相続放棄は弁護士に相談を│依頼するメリット・費用・流れを解説
相続では、被相続人が残した預貯金や不動産などのプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も相続人へと引き継がれます。そんな時、相続放棄が一つの選択肢となります。しかし、相続放棄の手続きは複雑で、期限内に家庭裁判所への申請が必要です。
失敗のリスクを避けるためには弁護士に相談することをおすすめいたします。多くの方は「費用は高いのでは?」「本当に弁護士が必要か?」といった疑問や不安を抱えているかと思います。
この記事では、相続放棄の手続きを弁護士に依頼するメリットや、適切な弁護士の選び方、費用の相場について詳しく解説します。遺産相続の専門家である弁護士の知識や経験は心強い支えとなります。相続放棄の手続きを弁護士に依頼すべきかを迷っている方はこの記事を参考に、不安や疑問を解消してください。
目次
相続放棄を検討する方はまず弁護士に相談を
相続放棄をすべきかどうか悩んでいる場合は、まず弁護士へ相談することをおすすめいたします。ここでは、その理由をもっと具体的に解説します。
①最適な選択かどうか判断するためのアドバイスがもらえる
被相続人が残した借金がある場合であっても、相続放棄が必ずしも最善の選択とは限りません。例えば、被相続人のプラスの財産が借金を上回っている場合、相続放棄をするとその財産を失うことになります。弁護士は、あなたの状況を詳細に分析し、相続放棄が本当にあなたのためになるのか、状況に応じた具体的なアドバイスを提供します。
②限定承認の選択肢の提案をしてもらえる
財産の内容が不明確な場合、弁護士は「限定承認」という選択肢を提案することがあります。これは、被相続人の借金以上の財産があるかもしれない場合に、負債のみを相続しないで、残されたプラスの財産のみを相続する方法です。
限定承認を選択すべきケースがまれにありますが、自分だけでは誤った判断をしてしまう可能性があります。弁護士は、この複雑な選択をあなたの状況に合わせて提案し、適切な手続き方法をアドバイスします。
③相続財産の正確な評価方法のアドバイスがもらえる
相続放棄するかどうかを決める前には、相続財産の正確な評価が不可欠です。弁護士は、不動産や株式など、さまざまな財産の市場価値を正確に評価し、その結果を基に、相続放棄すべきかどうかを判断します。遺産の評価方法は、自分で調べてもわかりにくい場合がほとんどです。弁護士に相談して、遺産の評価方法を確認することで正しい判断をすることが可能となります。
以上の点から、相続放棄を検討している場合は、まず弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は相続放棄をすべきかどうかについて詳しいアドバイスを行うことができ、あなたに最適な解決策を見つけ出すことができます。
弁護士法人あおい法律事務所は無料相談を実施しています!
相続放棄をすべきかどうかは、個々の状況や遺産の内容によって異なります。この重要な決断を行う際には、専門的な知識と経験が必要となります。自分だけで家庭裁判所への手続きを進めるのが難しい場合は弁護士法人あおい法律事務所で初回無料相談をお受けしておりますので、ぜひご利用ください。当事務所では、相続放棄に関するあらゆる疑問や不安を丁寧に解決へと導きます。
お一人で悩む前に、まずは専門家の意見を聞いてみませんか?相続放棄の手続きの流れや、それに伴うリスクや注意点など、専門家が詳しくご説明します。無料相談を通じて、あなたの状況に最適な解決策を見つけることができるでしょう。
無料相談のみでお悩みを解決できることもありますので、必ずしもご依頼いただかなければならないということはありません。お一人でお悩みになる前に、ぜひ一度弁護士へご相談ください。
相続放棄について、さらに詳しい情報が必要な方は、本サイトのコラムもご覧ください。
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相続放棄は専門家である弁護士に依頼を
相続放棄を行う場合は、自分で手続きを行うのではなく、専門的な知識と経験を持つ弁護士に依頼することをおすすめいたします。理由としては以下の点が挙げられます。
失敗を防ぎ、期限内に正確に手続きを完了できる
