオペ育児で赤ちゃんをお風呂に入れたり、自分がお風呂に入ったりする際に、安全で効率の良いやり方をおさえておくことが重要です。

生後一ヶ月までのお風呂はどうする?新生児の沐浴の手順

生後1ヶ月頃までの赤ちゃんのことを「新生児」といいますが、新生児は生まれたてのため、その肌がとてもデリケートです。

生まれたばかりの新生児はまだ抵抗力がなく、感染症にかかりやすいため、大人と同じ浴槽に入れることはできないと考えられています。

ですので、新生児のお風呂の世話に関しては、「入浴」ではなく「沐浴(もくよく)」となります。

赤ちゃんは新陳代謝が活発なため、汗もよくかきますし、皮脂の分泌も盛んなので汚れやすいです。そのため、特に汗をかきやすい夏場などは、1日1回ではなく、数回沐浴させても問題ありません。

新生児の沐浴のやり方

赤ちゃんの沐浴は、ベビーバスを使います。浴室や洗面所、キッチンのシンクなどにベビーバスを設置し、ベビーバスにお湯を入れます。この時、ベビーバスに入れるお湯の他に、最後に赤ちゃんの体を洗い流すためのすすぎ湯も用意してください。

お湯の温度の目安は、夏場は38℃、お湯の冷めやすい冬場は40℃と、大人が「少しぬるい」と感じるくらいが適温とされています。その日の気温や沐浴をする室温によっても、適宜調節してください。

沐浴をして赤ちゃんが湯冷めしないように、タオルの他にも着替えとおむつを忘れずに準備しておきましょう。

沐浴のタイミングは、赤ちゃんの胃に負担がかからないよう、授乳直後は避けてください。授乳後30分は時間を置くべきとされています。

沐浴の準備が終わったら、実際に赤ちゃんを沐浴させましょう。

1.顔を拭く

清潔なお湯で湿らせて絞ったガーゼで、赤ちゃんの顔を優しく拭きます。

2.ベビーバスに入れる

ベビーバスにはったお湯の中に、赤ちゃんを足先から静かに入れます。首から頭を支えたまま、沐浴布で赤ちゃんの体を覆って、肩までお湯につかるようにしましょう。

頭、体の順に赤ちゃんを洗っていきます。

背中側を洗う際には赤ちゃんをうつ伏せにして洗うのが一般的ですが、うつ伏せをさせるのに慣れない場合は、仰向けのまま背中側を洗っても問題ありません。赤ちゃんの全身を洗い終えたら、すすぎ湯できれいに洗い流します。

3.ボディケア

赤ちゃんをタオルにくるんで、しっかりと水気を拭きます。乾燥が気になる場合は、保湿用のローションなどでボディケアをしてから、手早く服を着せます。

赤ちゃんの沐浴ですが、長くお湯につからせると、赤ちゃんに負担がかかってしまいますので、着替えの時間も含めて10分から15分程度で済ませるべきとされています。

そして、赤ちゃんの規則的な生活リズムを作るためにも、毎日の沐浴はなるべく同じ時間帯に行いましょう。夜間は赤ちゃんの体が冷えやすいため、なるべく日中に沐浴をさせるのをおすすめします。

なお、赤ちゃんが体調不良の時や、皮膚が荒れている時などには、無理に沐浴せず、汚れやすい部分を拭いたりこまめに着替えさせるなどして、清潔を保ってください。

ワンオペで赤ちゃんを入浴させるやり方・ポイント

 

ワンオペで赤ちゃんを入浴させるやり方・ポイント

 

生後1ヶ月を過ぎたら、赤ちゃんの1ヶ月健診の際に、大人と一緒にお風呂に入っても大丈夫かを確認しましょう。そうなれば、沐浴も卒業し、いよいよお風呂となります。

続いて、ワンオペ育児で赤ちゃんをお風呂に入れるやり方と、ワンオペで効率良くお風呂を済ませるポイントについて見ていきましょう。

ママ1人、赤ちゃん1人の基本的な入浴のやり方

手順1.事前準備

ワンオペで赤ちゃんを安全かつスムーズにお風呂に入れるためには、事前の準備が重要なポイントです。

まず、お風呂に入れる前に、赤ちゃん用のバスタブや浴槽の掃除をしておきましょう。次に、赤ちゃんの体を洗うためのベビーソープ、柔らかいスポンジなどのバスグッズを用意します。

