産後クライシスによる離婚|産後うつを理由に夫から離婚したいと言われたら
産後クライシスによる夫婦仲の悪化は、適切に対処しなければ、離婚の危機を招くこともあります。
産後クライシスは、出産後のホルモンバランスの乱れや、生活リズムの変化、配偶者とのすれ違いなど、さまざまな原因が複合していると考えられています。
こうした産後クライシスの原因や、それにともなう適切な対処方法が分かっていれば、夫婦は離婚の危機を回避することができるかもしれません。
そこで本記事では、産後クライシスと、その症状の悪化による産後うつ病を原因とした離婚について、詳しく見ていきたいと思います。
まずは基本的な知識について解説し、その上で、離婚を回避するための出産前・出産後に取り得る対処方法について、ご説明させていただきます。
産後クライシスによる離婚危機を乗り越えて、夫婦と子供とが円満な家庭を築いていけるよう、本記事がご参考になりましたら幸いです。
目次
産後クライシスによる離婚
産後クライシスとは、出産後に夫婦の関係が冷え込んでしまい、時には離婚に至るなど、夫婦仲が危機的状況に陥ることを言います。
産後クライシスは病気ではないため、産後クライシスになったからといって、薬や手術などで治せるものではありません。あくまで夫婦の関係に関する問題です。
産後クライシスが悪化すると、離婚に至ってしまうという場合も少なくありません。
さて、離婚の原因ともなる産後クライシスですが、その症状には次のようなものがあります。
- 出産後、妻はホルモンの変化や睡眠不足によって、些細なことにイライラするようになります。
- 育児のプレッシャーにより、妻は感情をコントロールするのが難しくなり、怒りっぽい態度を取ることが増えます。
- 妻と夫の間のコミュニケーションが減少し、夫婦としての絆が弱まることがあります。
- 育児のストレスにより、妻は夫との身体的な接触を避けるようになり、二人の性的関係も希薄になります。
- 夫への愛情が冷めてしまい、夫婦間の信頼関係が損なわれることになります。
- 妻は夫の育児や家事への取り組みが不十分だと感じ、非協力的だと夫に対して不満を持つようになります。
- 夫は妻の育児に対する集中によって孤立感を覚え、夫婦関係への不満が高まります。
- 妻は自分の育児スキルや母親としての能力に自信を失ってしまい、自己評価が低下してしまいます。
- 子供の健康や安全に対する過剰な心配が増え、妻は些細な変化にも敏感になります。
- 社会的なつながりが薄れ、妻は孤立感や疎外感を強く感じるようになります。
そして、こうした産後クライシスの症状が深刻化すると、病気である「産後うつ病」を引き起こしてしまう可能性もあるのです。
産後うつによる離婚も
産後うつ病は、出産後にうつ病の症状が現れる状態で、出産後2週間以上続く抑うつ気分、不安、興味や喜びの喪失、不眠、自殺念慮などの症状が特徴です。
出産による肉体的なストレスや疲労、睡眠不足、さらには育児・子育てについての過大な責任感も、産後うつ病のリスクを高める要素です。
産後うつ病の治療方法には、薬物療法(抗うつ薬など)と精神療法(カウンセリングや認知行動療法など)があります。重要なのは、産後うつ病であると早期に発見することと、適切な方法で治療すること、そして夫や家族から十分なサポートを受けられる体制を確立することです。
産後うつ病と産後クライシスの違い
産後うつ病と産後クライシスは、両者とも出産後に発生する精神的な状態である点で共通していますが、その性質や重症度には差があります。
産後クライシスは、主に夫婦間の関係や育児に関するストレスに起因し、イライラやコミュニケーションの問題、性的関係の変化(セックスレス)などが特徴的です。
一方で、産後うつ病は医学的な診断が必要な精神障害で、抑うつ気分、不安、不眠、自殺念慮など、一般的に産後クライシスより深刻な症状を伴います。
産後クライシスや、産後クライシスが悪化して産後うつ病になると、夫婦関係の改善が見込めず、離婚に至ることが少なくありません。
産後クライシスが産後うつ病や離婚といった深刻な事態を招かないように、産後クライシスの症状が比較的軽度なうちに産後クライシスだと気付き、適切な方法で対処することが重要です。
産後離婚理由
産後クライシスで夫から離婚したい場合
産後クライシスを原因として、夫から妻に対して離婚を求めることがあります。その主な原因として考えられるのは、次のようなことが挙げられます。
- 妻の注意が子ども中心になり、夫が後回しにされていると感じることがあります。