相続放棄を行うには、さまざまな書類の収集と正確な申請書の作成が必要です。それらの書類を家庭裁判所に提出し、「相続放棄の申述」を行い、相続放棄を裁判所に認めてもらう必要があります。
多くの申述は受理されますが、書類の不備や手続き上の誤りがあると、申述は却下される可能性があります。一度却下されると、ほとんどの場合再度の相続放棄申述ができないため、このリスクを最小限に抑えることが重要です。
弁護士に依頼すれば、相続放棄の面倒な手続きを代わりに行ってくれるため、失敗を防ぎ、手続きを円滑に進めることができます。
さらに、相続放棄ができる期間は、相続開始を知ってから3カ月以内と定められています。この熟慮期間は意外と短く、葬儀や法要、遺品整理などで忙しくしている間にあっという間に過ぎてしまうことが多いです。このため、弁護士に手続きを依頼すると、期限内に必要な手続きを正確かつ迅速に進めることができ、安心して相続放棄の手続きを進めることが可能です。
面倒な財産調査や戸籍収集を代行してもらえる
相続放棄を選択する際には、被相続人の財産や債務の状況を正確に把握することが重要です。弁護士に依頼すれば、銀行や役所などに対する財産調査を代行してくれます。
また、「相続放棄の申述」手続きには、様々な戸籍謄本の収集が必要となります。必要な戸籍謄本は被相続人と相続人の関係によって異なり、膨大な戸籍謄本が必要となる可能性もあります。
弁護士は、このような戸籍の収集などの時間がかかる面倒な作業も代わりに行うことができます。
親族間のトラブルを回避できる
相続放棄を行うと、相続権が次の順位の相続人に移るため、親族に相続放棄を反対されるなど親族間トラブルが起こる可能性があります。弁護士に依頼すれば、弁護士が代わりに他の相続人に対して相続放棄の意図や手続きの内容を正確に説明いたします。
親族間のトラブルは本人同士で解決するのは非常に難しいです。弁護士が仲介することで、親族間のトラブルを防ぎ、手続きを円滑に進めることができます。
債権者との交渉をスムーズに
相続放棄の手続き中、借金の返済を求める債権者から支払いの督促があるかもしれません。弁護士がこれらの交渉を代行し、適切に対応いたします。
弁護士に債権者対応を依頼することで、相続放棄が完了するまでの間、債権者からの圧力に直接対応する必要がなくなります。この間、弁護士が債権者と直接コミュニケ―ションをとり、相続放棄が完了した後には、正当な理由を持って支払いを断ることが可能です。
期限が過ぎた後の手続きも可能に
原則として相続放棄は3ヶ月以内に行う必要がありますが、特別な事情があれば期限を過ぎても手続きが可能な場合があります。
ただし、期限の延長を認めてもらうには「上申書」を作成して提出する必要がありますが、その内容には専門的知識が必要となります。
相続放棄の期限が迫っていたり、すでに期限が過ぎてしまったが、相続放棄をしたいと考えている場合は弁護士に依頼して手続きを進めてもらうようにしましょう。
弁護士に相続放棄を依頼する場合の手続きの流れ
相続放棄の手続きを弁護士に依頼する場合の手続きの流れは以下のとおりです。
ステップ①弁護士への相談
まず、法律事務所のホームページから弁護士との法律相談を予約します。相談の際は、財産や相続人に関する資料(家系図など)を用意しておくとスムーズに進みます。
最近では、電話やオンラインでの相談にも対応している弁護士が多いので、事務所に出向く時間がない場合には利用してください。
ステップ②弁護士に正式に依頼する
相談の結果、相続放棄が最善の選択であると判断でき、弁護士費用や対応に納得した場合は、弁護士に相続放棄の手続きを正式に依頼します。
下で解説する「相続放棄に強い弁護士の選び方」を参考に依頼する弁護士をご検討ください。
ステップ③必要書類の作成と家庭裁判所への申述
弁護士に依頼すると、相続放棄の手続きを代行してくれます。
弁護士は戸籍の収集や申述書の作成を行い、これらの必要書類を家庭裁判所に提出します。
ステップ④相続放棄照会書の返送
相続放棄の申述を行うと、約1週間から10日後に家庭裁判所から照会書が届きます。これは通常、依頼した弁護士の事務所に送られますが、場合によっては依頼者宛に直接送られることもあります。照会書の回答も弁護士が代行して行うことができます。
ステップ⑤相続放棄受理通知書の受領と手続きの完了