赤ちゃんをお風呂に入れている間に、赤ちゃんがぐずったり泣いたりすることがあるので、赤ちゃんのお風呂用のおもちゃなども準備しておきましょう。

お風呂上がりにすぐ使えるように、タオルやバスローブ、オムツ、着替えを浴室の近くに用意しておきます。お風呂から上がった後、赤ちゃんが寒くならないように、すぐに体を拭いてあげられるようにすることが大切です。そのため、お風呂からあがった後の部屋の室温も調節しておくようにしてください。

お風呂のお湯の準備は、新生児の沐浴の場合と同じように、大人が「ぬるい」と感じる38℃を目安にしましょう。

手順2.赤ちゃんの待機場所を作る

ワンオペで赤ちゃんをお風呂に入れる際に、もうひとつ重要な事前準備があります。それが、赤ちゃんの待機場所を作っておくことです。

目の届くように、脱衣所に赤ちゃんの待機場所を確保します。

赤ちゃんが転がっても安全な柔らかいマットや、クーハン、バウンサーなどの便利なグッズを活用するのがポイントです。

この待機場所には、赤ちゃんが心地よく感じるおもちゃや、音楽を流せる小さなプレイヤーを置くことで、ママがお風呂の準備をしている間、赤ちゃんを落ち着かせておくことができます。

また、ワンオペでも常に赤ちゃんの様子を見られるように、ママがお風呂の準備をしている場所から赤ちゃんの待機場所が見える場所、見える角度にすることが理想的です。

さらに、赤ちゃんがお風呂の前後でリラックスできるように、待機場所の周囲を暖かく保つことも大切です。寒い日は脱衣所の暖房を適切に調節し、暑い日は適度な換気を心がけましょう。

このようにして、赤ちゃんの待機場所をしっかりと準備することで、ワンオペでの赤ちゃんのお風呂の世話を安全かつスムーズに進めていくことができます。

手順3.ママが先に自分の入浴を済ませる

ワンオペ育児で、赤ちゃんとのお風呂の時間をより安全でスムーズに進めるためのポイントは、ママが先に自分の入浴を済ませておくことです。

ワンオペでは、安全な待機場所で赤ちゃんを待たせている間に、手早く自分の入浴を済ませてしまいます。浴室の扉を開けて赤ちゃんを見ている場合は、赤ちゃんに水滴や泡がかかってしまわないように、気を付けてください。

もし赤ちゃんが急に泣き出したり、何かしらのサインを示した場合にも、迅速に対応できるような状態で自分のお風呂を済ませてしまえると良いでしょう。

手順4.赤ちゃんをお風呂に入れる

自分の入浴が済んだら、赤ちゃんをお風呂に入れていきます。

大人と同じ浴槽に一緒に入ることもできますが、生後3ヶ月くらいまででしたらベビーバスが使えるため、慣れないうちはベビーバスで赤ちゃんをお風呂に入れるのも良いでしょう。

赤ちゃんの首が座るまでは、首をきちんと支えましょう。赤ちゃんの体を洗う際は、刺激の少ないボディソープを使用し、柔らかい手触りのスポンジや手で優しく洗いましょう。

頭や顔、特に目や口の周りは、慎重に洗うことがポイントです。ワンオペ育児のお風呂では、効率よく、かつ丁寧に赤ちゃんの身体を清潔にすることが重要です。そのため、ボディソープは片手で出せるようなプッシュ式のものにしたり、赤ちゃんの気を引いておけるおもちゃを浴室に用意したりしておくなど、便利な入浴アイテムを活用しましょう。