- 妻が育児に集中し、夫とのデートや会話の時間が減少してしまいます。
- 夫が妻を一人の女性としてではなく、母親としてしか見られなくなり、夫婦間の愛情関係が薄れることがあります。
- 夫婦間のコミュニケーションが減少し、夫は感情的に孤立してしまうことがあります。
- 妻のイライラや気分の波が家庭内の緊張を高め、夫婦間の小さな不和が積み重なることがあります。
- 育児に関する責任分担の不一致や対立が生じることがあります。
- 夫が家庭内での存在意義を見出せず孤立感を感じることもあります。
- 夫婦間で共有していた楽しい活動や趣味の時間が減少することがあります。
- 夫婦間のセックスレスも、産後クライシスによる離婚を考える原因の一つです。
産後クライシスが原因で夫が離婚を考える場合、最も一般的な理由の一つは、妻の注意が子ども中心になり、夫が後回しにされていると感じる状況に対する不満です。
たとえば、妻が育児に完全に集中し、夫とのデートや会話の時間が大幅に減少するケースがあります。夫は、かつて夫婦だけの時間を楽しんでいたのに、今は常に子どもが中心にいることに不満を感じる可能性があります。
こうした、ないがしろにされている、という感情が、妻への不満につながり、夫から離婚を言い出すようになることがあります。
また、夫が妻を一人の女性としてではなく、母親としてしか見られなくなる心境の変化も、夫婦間の溝を深める要因です。これによって、夫婦の性的関係や愛情部会関係が薄れることにもつながります。たとえば、夫が妻に対して以前のような情熱を感じられなくなり、夫婦間の絆が弱まることがあります。
夫婦間のコミュニケーションの減少・不足も、夫が離婚を考えるようになる理由の一つです。妻が育児や家事に忙殺され、夫との深い会話をする時間がほとんどなくなる場合、夫は感情的な孤立を感じることがあります。このような孤立感も、夫から妻に離婚を求めることにつながるのです。
また、妻のイライラや気分の波が家庭内の緊張を高めることもあります。たとえば、夫が育児に参加しても妻の厳しい批判を受けることに夫が不満をかじるなど、夫婦間の小さな不和が積み重なることも、産後クライシスにより夫から離婚を求めることにつながる原因の一つです。
育児に関する責任分担の不一致や対立も、夫から妻へ離婚を申し出る理由になり得ます。妻が育児の主導権を握り、夫の育児方法を否定するケースや、逆に夫が育児への参加を望んでいないと感じる場合があります。これにより、夫は自分の家庭内での役割や貢献を評価されていないと感じることがあるのです。
夫が孤立感を感じることも、離婚を考える大きな要因です。特に、妻が育児に集中するあまり、夫の感情やニーズが無視される場合、夫は家庭内での存在意義を見出せなくなることがあります。
そして、夫婦間で共有していた楽しい活動や趣味の時間が減少することも、関係の希薄化につながります。たとえば、子どもの誕生前には一緒に映画を見たり旅行に行ったりしていた夫婦が、子どもの世話に追われてそうした共通の楽しみを失うことがあります。
こういった、夫婦関係の変化や生活の変化、精神的な影響によって、産後クライシスで夫が離婚を考えるようになり、夫から妻に離婚を言い出すことにつながる、と考えられています。
産後クライシスで妻から離婚したい場合
さて、その一方で、産後クライシスを原因として、妻から夫に対して離婚を求めることもあります。産後クライシスによる離婚としては、こちらのイメージが一般的かと思います。
産後クライシスにより、妻から夫へ離婚を求めるケースにおいて、その主な原因として考えられるのは、次のようなことが挙げられます。
- 夫の育児や家事への協力不足が、妻が離婚を考える主な理由の一つです。
- 妻が育児と家事の両立に苦労しているにも関わらず、夫が責任を共有しないことで、妻はサポートを得られていないと感じ、関係に不満を持ちます。
- 夫の感情的なサポートが不足していることも、離婚を考える理由になります。特に出産後のホルモン変動や新たな育児の責任により、妻は感情的に不安定になりやすく、孤立感を感じることがあります。
- 夫が妻の身体的、精神的な変化に対して理解を示さないことも、夫婦間の信頼関係を損ない、離婚を考える要因になります。
- 夫が趣味や仕事で忙しく、家庭や育児に参加しないことで、妻は家庭内での負担が増すと感じることがあります。これにより、妻はサポートされていないと感じ、夫婦関係の再評価を考えるようになります。
