シングルマザーにおすすめの資格と取得支援制度とは?30代40代にも必見です!
シングルマザーの就職や転職が有利になる資格とはどのようなものでしょうか。
「収入アップのために資格がほしいけど勉強できるかな…」、「高卒でも大丈夫かな?」と不安に思っている方も少なくないはず。
ここでは、シングルマザーの就職・転職のためにおすすめの資格や取得に向けた支援制度などを紹介していきます。
目次
就職や転職を考えているシングルマザーにおすすめの資格
シングルマザーが資格を取得することで、応募できる求人が増える、採用される確率が高まる、収入アップやキャリアアップにつながるなど、様々な利点があります。厚生労働省の令和3年度ひとり親世帯等調査結果によると、シングルマザーの資格取得率は65%であり、シングルマザーの過半数が資格を持っていることがわかっています。
また、そのうち、67%の人が資格が仕事に役に立っていると答えていて、シングルマザーの資格取得は採用の幅が広がるほか、就職後の仕事内容にも大いに役に立っています。
シングルマザーにおすすめの資格とは?
シングルマザーが取得しているおすすめの資格を紹介していきます。まずは、比較的取りやすい資格について紹介します。
・簿記
簿記には全商簿記と日商簿記がありますが、シングルマザーの就職・転職には日商簿記が大変有利になります。日商簿記とは、企業の日々の営業取引を記録するもので、企業の家計簿のようなものです。
日商簿記は、初級・3級・2級・1級の4種類があり、多くの人が3級から勉強を始めます。ただ、簿記2級以上を採用条件としている会社が多いため、できるだけ簿記2級の取得を目指して勉強しましょう。
すでに経理の知識などがあれば、3級を飛ばして2級から簿記の試験を受けることも可能です。簿記は社会人だけでなく、商業高校の学生さんなども受験している資格です。試験は筆記試験で、70%正解すれば合格になります(100点満点だと70点が合格ラインです)。
シングルマザーで簿記の勉強方法がわからない。忙しくで勉強する暇がないという方も少なくないでしょう。
簿記のテキストや問題集は全国の本屋に置いてあり、手頃に購入できます。1日30分でもコツコツと勉強したり、通信講座などを受講することで、合格できる可能性は高まります。
日商簿記を取得すると、主に企業の経理部部門や税理士事務所などの就職・転職が有利になります。簿記の専門的な知識が求められていることから、他の求人よりも高年収のものが多く、シングルマザーの資格取得におすすめです。
・ホームヘルパー(訪問介護員)
ホームヘルパーとは、介護・福祉施設などで利用者の身体介助や生活援助、通院介助を行う仕事を行うための資格です。
介護福祉士が国家資格であることに比べて、ホームヘルパーは公的な認定資格になります。福祉・介護の仕事では、ホームヘルパーを目指すための介護職員初任者研修の資格を取得することから始まり、次いで、実務者研修、介護福祉士という順で資格を取得して、キャリアアップをすることができます。
介護職員初任者研修の受験資格は特にありませんので、未経験のシングルマザーでも受験が可能です。試験は講座を受講して最終試験に合格する必要あります。講習は、介護職員初任者研修を実施している民間の介護スクールで取得するのが一般的です。スクールによって受講料などが異なっているので、事前に調べておきましょう。
介護・福祉業界は全国的に人手不足で、求人がとても多いので、ホームヘルパーの資格を持っているとシングルマザーの就職・転職の幅が一気に広がります。
また、その後も順当に資格を得ることでキャリアアップや年収アップが期待できるので、シングルマザーにおすすめの資格といえるでしょう。
・パソコン
シングルマザーの就職・転職先として一番人気な仕事は事務職です。
一方で、事務職は求人倍率が高く、未経験や無資格の場合は不利になりやすいので、パソコン関連の資格取得は大変おすすめです。
パソコン関係の資格には、以下のようなものがあります。
パソコン関係の資格 |
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マイクロソフトオフィズスペシャリスト(MOS) |
最も認知度のあるMOS資格。マイクロソフト社のWord,Excel,PowerPointなどのスキルを身につけていることの証明となる。 |
ITパスポート(iパス) |
ITを利用する社会人に必要な基礎知識を問う資格。 |
Webデザイナー |
Webデザインスキルを証明する資格。 |
Excel(R)表計算処理技術認定試験、VBAエキスパート |
データの集計、分析、関数などのExcelスキルを証明する資格。 |
Access |