赤ちゃんの体を洗い終えたら、赤ちゃんを抱いたまま浴槽に入ります。浴槽でお湯につかっている時間は、3分~5分が目安です。

手順5.お風呂からあがる

3分~5分入浴して温まったら、赤ちゃんと一緒にお風呂からあがります。濡れているので、滑らないように注意してください。

あらかじめ用意しておいたバスタオルで赤ちゃんの体を包み込むようにして拭き、しっかり水気を落とします。寒い日は特に、赤ちゃんが冷えないように、手早く行いましょう。

タオルで優しく体の水分を拭き取る際には、赤ちゃんの耳の後ろや首の後ろ、足の間など、水分が残りやすい箇所も丁寧に拭き取ることがポイントです。

赤ちゃんをタオルでくるんだら、待機場所のマットの上などに寝かせ、自分の体を手早く拭いてバスローブなどを羽織ります。

手順6.水分補給、ボディケア

お風呂から上がったら、必要に応じてしっかり水分補給をさせましょう。

そして、着替えをする前に、赤ちゃんのボディケアをします。お風呂上りは、赤ちゃんのお肌が特に乾燥しやすいため、保湿ケアが非常に重要です。

赤ちゃんに、低刺激のベビーローションやクリームを優しく塗ります。特に、顔や手足、おなかといった露出部分には念入りに塗り、全身をしっかり保湿してあげることが大切です。

脱衣所が暖かければ、脱衣所に着替えを用意しておいて、脱衣所でボディケアや着替えまでを済ませられます。脱衣所が狭くて着替えに向かなかったり、寒い場合には、暖かい部屋へ移動してからボディケアなどを行いましょう。

手順7.赤ちゃんに服を着せる

ボディケアが終わって十分に保湿できたら、服を着せます。

着替えさせる時は赤ちゃんの頭や手足を無理に引っ張らず、優しくゆっくりと動かしながら服を着せましょう。

服装は室内の温度に応じて選び、寒い時期には足を覆うタイプのロンパースや、暖かい靴下をおすすめします。逆に、暖かい時期は通気性の良い素材のものを選び、赤ちゃんが熱を持ちすぎないように注意が必要です。

「一緒にお風呂に入らない」も一つの手段

ワンオペ育児では、毎日のお風呂が大きな負担に感じられることもあります。赤ちゃんの機嫌が悪い、ママ自身が疲れて動けない、または予定が立て込んでいて時間が取れない場合など、お風呂に入れるのが難しい状況もあるかと思います。

そんな時は、無理をせずにお風呂を諦める選択肢も大切です。

赤ちゃんとは一緒にお風呂に入らずに、清潔な濡れタオルなどで拭いてあげて、赤ちゃんを安全な待機場所で待たせて自分のお風呂を済ませてしまうのも一つの方法です。

1日くらいお風呂に入らなくても、きちんと赤ちゃんの全身を拭いてあげれば、問題はありません。

毎日完璧に赤ちゃんをワンオペでお風呂に入れようと頑張って、ストレスをためて身体を壊してしまうよりも、ワンオペ育児をする中で適度に気を抜き、自分の心身の調子を整えながら対応していくべきです。

便利グッズはある?おすすめアイテムでワンオペ入浴を攻略!

ワンオペ育児で、安全かつ効率よく赤ちゃんをお風呂に入れるためには、便利なベビーグッズが欠かせません。

この記事では、ワンオペで赤ちゃんをお風呂に入れる際に便利なベビーグッズについて、主に浴室内で使うベビーグッズと、脱衣所などで使うベビーグッズに分けてご紹介いたします。

【浴室で便利なベビーグッズ】

浴室で便利なベビーグッズは、次の6つあります。それぞれ、どういったシーンでどのように活用できるのか、簡単に見ていきましょう。

  1. お風呂マット
  2. バスチェア
  3. 吸盤式シャワーフック
  4. カラフルで音の鳴るおもちゃ
  5. ベビーソープ
  6. 赤ちゃん用バスローブ

お風呂マット

ここでご紹介する「お風呂マット」は、一般的にイメージするような平たいマットレスではなく、赤ちゃんの体に合わせてくぼみがあり、赤ちゃんを安全に寝かせておけるマットです。

お風呂マットを滑りやすい浴室に敷くことで、赤ちゃんの安全を確保すると同時に、くぼみにお湯をはって、赤ちゃんの体が冷えないようにしておくことのできるアイテムです。

こちらのお風呂マットは、生後6ヶ月頃までの、寝返りを始める前までが、使用に適した時期と考えられています。

バスチェア

バスチェアは、赤ちゃんを支えて座らせるための椅子で、ママの両手を自由に使えるようにすることが大きなメリットです。赤ちゃんをバスチェアに座らせたまま、両手を使って赤ちゃんの体を洗うこともできます。

