離婚するべきかチェック!離婚した方がいい夫婦の特徴は?【リスト付き】
結婚生活の中で、時には離婚を考えることもあるでしょう。
では、どのような状況にある時、あるいは夫婦にどのような特徴が見られる時に「離婚したほうがいい夫婦だ」と考えるべきなのでしょうか。
この記事では、離婚理由としてよくあげられる理由について解説をさせていただきます。
離婚を検討するべきか迷っている夫婦にとって判断材料となれば幸いです。
離婚したほうがいい夫婦なのかチェックする際のポイントについては、夫婦のみの場合だけでなく、子供がいる場合についてのポイントも挙げています。
この記事が、離婚を検討している方にとって、参考となりましたら幸いです。
目次
離婚するべきかチェック!
夫婦関係が悪化した場合、関係を修復してやり直すことができるのが理想かもしれません。離婚すれば、それまでの生活は一変しますし、子供がいる夫婦にとっては親権や養育費などの問題が生じます。経済的な面でも、離婚後の生活に不安を感じる人は少なくないでしょう。
しかしその一方で、その夫婦の状況によっては、離婚したほうがいい夫婦がいることも事実です。なるべく早めに離婚する方が、その夫婦にとっては最善の選択となるかもしれません。
それでは、離婚したほうがいい夫婦なのかを検討するために、具体的なチェックポイントを使って、自身の状況を診断してみましょう。また、夫婦関係だけでなく、子ありの場合のチェック項目も作成しましたので、ご参考になれば幸いです。
まずは、夫婦関係に着目した、離婚したほうがいい夫婦のチェックポイントをご紹介いたします。該当するチェックポイントが多いほど、離婚したほうがいい夫婦の可能性が高くなります。
離婚した方がいい夫婦かチェックリスト
□ 相手に話しかけても、理由もなく無視される状況が続いている。
□ 生活費を渡してくれない、家計に収入を入れてくれない。
□ 経済的なコントロールを受けており、自由にお金を使えない。
□ 配偶者が暴力的な行動を取る(身体的DV)。
□ 配偶者から精神的・感情的な虐待を受けている(モラハラ)。
□ 配偶者が家庭内のルールや約束を繰り返し破っている。
□ 夫や妻に借金や浪費癖があり、家計に深刻な影響を及ぼしている。
□ 親族との関係が悪化し、それが夫婦関係に悪影響を及ぼしている。
□ 夫婦間での趣味や興味の不一致が深刻で、共有する活動がほとんどない。
□ 配偶者が薬物を使用しており、それが家庭生活に悪影響を及ぼしている。
□ 性的関係が長期間途絶えており、それによるストレスや不満がある。
□ 配偶者が過去に問題行動(法的な問題など)を起こし、それが現在も夫婦関係に影響を与えている。
□ 家庭や子供に対する関心が明らかに不足している。
□ 家事や育児への協力がほとんどなく、負担が不均等である。
□ 家庭内で、精神的・感情的なサポートが全く得られない状態が続いている。
□ 家族や友人から離婚をすすめられている。
□ 経済的に独立し、一人で生活することに自信がある。
□ 離婚によって得られるメリットが、現状維持のデメリットを上回ると感じている。
離婚した方がいい夫婦かチェックリスト(子あり)
それでは次に、子ありの場合の離婚したほうがいい夫婦のチェックポイントをご紹介いたします。子供がいる場合は、上記の「離婚したほうがいい夫婦のチェックポイント」と合わせて、こちらの子ありの場合のチェックポイントも判断材料にしてください。
□ 配偶者が子供に対する精神的・感情的な虐待を行っている。
□ 子供が家庭内の対立やストレスにより、精神的に影響を受けている。
□ 配偶者が子供の教育や健康に無関心である。
□ 子供の基本的なニーズ(食事、衣類、居住環境)が満たされていない。
□ 家庭内の不和が子供の学業や社会生活に悪影響を及ぼしている。
□ 配偶者が子供の前で不適切な言動を繰り返している。
□ 子供が家庭内の問題について頻繁に不安を表現している。
□ 子供が一方の親との関係を避けたがるような行動を見せている。
離婚した方がいい夫婦の特徴
それでは、離婚したほうがいい夫婦には、どういった特徴が見られるのでしょうか。
良く取り上げられる離婚理由をおさえて、どういった場合に離婚をするべきなのか、決断するための判断材料のご参考にしていただければと思います。
離婚したほうがいい夫婦の10の特徴