最終的に、家庭裁判所から相続放棄受理通知書が送られてきます。これを受け取ると、相続放棄手続きは完了となります。状況に応じて、債権者への通知など、弁護士が追加の対応を行います。
相続放棄に強い弁護士の選び方
相続放棄に強い弁護士の選び方として、次のようなポイントがあります。
①相続に特化した法律事務所の弁護士
相続に特化した法律事務所では、相続放棄に関するあらゆるケースを取り扱ってきた経験があります。これにより、様々な状況下での相続放棄の手続き、法律上の障壁、そして最適な解決策に関して、深い知識を持つ弁護士に相談することが可能です。また、特殊な状況下での相続放棄や複雑な家族構成の場合の対応にも、豊富な経験を持つ弁護士が適切なアドバイスを提供します。
さらに、相続に特化した事務所では、最新の法律改正や判例にも精通しているため、常に最新かつ最適な方法で依頼者のニーズに応えることができます。相続放棄に関する複雑な手続きや、疑問点を迅速に解決するために、相続に特化した法律事務所を選ぶことは非常に重要です。このように専門性の高い弁護士に依頼することで、安心して手続きを進めることができるでしょう。
②相続放棄に関する説明がわかりやすく、デメリットについてもアドバイスしてくれる弁護士
相続放棄に関する説明がわかりやすく、デメリットについてもアドバイスしてくれる弁護士は、相続放棄の制度について豊富な経験と知識を持っているといえます。相続放棄は撤回できない重要な手続きなので、メリットだけでなくデメリットも十分に理解してから決断する必要があります。
弁護士に相談する際には、相続放棄の流れや注意点などを質問してみましょう。疑問点がなくなるまで丁寧に説明してくれる弁護士は信頼できると思われます。
③ほとんどすべての準備や対応を代行してくれる弁護士
相続放棄の手続きは、家庭裁判所に申述書や添付書類を提出するだけでなく、照会書に回答したり、出頭要請があれば出頭したりする必要があります。これらの手続きは期限が厳しく、間違いや遅れがあると相続放棄できなくなる可能性があります。弁護士に依頼すると、これらの手続きを代わりに行ってくれるので、手間がかかりません。
弁護士に依頼する際には、自分が対応すべき事項が何かを確認しましょう。あまりにも多くの作業を依頼者任せにする弁護士には依頼を避けた方が無難です。
④費用が明確で不合理に高くない弁護士
ホームページに基本的な費用が公開されている事務所がほとんどなので、まずはホームページを確認してから相談に行くのが良いでしょう。
費用が不合理に高くない弁護士は、相続放棄の手続きにかかる費用を明確に提示してくれるといえます。相続放棄の弁護士費用は、一般的には5万円から10万円程度ですが、依頼内容や地域によって異なります。
弁護士に相談する際には、費用の内訳や支払い方法などを事前に確認しましょう。費用が高すぎる場合や、費用の説明が曖昧な場合は、他の弁護士を探した方がよいでしょう。
相続放棄を弁護士に相談・依頼する場合の費用の相場
相続放棄を弁護士に相談、依頼する場合の費用の相場は以下のとおりです。全てあわせて5万円~15万円程度と考えておくとよいでしょう。解決後の報酬金はかからない場合がほとんどです。
相談料(1時間当たり) | 無料または1万円程度 |
実費 | 5,000円~1万円程度 |
手続代行費用(着手金) | 5万円~10万円程度 |
実費とは、必要な書類の取得に関わる費用です。相続放棄の手続きにおいては、戸籍謄本の取得の際にかかる費用が「実費」として請求されます。
なお、特定のケースでは、追加の費用が発生することがあります。例えば、相続放棄の期限である「相続開始を知ってから3カ月」を過ぎてからの相続放棄手続きや、債権者との交渉が必要な場合、財産調査が必要な場合などがこれに該当します。
相続放棄の相談は司法書士にもできる?│弁護士が最もおすすめ
司法書士の役割は、主に申述書の作成と提出のサポートに限られます。すでに相続放棄をする方針が決定しており、単に書類作成を代行してほしい場合には司法書士に依頼しても問題ありません。また、相続に伴う不動産の名義変更など、登記に関わる手続きが必要な場合にも司法書士の専門性が役立ちます。
ただし、司法書士は相続放棄をするべきかどうかの具体的な相談や、法的なアドバイスについては限られた範囲でしか対応できません。さらに、司法書士には弁護士のような「代理権」がないため、裁判所からの照会書や回答書の記載は依頼者自身が行う必要があり、裁判所への出頭が必要な場合も本人が対応しなければなりません。