バスチェアによっては、ちょっとしたおもちゃがバスチェアについていて、赤ちゃんの気を紛らわせるのにも便利です。

折り畳みのできるものや、空気を入れて膨らませるものまで、さまざまなタイプがあります。

一般的なバスチェアの多くは、新生児から24ヶ月頃までが対象月齢となっています。ワンオペでのお風呂の状況や赤ちゃんの月齢に応じて、適切なものを選ぶようにしてください。

吸盤式シャワーフック

通常、浴室に元から設置されているシャワーフックは、大人の身長に合わせた高さにあるため、赤ちゃんをお風呂に入れる時には不便なことも多いです。

ですので、後から浴室に吸盤でつけられるシャワーフックを活用しましょう。赤ちゃんに合わせて低い位置でシャワーフックを設置し、シャワーヘッドを固定しておけば、ワンオペでシャワーをずっと持っている必要がないため、たいへん便利なアイテムです。

赤ちゃんの足元にお湯がかかるような位置にシャワーフックを取り付ければ、赤ちゃんが冷えないようにすることもできます。

カラフルで音の鳴るおもちゃ

赤ちゃんがワンオペのお風呂で退屈しないように、カラフルで音の鳴るおもちゃなどのアイテムも用意しておくと良いでしょう。

カラフルなおもちゃであれば、視覚を刺激でき、音の鳴るおもちゃであれば、聴覚を刺激できるため、お風呂の時間を赤ちゃんにとって楽しいものに変えてくれます。

こうしたアイテムがあれば、ワンオペでも赤ちゃんがリラックスしてお風呂の時間を過ごすことができ、赤ちゃんを泣き止ませる際にも役立ちます。

ベビーソープ

赤ちゃんの肌は敏感でデリケートです。大人用のボディソープではなく、赤ちゃん用のベビーソープを使いましょう。

ベビーソープにはさまざまな種類がありますが、固形タイプのものは、泡立てる時間もかかりますし、両手を使わなければうまく泡立てられないことが多いです。

ですので、ワンオペのお風呂では泡立てる手間を省けるよう、泡で出てくるタイプのベビーソープがおすすめです。

赤ちゃん用バスローブ

お風呂上がりに赤ちゃんを素早く温かく包み込むためのバスローブです。吸水性が高く、赤ちゃんの体温を保ちやすい素材で作られています。

ベビーグッズのショップなどを見ると、フードつきのポンチョタイプの赤ちゃん用のバスローブもあります。

バスローブは洋服ほどサイズが厳密ではないため、赤ちゃんの月齢に応じて頻繁に買い替える必要はなく、比較的長く使える点もメリットです。

【脱衣所での待機場所の確保に便利なベビーグッズ】

続いて、脱衣所で赤ちゃんの待機場所を確保する際に便利なベビーグッズを4つ、紹介いたします。

  1. ハイローチェア
  2. クーハン
  3. バウンサー
  4. マット

ハイローチェア

ハイローチェアは、高さ調節が可能な赤ちゃん用のリクライニングチェアです。前述したベビーグッズに比べると、やや大型なベビーグッズなのでかさばりがちですが、赤ちゃんが寝返りをするようになるまでは、たいへん役に立つアイテムです。

キャスターが付いているため、脱衣所と他の部屋との移動が楽ですし、安全ベルトがついているため、ワンオペママがお風呂に入っている間も、安心して赤ちゃんを寝かせておくことができます。

なお、ハイローチェアという呼び方以外にも、ベビーラックやネムリラなど、さまざまな呼ばれ方をしています。

電動のものは、音楽を流せるものもあり、ハイローチェアを使える生後6ヶ月程までの赤ちゃんのいるワンオペママにとっては、非常に便利なアイテムなのです。

クーハン

クーハンは、持ち運び可能な小さな寝床で、赤ちゃんを安全かつ快適に寝かせることができます。

軽量でコンパクトな設計が多く、ハイローチェアに比べるとスペースもそこまで取られません。

クーハンの魅力は、簡単に組み立てできる簡易ベッドとして活用できる点にあります。クーハンは、広げて一枚のマットのように敷いて赤ちゃんを寝かせておけますし、組み立てればカゴのようになります。