夫婦の価値観の問題でもあるので、以下の10の特徴に当てはまるからといって、直ちに離婚すべきだと断言することはできないのは言うまでもありませんが、ここでは、離婚理由としてよく挙げられるものとして次の10の特徴を紹介します。
- コミュニケーション不足
- 金銭的な問題を抱えている
- モラハラやDVを受けている
- セックスレスが続いている
- 夫婦喧嘩が絶えない
- 浮気や不倫を繰り返す
- 共同生活に精神的苦痛を感じている
- 配偶者に重度の精神的な病気がある
- 仮面夫婦の状態が長く続いている
- 夫婦の状態が子供に悪影響を与えている
それでは、10の特徴について、詳しく解説していきたいと思います。
①コミュニケーション不足
- 仕事や家事、育児などで忙しく、お互いに会話する時間がほとんどない。
- 相手のことを尊重せず、自分の意見ばかり押し付ける。
- 相手の話を聞いても、理解しようとせず、自分の意見を述べるだけ。
夫婦生活において、このようなコミュニケーション不足の状態が続くことは、非常に大きな問題です。
コミュニケーションは、夫婦の信頼関係を築く上で欠かせません。お互いの考えや気持ちを知ることで、相手のことを理解し、尊重することができるようになります。また、共通の目標や価値観を共有することで、夫婦生活の方向性を定めやすくなります。
コミュニケーション不足が続くと、夫婦はすれ違いや誤解を繰り返し、次第に信頼関係が崩れていきえます。また、話し合いや意思疎通が難しくなるため、夫婦間の問題が解決できなくなるなど夫婦生活が破綻していくきっかけになってしまいます。
コミュニケーション不足は、夫婦関係の根本的な問題であるため、簡単に解決できるものではありません。
コミュニケーション不足を解消するためには、まずは定期的にお互いに話し合いの時間を設けて、お互いの考えや気持ちを共有することが大切です。また、相手の話をよく聞き、理解しようとする姿勢も重要です。話し合いが難しい場合は、カウンセラーなどの第三者に相談することも、一つの対処方法です。
それでもコミュニケーション不足が改善できない場合は、離婚したほうがいい夫婦であると考えられるかもしれません。
②金銭的な問題を抱えている
夫婦生活において、次のような金銭的な問題に直面することもあるでしょう。
- 収入が少なく、生活が苦しい。
- 一方の収入が大きく、経済的に不平等である。
- 借金や浪費などの問題があり、生活が困窮している。
こういった金銭的な問題は、夫婦の生活や将来に大きな影響を与えます。
収入が少なく生活が苦しい場合、夫婦の生活水準が低下し、不満やストレスが溜まります。また、一方の収入が大きく経済的に不平等である場合、夫婦間の不平等感や対立が生じる可能性があります。
例えば、夫の収入が多い場合に問題となりえるケースとして以下のようなことが考えられます。
夫「これ何。」
妻「この前買おうか相談していたバッグだよ。」
夫「聞いてない。いくらだったの。」
妻「●万円だった。」
夫「高いな。誰のおかげで生活できてると思っているんだ。無駄遣いするな。」
妻「ごめんなさい。」
このように、夫婦の一方がもう一方に比べて収入が多く、収入の低い方の支出について過度な干渉を行っており、それに耐えきれないと考えている方は、離婚を検討しても良いかもしれません。
さらに、借金や浪費などの問題があると、夫婦の経済状況が悪化し、生活が困窮するリスクが高まるとともに、夫婦関係も悪化することが少なくありません。
金銭的な問題を抱えていて、すぐには解決できそうでなく、夫婦の婚姻生活に大きな影響を与えているのであれば、離婚したほうがいい夫婦であると考えられます。
③モラハラやDVを受けている
配偶者からモラハラやDVを受けているような場合は、離婚した方がいいでしょう。
モラハラは、言葉や態度によって相手を精神的に傷つける行為です。DVは、身体的な暴力だけでなく、経済的暴力や精神的暴力も含まれます。具体的には、次のような状態です。
- 相手の人格を否定する言葉を浴びせられる。
- 相手の考えや行動を常に否定する。
- 相手の家族や友人を悪く言う。
- 理由もなく相手を無視する。
- 暴力を振るわれる。
- 生活費を渡してもらえないなど、経済的にコントロールされる。
- 精神的に追い詰められる。
被害者は、不安や恐怖、絶望などの感情に苛まれ、自尊心や自信を失うこともあります。また、身体的な傷害だけでなく、精神的な傷害も残る可能性があります。