費用の面では、司法書士の方が弁護士に比べて安価な傾向にあります。しかし、司法書士には代理権がないため、依頼者自身が多くの手続きを行う必要があり、結果的に時間や労力がかかる可能性があります。
一方で弁護士は代理権を持ち、相続放棄の手続き全体を依頼者に代わって直接行うことができます。相続放棄の期限が限られていることを考慮すると、時間や手間を節約できる弁護士へ依頼するのが最もおすすめです。
相続放棄を無料相談できる窓口
相続放棄を無料相談できる窓口として以下の3つが挙げられます。弁護士や専門家が相談に対応してくれるので、悩みや疑問がある方は無料相談窓口の利用も検討してみてください。
法テラス
法テラス(日本司法支援センター)は、国によって設立された法律トラブルの解決を支援する機関です。相続放棄に関して基本的な情報や手続き上の疑問を解消するために、無料で相談することが可能です。電話やメールを通じての相談機関の紹介や無料面談などを行っていますが、個別具体的な法律相談には対応しておらず、主に法制度や他の専門相談機関への紹介が主な業務です。
法テラスの利用には条件があり、原則として収入や資産が一定以下であるなどの要件を満たす必要があります。これらの条件を満たす場合、法テラス経由で弁護士や司法書士の無料相談を受けることが可能です。また、法テラスを利用すると、料金が安く済む場合があり、費用の立て替えも受けられるため、財産面で不安がある人にも特におすすめです。
利用を希望する場合は、審査が必要であり、このために必要書類の準備と審査の通過が必要です。審査には時間がかかることがあり、審査を通過した後に専門家と契約するまでにも時間がかかります。また、利用者は専門家を自由に選ぶことはできず、法テラスが指定する専門家とのみ契約することになります。
法テラスの詳細な条件や利用方法については、公式ホームページでの確認をお勧めします。
参考:法テラスHP
市役所や区役所の法律相談
市役所や区役所では、弁護士や司法書士などの専門家による相続全般に関する説明会や相談会が定期的に開催されることがあります。これらの相談会は相続放棄のことを知りたい、相続の基本的な知識について知りたい方などに適しています。
ただし、市役所や区役所での相談会にはいくつか注意点があります。まず、事前予約が必要なケースが多く、窓口が混雑している場合もあります。また、相談会で対応している専門家が必ずしも相続放棄に詳しいわけではないため、より専門的なアドバイスが必要な場合には、個別に弁護士を探すことをおすすめいたします。
相続放棄には3ヶ月という手続きの期限が存在するため、具体的な相談をしたい場合は、市役所の無料相談よりも初回無料相談をしている弁護士を直接探す方がよいでしょう。
市役所の無料相談の詳細は、居住地の市区役所のホームページで開催日時等を確認することができます。基本的な情報収集や初歩的な相談には役立つものの、より専門的なアドバイスや緊急性のある相談には、個別に弁護士に相談することをおすすめいたします。
家庭裁判所
家庭裁判所は、相続放棄の手続きに関する相談を受け付けています。
家庭裁判所で相談できるのは、主に相続放棄の申述書の記載方法や、必要書類に関することだけです。
相続放棄を行う際には、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所に申述書を提出する必要があります。
それぞれの家庭裁判所によって相談方法は異なるため、具体的な情報を得るためには、管轄の裁判所に直接電話で問い合わせてみてください。
家庭裁判所での相談は、あくまでも申述書の書き方や必要書類、手続きの流れに限られており、相続放棄すべきかどうかといった法律的な判断やアドバイスはしてくれません。そのため、そもそも相続放棄すべきかなどの具体的な相談が必要な場合は、家庭裁判所ではなく、弁護士に相談してください。
また、相続放棄の申述には相続開始を知ってから3カ月という期限があります。この期限に余裕がない場合や迅速な対応が必要な場合は、早めに専門家である弁護士に相談することが重要です。
相続放棄を弁護士に依頼するにあたってのQ&A
Q: 弁護士に相続放棄を依頼すると、どのようなサポートが受けられますか?
