シングルファザーでも再婚ができる?恋愛結婚の可能性について解説!
シングルファザーで仕事と子育てを両立しているパパさんでも、自分と子供を支えてくれるパートナーを見つけて幸せな再婚をしたい!と望んでいる人は多いのではないでしょうか。
しかし、子供のこともあって再婚する勇気がでないなど、シングルファザーの再婚に不安を感じている人もいるはず。
ここでは、シングルファザーが再婚するきっかけなどをご紹介して、シングルファザーでも幸せな結婚ができる方法を一緒に考えていきたいと思います。
目次
シングルファザーの再婚は難しい?シンパパの再婚率が低い理由とは
シングルファザーの再婚率は1,2割?
シングルファザーが再婚をするのは難しいと感じるのは、周りのシングルファザーで再婚している人が少ないという体感に基づいているのではないでしょうか。
実際、シングルファザーで再婚する人はどのくらいいるのでしょう。
そもそも、日本ではシングルファザーの数が多くはありません。政府が実施している人口動態調査によると、未成年者の子供がいる夫婦が離婚した場合に、父親が子供の親権を持つ割合は、全体の10%〜12%となっています。
シングルマザーが8,9割であることに対し、シングルファザーは1,2割であり、とても少ないことがわかります。
母親が親権を持つことが多い日本で、シングルファザーの存在はまだ珍しいといえるでしょう。シングルファザーのみなさんが再婚に対して心細く思うのは、そもそも子供がいるシングルファザーが周りに少なく、シングルファザーの恋愛や再婚などについて周りから情報が入ってこないことも原因の一つだと思います。
同じく政府の人口動態調査では、結婚数とその内訳(初婚・再婚)も公表しており、2021年の全結婚数50万1,138件のうち、夫婦とも再婚で結婚したものは4万9,052件(9.8%)で、その中で夫が再婚で妻が初婚で結婚した夫婦は4万6,872件(9.4%)でした。
この統計数は、再婚時の子連れの有無までは把握できないので、正確なシングルファザーの再婚率とはいえませんが、離婚した男性のうち、10%〜20%ほどが再婚していることがわかります。
一方で驚くことに、妻が再婚で夫が初婚の夫婦の割合は、3万4,303件(6.8%)となっているので、再婚率では、女性よりも男性が高いのです!
世間では、子持ちのシングルマザーでも再婚している人は多く見かけますよね。女性よりも男性の再婚率が高いことを苦慮すると、シングルファザーでもそれなりに再婚している方は多いのかもしれません。
シングルファザーには一度目の離婚や配偶者との死別などを理由に再婚を選択しない人も多い
一方で、シンパパのなかには、そもそも再婚を希望しない人も少なくありません。一度離婚や配偶者との死別を経験し、女性との結婚生活についてあまり前向きでない方がいます。
また、再婚することで、今の安定した生活が崩れてしまう、再婚によって子供に何か悪い影響があるのではないか、そもそもシングルファザーの生活に満足しているなどといった理由から、再婚しないシングルファザーも多くいます。
ですので、シンパパの再婚率は低いと聞いたとしても、それはシンパパが再婚を希望しても相手に受け入れてもらえないわけではなく、そもそもシンパパが再婚を希望していないことが原因となっている可能性があるのです。
シングルファザーでも恋愛して結婚できる?シングルファザーでも恋愛して幸せな再婚をしている人は多い
シングルファザーが恋愛をして再婚するのは難しいのでしょうか?「子持ちのシングルファザーでは女性が振り向いてくれないのでは?」と不安に思っている人も多いでしょう。
しかし、女性の中には、シングルファザーだからこそ、その魅力に気付いて結婚や再婚を希望する人も少なくありません。
近年の恋愛市場は、マッチングアプリや結婚相談所などを利用することが増えていて、シングルファザーでも恋愛結婚をするのは難しくはありません。
しかし、それでも恋愛や再婚に臆病になってしまう気持ちもあると思います。ここでは、再婚したいシングルファザーが、恋愛でアピールできるポイントをご紹介します。
シングルファザーが恋愛して再婚するためのアピールポイント
・仕事と家事の両立ができる
シングルファザーは離婚後も子供を養育しながら、仕事を続けている方が多いです。