心身に被害を受けると、その時だけでなくPTSDなどの後遺症が残る場合もあるため、モラハラやDVの被害を受けているような場合は、なるべく早期に離婚したほうがいいと考えてしまって差し支えありません。
④セックスレスが続いている
意外かもしれませんがセックスレスが離婚の動機になることがあります。司法統計によると、離婚調停を申し立てた夫のうち約10パーセントが性的不調和を理由として挙げています。離婚調停を申し立てた妻のうち、約6パーセントが性的不調和を理由として挙げています。
夫婦の間で、どのような性的関係を結ぶかについては、その夫婦によって様々ですから、セックスレスが続いている夫婦であるから直ちに離婚した方がよいというほど単純な話ではありませんが、夫婦間で、性的な関係を重視していたにもかかわらず、特段の話し合いもなく、セックスレスが長期にわたってしまっているような場合で状況が改善しない場合には、夫婦の一方が離婚を真剣に検討してもやむを得ないのかもしれません。
- 生活の忙しさやストレスによって一方的に性生活がおろそかにしている。
- 相手に触れられたり、スキンシップをとることに、嫌悪感や拒否感を覚える。
このような状態にあって、そのことが理由でこれ以上夫婦生活を営むことができないと考えている方は、離婚を検討した方がいいと言えるかもしれません。
⑤夫婦喧嘩が絶えない
夫婦喧嘩が絶えない状態は、夫婦関係に大きな悪影響を及ぼします。喧嘩が頻繁に起こることで、夫婦の信頼関係が崩れ、お互いの嫌悪感や憎しみが募るようになります。また、喧嘩のストレスによって、夫婦のどちらかが体調を崩したり、精神的に不安定になったりすることもあります。
夫婦喧嘩が絶えない原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。
- 価値観や考え方の違い
- コミュニケーション不足
- ストレスや疲労
価値観や考え方の違いは、夫婦喧嘩の大きな原因となります。例えば、お金の使い方や子育て方針、家事分担など、価値観や考え方の違いが原因で喧嘩になるケースは少なくありません。
子どもの子育ての方針で意見が対立しやすいものとしては、例えば、塾に通わせるかどうかや中学受験をさせるかさせないかなどが考えられます。
また、コミュニケーション不足も、夫婦喧嘩の原因となります。夫婦でしっかりとコミュニケーションをとれていないと、お互いの考えや気持ちが伝わらず、誤解や勘違いから喧嘩に発展してしまうことがあります。
ストレスや疲労も、夫婦喧嘩の原因となります。仕事や家事、育児など、さまざまなストレスや疲労が溜まっていると、些細なことで感情的になり、喧嘩に発展しやすくなります。
こういった状態が長く続いており、もはや夫婦関係の改善は見込めない場合には、離婚したほうがいいと言ってもいいかもしれません。
⑥浮気や不倫を繰り返す
浮気や不倫を繰り返していたり、長期間に渡って行われている場合も、離婚したほうがいい夫婦であると言えるでしょう。
一時的な誤解や単発の出来事であれば修復可能な場合もありますが、浮気や不倫が繰り返し行われる場合、信頼関係が破綻することになりかねません。夫婦間の信頼は関係の基盤を形成するものであり、これが何度も裏切られることは、関係修復が非常に難しくなります。
- 配偶者が定期的に外泊し、その理由が不明瞭である。
- 配偶者が明らかに嘘をついている状況が多く、その後に浮気や不倫が明らかになった。
- 浮気や不倫が発覚後も、配偶者が行動を改める意志を見せず、繰り返し同様の行動に出る。
以上のような状況が繰り返されており、そのことに耐えることができないような場合には、離婚を検討したほうがいいでしょう。
⑦共同生活に精神的苦痛を感じている
夫婦になったとはいえ、人との共同生活に慣れず、婚姻生活にストレスを抱えてしまう方もいます。
例えば、夫婦になるまで同棲をしたことがなく、夫婦になったことで初めて共同生活を始めたようなケースでは、結婚して同棲して初めて相手のありのままの姿を見ることになって、精神的苦痛を感じる人もいるでしょう。
共同生活に精神的苦痛を感じている場合、以下のような症状が現れることがあります。
- 不安やイライラ、怒りなどの感情がコントロールできなくなる。
- 疲労感や倦怠感を感じ、やる気が出ない。