データベース管理ソフトのスキルを証明する資格 |
子育てや仕事で忙しいシングルマザーでもパソコンの簡単なスキルであれば、実際に使ってことがある人も多いはずです。パソコンに慣れていれば勉強もしやすく、シングルマザーにおすすめの資格でしょう。
・医療事務
医療事務はシングルマザーに人気の資格の一つです。
医療事務は民間資格であり、種類もいくつか存在しています。医療事務は未経験・無資格でもできる仕事の一つですが、資格を持っているとキャリアアップや年収アップにつながります。
医療事務で有名な資格は以下のとおりです。
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))
- 医療事務管理士
- 診察報酬請求事務能力認定試験
- 医療事務認定実務者(R)
いずれの資格も受験資格は特にないので、未経験のシングルマザーでも受験しやすい資格になります。
初めて医療事務の資格を目指すシングルマザーの方には、医療事務認定実務者(R)がおすすめです。
この資格は、基本の知識を身に付けることができ、難易度も比較的低く、在宅受験が可能で、試験の開催数も多いため、忙しいシングルマザーの方でも受験しやすい資格といえます。
高収入が見込める国家資格
民間資格とは違って、国家資格は難易度が高く、その分将来まで安定した収入で仕事を続けることができます。
厚生労働省の調査によれば、シングルマザーの資格で最も取得満足度の高いものは、理学療法士となっています。
次いで、准看護師、看護師、介護福祉士の順でシングルマザーの仕事に役に立っているようです。
理学療法士
理学療法士は、怪我や病気などで身体に障害がある人などに、身体機能の回復や維持などを目的として医学的なリハビリテーションを行う専門的な資格です。
理学療法士の資格があれば、病院、クリニックなどの医療機関で働くことができます。
理学療法士の平均年収は、平均年齢35.1歳で、426.5万円と高水準です。シングルマザーでも資格を取得すれば十分な収入を得ることができる資格となっています。
理学療法士の資格試験概要 |
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受験資格 |
文部科学大臣指定の養成学校(大学、短大、専門学校など)で3年以上学び、理学療法士に必要な知識と技能を修得したもの |
試験期日 |
年1回、2月中旬頃 |
試験内容 |
筆記試験、口述試験、実技試験 |
合格率 |
約87%(2023年実施結果) |
看護師・准看護師
看護師は病院やクリニックで、怪我や病気の人の療養所のケアや診察の補助を行う資格です。
看護師と准看護師の仕事内容はほとんど同じ業務になりますが、看護師のほうが、自分で看護計画を立て、自分の判断で看護業務を行うことができます。
看護師になるには、准看護師の資格が必要になります。准看護師の平均年収は約407万円、看護師の平均年収は483万円となっており、どちらも高水準の年収で、シングルマザーにおすすめの資格です。
また、病院やクリニックでは、午前または午後のみの診察日など、半日労働の曜日があることが多いので、シングルマザーの子育てと両立しやすく、また女性の多い職場であるため、シングルマザーの事情等を理解してもらいやすい仕事といえます。
看護師・准看護師の資格試験概要 |
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准看護師 |
看護師 |
受験資格 |
①中卒の場合 准看護師養成所(2年)又は高校衛生看護科(3年) ②高卒の場合 准看護士養成所(2年) |
①中卒の場合、 准看護師免許取得後、 実務経験(3年)、かつ看護師養成所(2年)又は実務経験(7年)、看護師養成所通信制(2年) ②高卒の場合、 准看護師免許取得後、 看護師養成所(2年)又は実務経験(7年)かつ看護師養成所通信制(2年) |
試験期日 |
年1回、2月上旬~中旬頃 |
年1回、2月上旬~中旬頃 |
試験内容 |
筆記試験 |
筆記試験 |
合格率 |
95~99% |
約90% |
介護福祉士
介護福祉士は、主にホームヘルパー、特別養護老人ホーム、身体障害者福祉施設などで、介護職員として仕事をする資格です。
現在介護福祉業界は、全国的に人手不足ですので、就職・転職しやすい業界として注目されています。
シングルマザーでも未経験・無資格で介護福祉関係の仕事をすることはできますが、介護福祉士の資格があると、キャリアアップや年収アップに確実につながるため、シングルマザーの資格として非常に人気です。
介護福祉士の資格試験概要 |