- 夫の精神的なサポートが欠如している場合、特に産後のデリケートな時期には、妻は孤立し、支えられていないと感じることがあります。これは、夫婦間の溝を深め、離婚を考える理由となります。
産後クライシスが原因で妻が離婚を考える場合、主な理由の一つとして夫の育児や家事への協力不足が挙げられます。たとえば、妻が育児と家事の両立に苦労しているにも関わらず、夫がそれらの責任を共有しない場合、妻はサポートを得られていないと感じ、関係に不満を持つようになります。夫が育児に積極的に参加しないことで、妻は一人で全てを抱え込むことになり、ストレスの原因となり得ます。
また、夫の感情的なサポートの欠如も離婚を考える理由になります。出産後のホルモンの変動や新たな育児の責任により、妻は感情的に不安定になりやすく、この時期に夫からの理解や共感を得られないと、孤立感を感じ、夫婦間の距離が広がることがあります。
さらに、夫が妻の身体的、精神的な変化に対して理解を示さない場合も、離婚を考える要因となり得ます。出産後の体形の変化や性欲の低下などに対する夫の不満や批判は、妻の自尊心を傷つけ、夫婦間の信頼関係を損なう原因となります。
たとえば、夫が趣味や仕事で忙しく、家庭や育児に参加しないことで、妻は家庭内での負担が一層増すと感じることもあります。これにより、妻は夫との関係において、サポートされていないと感じ、夫婦関係の再評価を考えるようになります。
最後に、夫の精神的なサポートが欠如している場合、特に産後のデリケートな時期においては、妻は孤立し、支えられていないと感じる可能性があります。このような感情は、夫婦間の溝を深め、最終的には離婚を考える理由となるのです。
産後クライシスで離婚した【体験談】
産後クライシスで夫婦が離婚する場合、夫婦の多くは出産後2年以内に離婚していると言われています。産後クライシスや産後うつ病によって離婚して、離婚後に理想通りの新生活をスタートさせている男女もいれば、「あのとき、勢いで離婚しないで冷静に考えればよかった・・・」と後悔している男女も少なくないようです。
そこで、本記事では産後クライシスによる離婚の体験談として想定されるケースをいくつかご紹介させていただきます。
体験談1.子育てに対する価値観の違いから産後クライシスになり、離婚に至った。
出産後、子育てについて、夫婦の価値観の違いが明らかになりました。夫は子どもの誕生こそ喜んだものの、仕事を理由に育児から距離を置き、「自分はお前の分も外で働いで稼いできてるんだから、家の事はお前がやれ。」と、家事を手伝わずに、毎日仕事から帰ってきたら、疲れているから・・・とすぐに寝てしまいました。
一方、妻は夜泣きや慣れない子どもの世話で、睡眠不足の毎日に、日に日にストレスや疲労がたまっていきました。休日も、夫は趣味の時間を優先し、妻をいたわることもしなかったため、妻は夫に家事や育児に協力してもらうことを諦め、全て一人でこなすようになりました。
こうして、夫婦仲が冷え込み、産後クライシスの状態に陥ってしまったのです。
そしてある日、「家事も育児も私ひとりでやっているなら、夫がいない方が気が楽だ。」と思った妻が、夫に対して離婚を申し入れました。
妻の「家事を少しでも手伝ってほしい。」「昼間も夜も寝ている暇なんかない。」といった言葉を聞き流していた夫は、ここへきて初めて「産後クライシス」に陥っている、という状況に気付いたものの、既に妻の離婚の意思は固く、財産分与と養育費の支払いを約束する形で、離婚することになりました。
妻は離婚後、妻の実家を頼ることができたので、子どもを保育園に預けてパートとして働くようになりました。実家の両親の助けを借りられて負担が減り、地元の友人と交流することでストレス発散もでき、大変ではあるけど充実した生活を送っているようです。
一方、夫は離婚後の生活に孤独を感じており、成長する子どもとも、面会交流でしか会うことができずに、ひとり寂しい生活を送っている、と離婚したことを後悔しました。
体験談2.出産後のセックスレスから産後クライシスになり、離婚したケース。
出産によって、夫婦の関係には大きな変化が訪れました。
妻はホルモンバランスの変化や母親としての自覚の芽生え、子育てによる身体的な疲労から、夫から求められても性行為を拒否するようになりました。
夫は、毎回性行為を拒否されることに不満を感じ、二人の間の身体的なスキンシップも減少していきました。夫は妻を女性として見ることが難しくなり、次第に妻への愛情も薄れていきました。