- 眠れない、または夜中に目が覚めてしまう。
- 食欲不振や過食に陥る。
- 頭痛や吐き気などの身体症状が出る。
また、以下のような行動をとるようになることもあります。
- 夫や妻との会話を避ける。
- 夫や妻に対して無関心になる。
- 夫や妻を避けるため、外出や外泊が増えるようになる。
- 夫や妻との関係を改善しようと努力するが、うまくいかない。
⑧配偶者に重度の精神的な病気がある
離婚したほうがいい夫婦の特徴の一つとして、配偶者が重度の精神的な病気にかかっている場合が挙げられます。確かに、配偶者に精神疾患があっても、他方配偶者の献身的な支えにより、婚姻生活を続けられることもあるかもしれません。しかし、それが長期化して、病状が回復しない場合には、離婚することを考えるべきかもしれません。
実際に、民法では、「配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。」には、離婚を認めることとされています(民法770条1項4号)。なお、家族法制の見直しに関する要綱案では、民法770条1項4号が削除されることが検討されています。
現行法上、上記のような法律があるからといって、簡単に離婚が認められることはないので注意が必要です。
妻が統合失調症で治癒の見込みのない事案において、判例は、「民法は、単に夫婦の一方が不治の精神病にかかつた一事をもつて直ちに離婚の請求を理由ありとするものと解すべきでなく、たとえかかる場合においても、諸般の事情を考慮し、病者の今後の療養、生活等についてできるかぎりの具体的方途を講じ、ある程度において、前途に、その方途の見込のついた上でなければ、ただちに婚姻関係を廃絶することは不相当と認めて、離婚の請求は許さない法意であると解すべきである。」としています。
このように、裁判所は、不治の精神病にかかった配偶者を何らの具体的方途を講じないままに離婚して見放してしまうことを良しとしていません。そのため、配偶者がそのような精神病に罹患しており、離婚を検討している場合には、離婚後の相手方の生活等についてできるかぎりの具体的な方途を講じて、ある程度、見通しが立てる必要があります。
夫婦の婚姻生活に支障をきたすほど、配偶者の病状が深刻な場合で、離婚を検討している場合には、まずは法律の専門家である弁護士に、早めにご相談いただくことをおすすめいたします。
⑨仮面夫婦の状態が長く続いている
仮面夫婦とは、形式上は夫婦でありながら、夫婦としての愛情や信頼関係が失われて、表面的なだけの夫婦関係を続けている人々のことを指すようです。
仮面夫婦の状態が長く続くと、以下のような問題が生じやすくなります。
- 夫婦間のコミュニケーションが減少し、お互いの考えや気持ちがわからなくなる。
- 夫婦の間で不満やストレスが溜まり、精神的な負担が大きくなる。
- 夫婦の間でトラブルや争いが起こりやすくなる。
- 夫婦のどちらか一方が、不倫や浮気をしてしまう可能性も高くなる。
仮面夫婦の中には、双方がきっかけさえあれば離婚しても良いと考えている夫婦もおり、そのような場合には、離婚した方がよいでしょう。
⑩夫婦の状態が子供に悪影響を与えている
夫婦関係が子供に悪影響を及ぼしている場合で、離婚した方が子供のためと言える場合には、離婚を検討しても良いかもしれません。
夫婦関係が悪いこと自体は、すぐにわかるでしょう。では、そのことが子供に悪影響を及ぼしているかどうかはどう判断すればいいのでしょうか。
夫婦の状態が子供に悪影響を与えているかどうかを判断するには、以下のようなことに注意してみてください。
- 子供の様子や言動に変化はないか。
- 子供は親に対して愛情や信頼を感じているか。
- 子供は不安やストレスを抱えていないか。
そして、もし子供の様子や言動に以下のような変化が見られる場合は、夫婦関係が子供に悪影響を与えている可能性もあります。
- 不登校や引きこもり
- 暴力や非行
- うつ病や不安障害
子供に悪影響を及ぼす状態が長引くほど、子供にとっては、離婚したほうがいい夫婦であると考えられます。このような可能性がある場合は、離婚するべきかは別として、家族でカウンセリングを受けるなど、専門家の助けを借りることをおすすめいたします。
離婚した方がいい妻の特徴