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受験資格 |
①高卒又は中卒以上で、指定の養成施設を卒業したもの |
試験期日 |
年1回、1月最終日曜日に筆記試験、3月第1日曜日に実技試験 |
試験内容 |
筆記試験、実技試験 |
合格率 |
約20% |
保育士
保育士は、乳児から就学前の子供を保育するために必要な資格です。
シングルマザーは子育ての経験があるため、自分の経験を活かしながら働くことができる魅力的な仕事です。
また、看護師・准看護師と同じく、女性の多い仕事ですので、シングルマザーにも理解があり、シングルマザーにおすすめの資格となっています。
保育士の資格試験概要 |
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受験資格 |
①高卒で、指定の保育士養成施設以外の学校を卒業したもの |
試験期日 |
年2回、①4月中旬の筆記試験、7月上旬の実技試験、②10月中旬の筆記試験、②12月上旬の実技試験 |
試験内容 |
筆記試験、実技試験 |
合格率 |
約20% |
保育士は、高校卒業後に、指定の保育士養成施設の大学・短大・専門学校において、必要な科目の単位を取得して卒業した場合、試験不要で保育士の資格を取得することができます。
シングルマザーですでに保育士の資格を取得している人は、就職・転職も比較的簡単ですが、指定外の学校を卒業するなどして、保育士試験を受ける場合は、きちんと対策をして試験に臨む必要があります。
美容師
美容師は、美容院でお客様の髪の毛のカット、セット、カラーリングなどを行う資格です。
シングルマザーで美容関係に興味がある人におすすめの資格となっています。
ただ、美容室の営業時間は午前10時ころから午後20時ころまでが最も多く、シングルマザーが子育てをしながら働く場合にやや不安があります。
美容師の平均年収は約324万円と標準的な年収でしょう。
美容師の資格試験概要 |
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受験資格 |
①美容師養成施設で、全日制及び夜間制は2年以上、通信制は3年以上の過程を修了したもの |
試験期日 |
年1回、9月上旬ころ |
試験内容 |
筆記試験、実技試験 |
合格率 |
85%~93% |
登録販売員
登録販売員は、薬局やドラッグストアなどで、一般用医薬品の販売ができる資格です。
第一類医薬品の販売や処方箋に基づく薬の調剤は薬剤師しか扱うことができませんが、第二類医薬品と第三類医薬品については登録販売員の取り扱いが可能です。
登録販売員の資格は、年1回実施される試験を受けて合格する必要がありますが、受験資格は特にないので、未経験・無資格のシングルマザーでも勉強して資格取得を目指すことができます。
ドラッグストアや薬局の求人のなかには、普通の販売員よりも登録販売員に資格手当をもうけていたり、時給が高額であることが多いので、シングルマザーの年収アップやキャリアアップを期待できるおすすめの資格となっています。
栄養士
栄養士は、企業、病院、社会福祉施設、保育園や幼稚園、学校などで、食事のメニューを作成したり、調理、栄養管理を行うことができる資格です。
栄養士養成施設で必要科目の単位を修得して卒業することで、資格を得ることができます。シングルマザーは子供を育てるために、食事や栄養について学んでいる方も少なくなく、趣味の延長線上として勉強をして、資格を取得する人も多いです。
栄養士の平均年収は約320万円ほどで標準的ですが、残業などが少なくシングルマザーにも優しい職場環境が多く、シングルマザーにおすすめの資格です。
人気の歯科衛生士
歯科衛生士は、歯医者さんなどで、歯石を除去したり、フッ素化合物を塗ったりして、虫歯や歯周病などの予防措置を行うことができる資格です。
歯医者さんは全国どこにでもあり、シングルマザーも就職しやすく、歯科衛生士は国家資格なのでブランクがあっても再就職しやすいため、シングルマザーにも非常に人気の資格です。
また、歯医者さんは午前・午後のみの診療日があったり、残業も少ないため、子育てとも両立しやすく、シングルマザーにとっても働きやすい職場環境でしょう。
女性のスタッフが多いことからも、シングルマザーの事情を理解してもらいやすいといえます。
歯科衛生士の資格試験概要 |
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受験資格 |
高卒後、歯科衛生士養成期間の大学・短大・専門学校において、必要科目の単位を修得したもの |
試験期日 |
年1回、3月初旬頃 |
試験内容 |
筆記試験 |
合格率 |
93%~96% |