もちろん周囲のサポートもあるとは思いますが、シングルファザー歴が長いほど、自然と家事や育児のスキルが身に付いている人が多く、育児や家事をしながらも、真面目に仕事も続けているというのは、結婚を考えている女性にとってとても魅力的に映ります。
特に、近年はイクメンといって、育児もできるパパを求める女性は多いので、家事や育児ができるということは、再婚するときには非常に有利な要素となってきます。
・責任感があり、真面目である
日本では、離婚後に母親が親権を持つケースが多い中で、父親が親権を取れるのは、それだけ父親に子供を任せてもいいと思える資質があるためです。
シングルファザーは子供のために離婚後も一生懸命に働き、よい父親になるために、たくさんの愛情を子供に注いでいることと思います。
また、万が一自分が職を失ってしまうと、子供にも苦労を掛けてしまうため、真面目に仕事をしている方も多いです。
根が真面目で責任感があることが、シングルファザーの魅力といっていいでしょう。
・子供の気持ちを理解できる
離婚して親権者を決めるときには、いろいろな苦悩があります。
特に子供がいる場合は、子供の気持ちに配慮しながら、話し合いを進めなくてはいけません。
シングルファザーは、そのような経験を経て、子供を自分で育てる決意をしているので、子供の気持ちや状況に配慮できる人が多いのです。
また、再婚を考えているシングルファザーのなかには、子供にとって母親の存在が必要だと思い、子供のために再婚を考えている人も少なくありません。
子供の状況や気持ちを考えられる父親という存在は結婚や再婚を考える女性にとってもとても魅力的に映るでしょう。
・包容力がある
シングルファザーはこれまで様々な経験をしており、特に離婚やその後の生活を通じて様々な苦労を味わっています。
人よりも多くの苦労を経験した人には、包容力もあるものです。これまでの苦労と比べれば、どんな困りごとも些細なことに感じて、トラブルも円滑に乗り越えられる力があります。
再婚生活にもトラブルはつきものですので、シングルファザーの包容力を知ってシングルファザーとなら再婚生活も継続できるかもしれないと思ってもらえるかもしれません。
シングルファザーの再婚のきっかけやタイミングとは?
シングルファザーにはたくさんの魅力がありますが、一方で、忙しい毎日で再婚するきっかけがないという人も少なくないのではないでしょうか。
ここでは、シングルファザーが再婚するきかっけとなる3つのタイミングをご紹介します。
再婚のきっかけ①子供に母親の存在が必要だと感じたとき
シングルファザーが最も再婚を考えるタイミングは、子供から母親の存在を求められるときではないでしょうか。
もちろん、シングルファザーになってからも子供に寂しい思いをさせないために、周りのサポートを得ながらシングルファザーの皆さんは子供にたくさんの愛情を注いできたと思います。
しかし、ふとしたときに、子供が母親のいる他の家庭を羨ましそうに見ていたり、母親に甘えたくなるような様子を見たりすると、シングルファザーで寂しい思いをさせてしまっているのではないか、子供を幸せにするためにも母親の存在が必要なのではないかと思い、再婚を考えるきっかけになります。
また、元妻と死別してシングルファザーになった場合などは、子供のために母親の存在を作りたいと感じる人も少なくないでしょう。
再婚のきっかけ②子供がきょうだいを欲しがったとき
子供がきょうだいを求めることは少なくありません。
自分より下の子を可愛がりたかったり、周りの子にきょうだいがいるのを見て羨ましがったり、子供から「きょうだいがほしい!」と言われると、シングルファザーも再婚を前向きに考えるきっかけになるのではないでしょうか。
シングルファザーが子供を大切に思うからこそ、再婚によって子供の願いを叶えたいと思うのも自然なことでしょう。
再婚のきっかけ③心身ともに支えてくれる相手がほしいとき
シングルファザーには、仕事と家庭の両立に尽くしている方も多いことでしょう。
しかし、子供の体調を崩しがちであったり、仕事がうまくいかなかったりすると、これからの生活が不安になりますよね。
普段は大丈夫でも、そのような場面で自分や子供のことを支えてくれる人がいてくれると、安心して過ごすことができます。
シングルファザーとして誇りと責任をもって子供を育てることもとても素敵なことです。一方で、時々心身を支えてくれる相手がほしくなることが、再婚を考えるタイミングになることがあります。