なお、クーハンも、新生児期から寝返りをするようになる頃までが使用に適しているとされています。

バウンサー

バウンサーは赤ちゃんが少しでも動くとゆったりと揺れるため、ワンオペママが入力している間も、赤ちゃん自身の動きで自然と赤ちゃんをあやすことができます。

また、安全ベルト付きで赤ちゃんが落ちる心配が少ないため、ワンオペでお風呂を用意している間に、赤ちゃんを安心して待たせることが可能です。

コンパクトで軽量なので、ワンオペママ一人で脱衣所に設置するのも簡単です。また、完全に寝てしまうのではなく、角度がついているため、赤ちゃんの側からもママの姿を視界に入れておくことができるため、ワンオペママがお風呂に入っている間も、赤ちゃんが脱衣所からママの姿を確認できます。

バウンサーを使う場合、使い始めは赤ちゃんのそばについて、ゆっくり揺らしてバウンサーに慣らすと良いでしょう。

なお、バウンサーは生後1,2ヶ月頃から、1、2歳まで使用できるものが一般的です。

マット

厚みのあるクッションマットは、脱衣所に直接敷いて赤ちゃんを安全に寝かせることができるアイテムです。

サイズや種類が豊富で入手しやすく、脱衣所以外でも活躍してくれます。

多くのマットは家での洗濯が可能なため、常に清潔な状態でマットを使えるのもメリットです。

冬のワンオペお風呂に便利なアイテムも

寒い冬のお風呂は、浴室内も脱衣所も、リビングまでの廊下も冷え切っています。そのため、お風呂に入っている間は温かくても、入浴の前後でワンオペママや赤ちゃんの体が冷え切ってしまいがちです。

こうした冬のワンオペお風呂には、上記のような便利なベビーグッズの他に、室温や体温を調節できるアイテムを活用しましょう。

ヒーター

脱衣所、リビングまでの廊下に設置可能なヒーターは、お風呂の前後の体温低下を防ぎ、寒い季節でも快適に過ごすための必須アイテムです。

特に、赤ちゃんがいる家庭では、安全機能が充実しているヒーターを選ぶことが重要です。転倒時自動オフ機能や、触れた際に熱くなりすぎない表面温度設計、タイマー機能などが備わっているモデルを選びましょう。

そして、赤ちゃんが直接触れない場所に設置することが重要です。

足をカバーできるバスローブ

赤ちゃん用のバスローブで、足までカバーできるタイプは、お風呂上がりに赤ちゃんの体温を保持するのに非常に役立ちます。フード付きで全身を温かく包み込むことができるため、脱衣所や浴室から寝室への移動時にも体を冷やしません。

以上の通り、自身や赤ちゃんに適したアイテムを選び、正しい使い方で活用することで、ワンオペでのお風呂を効率よく行うことができるでしょう。

赤ちゃん2人の時のお風呂のコツ

兄弟など、子どもが2人いる場合のワンオペお風呂は、さらに大変なことが多いですよね。

子どもが2人いる場合のワンオペお風呂のコツについて、簡単にご紹介いたします。

1.上の子、ワンオペママ、下の子、の順番に洗う

子どもが2人いるワンオペ家庭では、お風呂の入浴順が重要です。

まず、下の子は脱衣所などで待機させておき、先に上の子を洗い始めます。上の子は比較的自立しているため、少し早めに洗い終えて浴槽で待機させることができます。こうすることで、その後ワンオペママが自分自身を洗う余裕を持つことができます。

次に、ワンオペママが手早く自身を洗います。

最後に、最も注意を要する下の子を洗います。下の子は一番年齢が低く、注意が必要なため、自身や上の子を洗い終えるまでは安全な場所に待機させておき、最後に集中してお風呂の世話をするのがベストです。