30代40代におすすめの資格
シングルマザーになると、子育てのために一家の大黒柱として、十分な経済力が必要になってきます。
厚生労働省の調査によると、シングルマザーになった平均年齢は34.4歳となっており、30代40代のシングルマザーがとても多いことがわかります。
30代40代でも遅くない!簿記やパソコン関係の資格など挑戦できるも資格はたくさんあります。
30代40代は、子育てにもとてもお金が掛かる時期です。
今の仕事に慣れてきたけども、年収アップできる仕事に転職したい、今の職場でキャリアアップしたいなど、様々な目的でシングルマザーも資格取得を目指しています。
子育てや仕事の両立に忙しい、30代40代のシングルマザーでも取得しやすい資格は以下のようなものです。
- 簿記
- マイクロソフトオフィズスペシャリスト(MOS)
- ITパスポート
- ホームヘルパー など
簿記やマイクロソフトオフィススペシャリスト、ITパスポートなどの資格は、隙間時間でこつこつ勉強することで、独学でも十分に合格が狙える資格になります。
また、簿記やパソコン関係の資格を持っていると、年齢不問で採用してくれる企業もあるため、30代40代のシングルマザーにも就職の幅が広がるおすすめの資格となっています。
また、人材不足が深刻化している介護・福祉業界では、30代40代のシングルマザーも採用されやすく、特に資格を持っていれば、同じ職場でのキャリアアップや年収アップにつながるため、安定して働くことができます。
シングルマザーの資格取得や免許取得に利用できる支援制度
母子家庭自立支援教育訓練給付金
厚生労働省では、シングルマザーの経済的な自立を支援する目的として、自立支援教育訓練給付金を設けています。
自立支援教育訓練給付金は、シングルマザーが資格取得にかかった教育費用(講座受講など)の60%を給付金として受け取ることができます。
シングルマザーが自立支援教育訓練給付金を受給するための条件は、以下のとおりです。
- 子供が20歳未満であること
- 児童扶養手当の支給を受けているか、同等の所得水準にあること
- シングルマザー本人のスキルや労働市場の状況などから、資格取得のための講座受講が就職・転職のために必要であると認められること
自立支援教育訓練給付金の対象となる講座は、雇用保険制度のなかの教育訓練給付の指定教育訓練講座と、そのほか都道府県長などが地域の実情に応じて対象としている講座になります。
シングルマザーが自立支援教育訓練給付金を請求するためには、資格取得のための講座を申し込む前に、最寄りの市区町村窓口で手続を行う必要があります。自治体によっては、審査に1か月程度かかるところもありますので、早めに手続を行いましょう。
高等職業訓練促進給付金等事業
高等職業訓練促進給付金とは、シングルマザーが、看護師、介護福祉士、保育士、歯科衛生士、理学療法士等の資格を取得するために、1年以上養成学校で修業する場合に、支給される給付金です。
対象者や支給額は、以下のとおりです。
高等職業訓練促進給付金の概要 |
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支給条件 |
・子供が20歳未満であること |
支給額 |
[ 高等職業訓練促進給付金] ※養成機関の最後の12か月については、以下のとおり増額 [高等職業訓練修了支援給付金] |
支給期間 |
・高等職業訓練促進給付金:修業期間の全期間(上限4年) |
ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付事業
社期福祉士協議会が行っている高等職業訓練促進給付金を受給するシングルマザーなどを対象とした支援制度で、養成期間の学費(上限50万円)、就職や転職に必要な費用(上限20万円)などを借りることができます。
また、養成機関を修了して、資格取得から1年以内に就職し、5年間修業を継続した場合、返済が免除されるというとても利便性の高い事業で、シングルマザーにおすすめの制度です。
高等学校卒業程度認定試験合格支援事業(高卒認定給付金)
中卒や高校中退などのシングルマザーで、高卒認定試験に合格するための講座を受講して合格した場合に、かかった費用を一部受給することができます。
シングルマザーが給付金を受給するための条件は、以下のとおりです。
- 子供が20歳未満であること
- 児童扶養手当の支給を受けているか、同等の所得水準にあること
- 高卒認定試験に合格することが就職のために必要と認められること
また、給付金は、受講終了時と合格時の2回に分けて支給され、合計費用の60%(上限15万円)が支給されます。
通信で、在宅で資格が取得できる?