子連れのシングルファザーの再婚で考えたいこと
シングルファザーが再婚するときに一番考えるのは子供のことではないでしょうか。
「子供の年齢が小さいうちは再婚も難しいだろう」「子供の気持ちを考えると結婚なんてできない」などと考えているパパさんも少なくありません。
実際に、シングルファザーの結婚や再婚によって、影響が出るお子さんもいます。
では、子連れのシングルファザーが再婚する際に考えておきたいことはどのようなものでしょうか。
シングルファザーが再婚する場合に子供に与える影響について一緒に考えてみましょう。
子供の年齢や性別、性格によって再婚が子供に与える影響が変わる
・シングルファザーの再婚時に子供が幼少の場合
一般に、子供の年齢が3歳ころから記憶力が発達しますので、3歳以前の記憶についてはとてもあやふやで、人によって何も覚えていない人もいます。
シングルファザーが再婚する場合、子供の年齢が3歳未満であれば、前の母親のことを覚えていない子も多いので、新しい母親について混乱少なく受け入れられる場合も多いのです。
また、子供は3歳ころから、保育園や幼稚園で他の子には父親と母親がいることに気付きはじめます。どうして自分には母親がいないの?と純粋な疑問を抱くこともあるでしょう。
離婚や再婚の概念までは理解できませんが、みんなには母親がいるのに、自分には母親がいないことに違和感や寂しさを覚える場合があります。母親と一緒に遊んでいる友達を見て、「私/僕にもお母さんがほしい!」と言いだすことがあるかもしれません。
そのような場合は、子供も前向きに新しいお母さんについて受け入れやすいといえるでしょう。
一方で、シングルファザーでも、前妻と交流が続いている場合などは、子供の中で、自分には母親がいるが、何らかの理由で一緒には暮らせないと理解していることがあります。
その場合は、新しい母親を紹介しても、再婚の意味を理解できずに戸惑ったり、自分の本当の母親との縁が切れてしまうのではないかと不安になってしまうお子さんもいます。
シングルファザーで前妻との交流が続いている場合は、子の様子を見極めながら、再婚について検討すべきといえます。
・シングルファザーの再婚時に子供が思春期のとき
早いお子さんでは、小学校4、5年生頃から思春期が始まります。
思春期になると、子供とどのように向き合えばいいのか、様々な場面で悩むことが少なくありません。
思春期の子供はとても周囲の視線や自分の置かれている状況に敏感で、自分の家庭がシングルファザーであることを少なからず意識していることも多いです。
また、同時に離婚についても具体的な意味がわかってくるので、離婚の原因などについても疑問に思い、両親は自分が原因で離婚したのではないか、母親は自分を見捨てていったのか、などと過敏に思ってしまうお子さんも少なくありません。
再婚の話をする前に、まずは、離婚について、お子さんに話せる範囲で説明することも大切です。
離婚したことは子供が原因ではないこと、離婚後も子供のことを大切にして過ごしてきたことなど、子供の気持ちを傷つけない様に、落ち着いて話し合ってみることもおすすめします。
その上で、子供が離婚についてある程度理解している様子であれば、再婚の話もできるかもしれません。
しかし、子供にとって親の再婚というのは、とても複雑なものです。自分の親が恋愛をしていることに違和感を感じて受け入れられなかったり、自分よりも再婚相手を優先するのではないかという不安を持っているお子さんもいます。
・シングルファザーが再婚するときには、子供の気持ちに寄り添うことが大切です
シングルファザーが再婚するときは、子供が一番であることを常々言葉や態度で伝えながら、決して再婚を焦ることなく、子供の気持ちの変化に寄り添うことが大切でしょう。
シングルファザーの彼氏との結婚を考えている彼女に
世間では、シングルファザーの彼氏との結婚や再婚を迷っている女性も少なくないでしょう。
シングルファザーの彼氏と結婚・再婚して後悔しないか不安に思う気持ちもわかるところです。
しかし、シングルファザーにはシングルファザーゆえの魅力があり、シングルファザーの立場を理解して一緒に過ごすことで、幸せな結婚も見えてきます。
ここでは、シングルファザーとの結婚・再婚を後悔しないために、彼女として、シングルファザーの魅力や結婚・再婚時に気を付けておきたいことなどについてご説明します。