A: 弁護士に相続放棄を依頼すると、相続放棄に関する一連の手続きについての包括的なサポートを受けることができます。適切な書類の作成・提出、家庭裁判所とのやり取り、必要書類の収集といった手続きを全て代理で行うことができます。また、相続放棄が適切な選択かどうかの判断、相続放棄に関連する相続全般の疑問への対応、場合によっては債権者との交渉など、相続放棄に伴う複雑な問題全般について専門的なサポートを受けることができます。
Q: 相続放棄を自分で行うのと弁護士に依頼するのとでは、どのような違いがありますか?
A: 自分で相続放棄を行う場合、全ての手続きを自己責任で行う必要があり、間違った手続きを行うと相続放棄ができなくなるリスクがあります。また、必要な書類の準備や家庭裁判所への提出など、多くの手間と時間がかかります。一方、弁護士に依頼する場合、相続放棄に関する全ての手続きを代理でしてもらえます。これにより、ミスを防ぎ、時間と労力を大幅に節約できます。
Q: 相続放棄の手続きにはどのくらいの時間がかかりますか?弁護士に依頼すると時間短縮になりますか?
A: 相続放棄の手続きには通常、申述書の提出から受理まで数週間から数ヶ月程度かかることが一般的ですが、ケースによって異なります。弁護士に依頼することで、書類の準備や提出が迅速かつ正確に行われるため、手続きがスムーズに進み、時間の短縮が期待できます。
また、親族や債権者とのトラブルにも迅速に対応できるため、全体的な手続きの期間を短縮することが可能です。特に相続放棄の申述には3ヶ月という期限があるため、弁護士に依頼することで、期限内の適切な手続きが保証されます。
Q: 相続放棄にかかる弁護士費用はいくらくらいですか?
A: 相続放棄に関する弁護士費用は、一般的に着手金が5万円から15万円程度とされています。これに加えて、戸籍謄本の取得などの実費がかかります。着手金は、相続放棄の申述手続きに関する基本料金であり、具体的な費用は依頼する弁護士事務所の方針や案件の複雑さによって変わります。
さらに、財産調査が必要なケースや、相続開始から3カ月を超えてからの申述など、追加の作業が必要な場合は、追加料金が発生する可能性があります。
まとめ
相続放棄は、借金などの負債を引き継がないための重要な手段です。誤った手続きを行うと、相続放棄をすることはできなくなるため、大変な不利益と他の親族にも影響を及ぼすリスクがあります。
そのため、相続問題に注力する弁護士の専門的なサポートが不可欠です。弁護士は、相続放棄が最適な選択かどうかのアドバイスを提供し、必要な手続きを代理で的確に行ってくれます。これにより、相続放棄を迅速かつ確実に行うことができます。
もし「相続放棄した方が良いのではないか」と考えている場合は、早めに弁護士にご相談ください。初回相談を無料で提供している法律事務所も多く、気軽に専門家の意見を聞くことができます。相続放棄は自分で行うにはリスクが伴うため、専門家である弁護士のアドバイスを得ながら手続きを進めることをおすすめします。
この記事を書いた人
略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。3,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。
家庭の法律問題は、なかなか人には相談できずに、気付くと一人で抱え込んでしまうものです。当事務所は、家庭の法律問題に特化した事務所であり、高い専門的知見を活かしながら、皆様のお悩みに寄り添い、お悩みの解決をお手伝いできます。ぜひ、お一人でお悩みになる前に、当事務所へご相談ください。必ずお力になります。