子育てと仕事で忙しいシングルマザーの方で、就職や転職のために資格を取得したいと思っていても、実際は資格の勉強をする暇がなくて諦めているという方も多いのではないでしょうか。
テキストだけで独学で勉強できる資格や通信講座に対象のコースがある資格がおすすめ
シングルマザーに人気の簿記やパソコン関係の資格であれば、全国の書店に資格取得を目指す方のためのテキストや問題集が売っています。
資格によって難易度は異なりますが、初級から中級程度の難易度の資格であれば、テキストなどを活用して、家で勉強することで、試験に合格することは十分に可能です。1日に取れる勉強時間は少ないと思いますので、1日30分や1時間と勉強する時間を決めて、計画的に取り組みましょう。
また、独学での資格取得に不安がある人は、通信講座などを利用して、勉強することをおすすめします。
通信講座には多種多様なコースが用意されており、教師によって得意とする資格の分野も異なっていますので、複数の通信講座を見比べながら、自分が目指したい資格に合ったコースを選ぶとよいでしょう。
就職前に就業訓練を受けてみよう!
職業訓練ってどんなもの?
職業訓練とは、ハローワークが行っている事業の一つで、就職や転職に訳立つ知識やスキルを基本的に無料で取得することができる制度です。
失業保険を受給している求職者を主な対象とする「公共職業訓練」と、失業保険を受給できない求職者を対象とする「求職者支援訓練」に大きく分かれます。
シングルマザーも当然利用することができ、多種多様なコースが用意されているので、働きたい仕事の内容などに合わせて選ぶことができます。
具体的には、以下のようなコースを受けることができます。
- ビジネスの基礎
- パソコン実用
- IT関係、Web・プログラミング
- 建設関係
- 看護助手、介護職員育成
- 美容関係 など
職業訓練で受けられるサポート内容
シングルマザーが職業訓練を受ける場合、訓練の受講費用はテキスト代等を除いて無料となります。また、受講費用のほかに、通所手当、職業訓練受講手当、寄宿手当などを受けられる場合があります。
公共職業訓練は3か月から2年の期間で受講することができ、一方で、求職者支援訓練は、2か月から6か月の期間で受講が可能です。
全国のハローワークで多種多様なコースがありますので、シングルマザーで資格取得を考えている人は是非確認してみてください。
シングルマザーにおすすめの資格と取得支援制度とは?に関するQ&A
シングルマザーにおすすめの資格はありますか?
シングルマザーにおすすめの資格は、日商簿記、ホームヘルパー、パソコン関連、医療事務などの資格になります。
また、安定した仕事と高収入を得たい人には、介護福祉士や看護師などの国家資格もおすすめです。
シングルマザーが資格を取得するときに利用できる支援制度には、どのようなものがありますか?
シングルマザーが就職・転職に向けて資格を取得する場合、厚生労働省の母子家庭自立支援教育訓練給付金、高等職業訓練促進給付金を利用できるほか、社会福祉士協議会のひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付事業などがあります。
シングルマザーが受けられる職業訓練とは、どのようなものですか?
シングルマザーが受けられる職業訓練には、ハローワークが行っている公共職業訓練と求職者支援訓練があります。
訓練対象となるコースは、ビジネスマナー、パソコン・Web関連、介護福祉関連、美容関連など多種多様であり、受講費用は基本的に無料となっています。
シングルマザーの取得したい資格に合わせてコースを選ぶことができますので、大変おすすめです。
最後に
これから就職を考えている方や今の仕事に不満があって転職を考えているシングルマザーの方にも、地方自治体などが行っている給付金の支援事業などを活用しながら、就職や転職に向けて資格を取得することができます。
資格は一度取得すれば、その後ブランクがあっても復職に役に立ちますし、キャリアアップや年収アップが期待できるので、シングルマザーが安定した仕事を続けるためにも、資格取得を応援しています。
この記事を書いた人
雫田 雄太
弁護士法人あおい法律事務所 代表弁護士
略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。3,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。
家庭の法律問題は、なかなか人には相談できずに、気付くと一人で抱え込んでしまうものです。当事務所は、家庭の法律問題に特化した事務所であり、高い専門的知見を活かしながら、皆様のお悩みに寄り添い、お悩みの解決をお手伝いできます。ぜひ、お一人でお悩みになる前に、当事務所へご相談ください。必ずお力になります。