シングルファザーが離婚した理由から彼の魅力を考えてみる
シングルファザーの彼女の中には、どうして彼がシングルファザーなのかを疑問に思っている人もいるでしょう。
元妻との死別や離婚など、原因はさまざまです。
特に離婚に至る経緯は人それぞれなので、彼氏がどのような理由で離婚したのか断定することはできませんが、シングルファザーの場合は、元妻が離婚の原因を作っているケースが多いものです。
なぜなら、もし彼が不倫や暴力、ひどい酒癖や性格に難がある場合は、離婚しても母親が親権を持つことが多いので、彼がシングルファザーであるというのは、彼には問題がないケースも多いのです。
シングルファザーの彼氏との結婚・再婚を迷っている方に、シングルファザーの魅力には以下のようなものがあります。
シングルファザーの魅力
- 育児や家事のスキルが高い
- 一人で子供を育てる責任感の強さや真面目さがある
- 子供に配慮できる、子供が好きで強い愛情を持っている
- 包容力があり、恋人を引っ張ってくれる
- 子育てと仕事に一生懸命な姿が応援したくなる
また、一度離婚したからこそ、幸せな婚姻生活を続けるために必要なこと、してはいけないことも理解しています。
彼にはシングルファザーがゆえの魅力がたっぷりと詰まっていますので、結婚・再婚後もきっと幸せな生活が続けられることでしょう。
シングルファザーの彼氏との蹴婚を周囲から反対されている方が後悔しないために
シングルファザーの彼氏との結婚を考えている女性のなかには、周囲からの反対もあって結婚に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
彼女が若く、初婚であるほど、彼女のことを大切に思う家族や周囲は結婚して幸せな家庭を築いてほしいとの思いから、シングルファザーの彼氏との結婚を反対してしまうのかもしれません。
周囲の反対を無理に押し切ってしまうと、結婚後に困ったことがあっても誰も頼ることができなくなってしまいます。できれば、周囲の理解を得たうえで、シングルファザーの彼と結婚することをおすすめします。
彼の子供との関係性もあるので、すぐに結婚することは難しいと思います。子供との関係を見守るなかで、自然と交際期間が長くなるカップルも多いものです。
交際期間中にシングルファザーの彼が彼女や子供のことを大切にしていることが周囲にも伝われば、周囲も交際を温かく見守ってくれるでしょう。
シングルファザーとの結婚には大変なこともたくさんあるかもしれませんが、彼と子供や家族のことについてきちんと話し合って向き合っていくことで、きっと幸せな結婚ができるでしょう。
シングルファザーでも恋愛して再婚ができる?に関するQ&A
シングルファザーの再婚率は
正確なシングルファザーの再婚率とはいえませんが、政府の統計では、離婚した男性のうち、10%~20%ほどが再婚しており、女性よりも男性のほうが再婚率が高いことがわかっています。
子連れのシングルファザーが再婚するときに考えておくべきこと
子供の年齢や性別などによって、シングルファザーが再婚するときに子供に与える影響は変わります。
子連れのシングルファザーとの結婚に悩んだときには
シングルファザーの彼氏との結婚や再婚に悩んでいる方は、シングルファザーゆえの魅力を考えることをおすすめします。
シングルファザーは、育児や家事のスキルが高く、家庭と仕事を両立できるほどの柔軟性と適応能力があり、子供思いで、包容力のある人が多いものです。
彼と一緒に彼の子供のことを大切に思いながら過ごしていくうちに、周囲も安心して結婚を認めてくれるでしょう。
この記事を書いた人
雫田 雄太
弁護士法人あおい法律事務所 代表弁護士
略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。3,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。
家庭の法律問題は、なかなか人には相談できずに、気付くと一人で抱え込んでしまうものです。当事務所は、家庭の法律問題に特化した事務所であり、高い専門的知見を活かしながら、皆様のお悩みに寄り添い、お悩みの解決をお手伝いできます。ぜひ、お一人でお悩みになる前に、当事務所へご相談ください。必ずお力になります。