夫婦間のコミュニケーションは少なくなり、産後クライシスが深刻化しました。
夫は、自分に対する妻の愛情を感じられず、家庭での役割に疑問を持つようになりました。自分に対する愛情も感じられない妻のために、毎日働いて稼いでくることが嫌になり、離婚して自分のために時間もお金も使いたいと思うようになりました。
妻は、夫が家事や育児にもっと参加してくれれば、疲れずに済むのにと感じていましたが、その思いをうまく伝えることができませんでした。
産後クライシスを解決できずに、夫から離婚を申し入れる形で、夫婦は離婚することになりました。
離婚後、妻は「性行為したくないほど、今は育児で手がいっぱいであること、余裕が生まれるまでは我慢してほしいこと、できたらもっと育児に参加して、私の疲労を軽減してほしいこと」をもっと早く伝えていれば、夫婦の関係が悪化せずに済んだかもしれないと後悔しました。
夫も、妻の心情や育児の大変さをもっと理解し、サポートする努力が必要だったと後悔しています。
離婚に至るほどの夫婦間の溝は、コミュニケーションの不足と誤解が原因で、問題解決の機会もあったのに逃してしまったことを、二人とも離婚してから後悔しているようです。
体験談3.出産後の夫の不倫が原因で、夫が有責で離婚することになった。
出産という大きな変化が、ある夫婦の関係に亀裂を生じさせました。妻は出産による身体的、精神的な疲労と新生児の世話に追われ、夫との関係に十分な時間を割くことができなくなりました。夫は妻の変化に対応できず、徐々に家庭外での関心を強めていきました。
この状況の中、夫は職場の同僚と親密な関係を築き始め、やがて不倫関係に陥りました。不倫が発覚した時、妻は深く傷つき、夫に対する信頼を失いました。夫は最初、関係を否定しましたが、証拠が明らかになると、行動を認めざるを得なくなりました。
妻は夫の行動に深い裏切りを感じ、夫婦の関係を修復する意欲を失いました。夫は妻と子どものために家庭に留まることを望みましたが、妻の心はすでに離れており、離婚を決意しました。夫は妻の決断を受け入れ、有責として離婚に応じることになりました。
離婚後、夫は家族を失った寂しさと、自分の選択によって引き起こされた状況に深い後悔を感じています。夫は再構築を目指して、心理カウンセリングを受け、自分の行動が家族にどのような影響を与えたかを理解し、今は子どもとの関係を修復しようと努力し、定期的に面会して子どもの成長に関わろうとしています。
産後クライシスによる離婚で後悔しないために
このような産後クライシスによる離婚危機を乗り越えるためには、夫婦間のコミュニケーションを強化することが重要です。感情や悩みをオープンに共有し、お互いの立場を理解し合うことで、相互理解を深めることができます。たとえば、夫が妻の育児に関するストレスや身体的な疲れを理解し、話を聞いて支えることで、妻は心理的な安心感を得ることができます。
家事や育児の責任を共有することも、産後クライシスを乗り越えるためには重要です。夫が積極的に育児に関わることで、妻の負担を軽減し、お互いを支援する関係を築くことができます。たとえば、夫が子どものお風呂や寝かしつけを担当することで、妻に少しの休息時間を提供できます。
また、夫婦としての時間を確保することも大切です。子育ての合間に二人だけの時間を作ることで、夫婦としての関係を深めることができます。たとえば、月に一度は二人で外食をする、子どもが寝た後に映画を一緒に見るなど、小さな時間を大切にすることが関係強化につながります。
自分自身の健康や心のケアを大切にし、自分のための時間を持つことも重要です。趣味やリラックスできる時間を設けることで、心身ともにリフレッシュすることができます。また、育児クラスやワークショップに参加することで、育児スキルを身につけたり、同じ状況の他の親たちとの交流を通じて、新しい視点を得たり、支え合うことができます。
外部のサポートを積極的に利用することも、産後クライシスの克服に役立ちます。親族や友人、地域の支援グループなどからのサポートを受けることで、孤立感を減らし、ストレスを軽減することができます。また、カウンセリングや専門家の助けを借りることで、産後の課題を客観的な視点から解決する手助けを得られます。
最後に、出産後の生活の変化を受け入れ、柔軟な対応を心がけることが重要です。日常生活の中で相手への感謝の気持ちを忘れずに、小さな喜びを共有することで、夫婦関係の改善につながります。
産後クライシスと離婚に関するQ&A
Q1.産後クライシスが離婚につながる原因は何ですか?