この順序で洗うことで、効率的かつ安全にワンオペでお風呂の世話ができるでしょう。

2.下の子とママが先にお風呂からあがり、次に上の子があがる

お風呂からあがる際には、今度は反対に、下の子から世話をします。

まず、下の子とママがお風呂から先に上がります。これは、下の子が一番寒さを感じやすく、また急な体温の変化に弱いためです。

下の子を拭いて、すぐに温かい服を着せます。ボディケアは、手早くできそうなら済ませてしまい、丁寧にやりたい場合は上の子も一緒に別室へ移動してからすると良いでしょう。

下の子の安全が確保できたら、自身も体の水気を拭いてバスローブを羽織り、上の子をお風呂からあがらせます。上の子は、年齢によっては少し待たせることができるため、この方法が効率的なのです。

このように、子どもが2人いるワンオペ家庭でのお風呂は、あらかじめ効率の良い順番を意識して、スムーズに進めていくことがポイントです。

Q&A

Q1.ワンオペ育児でのお風呂はどういった悩みがありますか?

ワンオペ育児でのお風呂には、いくつかの一般的な悩みがあります。まず、赤ちゃんの安全を確保することが大きな懸念事項です。

赤ちゃんは滑りやすく、一瞬の油断も許されないため、一人で赤ちゃんを洗い、同時に安全を保つことは非常にストレスがかかります。また、効率的な準備と後片付けに関しても悩むポイントで、疲れている時にはこれがさらに負担となります。赤ちゃんがお風呂で泣いたり、怖がったりすることへの対応も難しい問題です。

さらに、自分自身の体調が優れない日に赤ちゃんを安全にお風呂に入れることについて不安を感じることもあります。

Q2.赤ちゃんと一緒に入るお風呂で安全に注意すべきことは?

赤ちゃんと一緒にお風呂に入る際は、特に以下の安全対策に注意することが重要です。

浴室の床が滑りにくいか確認し、必要に応じて滑り止めマットを敷くことが大切です。また、赤ちゃんを浴槽に入れる際は、水温を確認し、適切な温度であることを水温計などで確かめましょう。

赤ちゃんを洗うときは、常に赤ちゃんを支え、特に頭と首に注意を払いながらゆっくりと動かすことが必要です。さらに、赤ちゃんがお風呂の中で口や鼻に水が入らないように常に注意をし、常に自分の視界に入れておくように気を付けましょう。

Q3.ワンオペお風呂で役立つアイテムは何がある?

ワンオペでのお風呂に役立つアイテムには、以下のようなものがあります。

一つは、赤ちゃんの安全を確保するためのバスチェアやベビーバスです。これらは赤ちゃんを支え、安定させるのに役立ちます。滑り止めマットも重要で、これにより浴室の床での滑り事故を防ぎます。

また、赤ちゃんの気を引くためのカラフルで音の出るお風呂用おもちゃも便利です。吸盤式のシャワーフックは、赤ちゃんを洗いながらシャワーヘッドを固定するのに便利です。

これらのアイテムは、ワンオペ育児のお風呂タイムをより安全で快適にし、同時にママの負担を軽減します。

ワンオペ育児のお悩みは弁護士にご相談ください

この記事では、ワンオペ育児の中でも、幼い子どもがいる場合のお風呂の世話に着目し、ワンオペママが子どものお風呂の世話をする際の悩みや対処方法について、弁護士が解説いたしました。

仕事の都合上、どうしてもワンオペ育児にならざるをえない、という夫婦も少なくないかと思います。

そういった場合には、本記事でもご紹介した便利なベビーグッズなどを活用していただくことで、ワンオペママの心身の負担を少しでも軽減していただければと思います。

また、お風呂以外にも、ワンオペ育児で生じる問題や不安、悩みは数多くあります。ワンオペ育児をきっかけに、夫婦関係でのお悩みが生じた場合などには、弁護士にお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

雫田 雄太

弁護士法人あおい法律事務所 代表弁護士

略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。1,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。

 

家庭の法律問題は、なかなか人には相談できずに、気付くと一人で抱え込んでしまうものです。当事務所は、家庭の法律問題に特化した事務所であり、高い専門的知見を活かしながら、皆様のお悩みに寄り添い、お悩みの解決をお手伝いできます。ぜひ、お一人でお悩みになる前に、当事務所へご相談ください。必ずお力になります。

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