産後クライシスが離婚につながる原因は多岐にわたります。
出産後の育児ストレスや身体的な疲労、ホルモンバランスの変化により、妻は精神的、肉体的に消耗し、夫への注意や愛情を示すことが難しくなります。夫はこれを拒絶されていると感じ、夫婦間の感情的な距離が拡大することがあります。
また、セックスレスに陥ることもあり、これが夫婦間のコミュニケーション不足、感情的な溝をさらに深める要因となります。
夫婦間での誤解や未解決の問題が積み重なり、最終的には修復が困難な状態に陥り、離婚へと進むことがあるのです。
Q2.産後クライシス中に夫婦関係を改善するための方法は何ですか?
産後クライシス中の夫婦関係を改善するためには、まずコミュニケーションを強化することが重要です。
定期的なデートや夫婦だけの時間を設け、感謝の気持ちを伝え合うことが効果的です。家事や育児の責任を公平に分担し、お互いの趣味や興味を尊重することも関係改善に寄与します。
また、カウンセリングや専門家の助けを借りることで、産後の課題を客観的に分析し、解決策を見つけることができます。個々のリラックス時間を確保し、互いのストレスを軽減することも、関係を健全に保つために役立ちます。
Q3.産後クライシスを乗り越えられず離婚を考える前に試すべきことは何ですか?
産後クライシスを乗り越えられず離婚を考える前に、まずは夫婦でのカウンセリングやセラピーを検討することが重要です。産後クライシスは多くの場合、コミュニケーションの問題や誤解から生じます。専門家のサポートを受けることで、これらの問題を客観的に分析し、解決策を見つけることができます。
また、互いに時間をかけて感情を整理し、再度コミュニケーションを試みることも重要です。夫婦間の問題は一方的なものではなく、お互いの努力と理解が必要です。
そのため、最終的な決断を下す前に、可能な限りの努力を尽くすことが望ましいです。
まとめ
産後クライシスは、夫婦間で最もデリケートな時期の一つと言えます。この時期には、コミュニケーションの問題、育児の負担、身体的・精神的な変化など、様々な課題が生じることがあります。これらの課題が積み重なると、夫婦関係に亀裂が生じ、最悪の場合、離婚に至ることもあります。
しかし、離婚は夫婦双方にとって、また子どもにとっても大きな影響を及ぼす決断です。そのため、産後クライシスに直面した際は、専門家である弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士は、法律的な側面から夫婦関係の問題を評価し、離婚を含む様々な選択肢についてのアドバイスを提供できます。また、夫婦関係の修復が可能かどうか、または離婚が最善の選択かどうかについても、客観的な視点からアドバイスを行います。
弁護士への相談を通じて、感情に流されることなく、具体的な解決策と実行可能な計画を立てることが期待できるかと思います。
弁護士への相談は、なかなかハードルが高く感じられるかもしれませんが、産後クライシスのお悩みは、ひとりで解決するのは難しい点も少なくありません。
ぜひお気軽に当法律事務所にお問合せいただければと思います。
この記事を書いた人
雫田 雄太
弁護士法人あおい法律事務所 代表弁護士
略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。3,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。
家庭の法律問題は、なかなか人には相談できずに、気付くと一人で抱え込んでしまうものです。当事務所は、家庭の法律問題に特化した事務所であり、高い専門的知見を活かしながら、皆様のお悩みに寄り添い、お悩みの解決をお手伝いできます。ぜひ、お一人でお悩みになる前に、当事務所へご相談ください。必ずお力になります。