これまで、離婚したほうがいい夫婦に見られる10の特徴についてご紹介いたしました。どれか一つに当てはまる場合や、複数に当てはまる場合もあるかもしれません。ただ、あくまでも夫婦の信頼関係が前提となりますし、すべての夫婦に当てはまるわけではないことに注意してください。
さて、ここではさらに、男女別にスポットを当てて見ていきたいと思います。
夫が「離婚すべきだ。」と考えるようになる時、妻にはどのような特徴が見られるのでしょうか。
妻に金銭的な問題がある
妻に浪費癖や借金があり、家計が改善されない場合。夫が一生懸命に働いても、妻の金銭管理の問題で家計が悪化してしまうことがあります。このような場合には、夫は、離婚を真剣に検討してしまう可能性があります。
不倫や浮気をしている
妻が不倫や浮気を繰り返し、その結果として夫に対して冷たくなっていたり、家庭をかえりみない状態が続いている場合、夫婦間の信頼を損なう深刻な行為です。
DVやモラハラ
妻から身体的・精神的な虐待の被害を受けている場合も、離婚したほうがいいと考えられます。DVやモラハラは、子供にも悪影響を及ぼす可能性が高いです。
家事や子育てを放棄している
専業主婦でありながら、家事や子育てをほとんど行わず放棄している状況は、夫の負担を過度に大きくする原因となっています。話し合っても改善されず、放棄することに理由や原因もないのであれば、離婚を検討する判断材料となるでしょう。
妻が実家に依存している
妻が自分の実家の両親に過度に依存している場合で、例えば、妻の両親が夫に対して過剰に干渉してくる場合などには、夫としては、夫婦としての信頼関係を構築するのが難しく、離婚を考えうるでしょう。
セックスレスの状態が長く続いている
夫婦間で当初想定していた性生活が理由を説明することなく疎かになって、妻が性交渉を一方的に拒否し続けている場合には、夫は離婚を真剣に検討しても不思議ではないといえるでしょう。
離婚した方がいい旦那の特徴
さて、一方で、妻から見て「離婚したほうがいい夫・旦那」には、次のような特徴が見られることが少なくありません。
金銭管理が無計画
夫が無計画にお金を使ったり、浪費癖があったりする場合、これは家計に重大な影響を及ぼします。特に、家族の未来や子どもの教育費などに対する計画が立てられない状況は、夫婦間の対立やストレスの原因となることがあります。
無職・頻繁に転職する
夫が頻繁に職を変えたり、長期間無職であったりする場合、家庭の経済的な安定性を脅かす要因となり得ます。特に子供がいる場合では、経済的な不安定さを懸念して、離婚を考えるようになる妻もいるでしょう。
家族に対する無責任な態度
夫が家庭生活や子どもの育成に対して無責任な態度を取る場合。夫が家族の必要や子どもの成長に関心を持たず、家族としての責任を果たさないことは深刻な問題となりえます。
家事や育児に無関心
夫が家事や育児にほとんど関与せず、妻に全ての負担を押し付けるような状況は、妻の過度な負担となり、夫婦間の役割分担の不均衡を生じさせ、妻が離婚を検討することになりえます。
自己中心性
自己中心的な振る舞いや、家族のニーズよりも自分の欲望や趣味を優先する態度もひとつの特徴です。夫が家族の意見やニーズを無視し、自己の欲求を優先することは、夫婦間の不和を引き起こす可能性があります。
妻のキャリアや意見を尊重しない
妻のキャリアや意見を軽視し、家庭内での平等なパートナーシップを築くことができない場合も、離婚したほうがいい夫だと妻が考えることになりえます。
離婚するべきか迷う場合は
この記事でご紹介した、「離婚したほうがいい夫婦の特徴」や、離婚するべき状況かを診断するチェックポイントのリストをご利用いただけましたでしょうか。
離婚したほうがいい夫婦だと客観的には思える状況であっても、そう簡単には決断できないことも確かです。離婚したほうが楽になるのか、幸せになれるのか。実際のところは、離婚してみなければ正解は分かりません。
ですので、離婚してから後悔することがないように、いま一度、自身の状況や考え、気持ちを整理してみることが大切です。
- 信頼できる友人や知人がおり、心を開いて相談に乗ってくれる環境がありますか?離婚経験者からのアドバイスや支援を受けられる可能性もあります。また、両親や兄弟姉妹が離婚に賛成していることは、大きな支えになるでしょう。
- 子供が離婚の状況を理解し、味方になってくれる場合もあります。現在、生活費を稼ぐための仕事に就いている方や、仕事に就いていないが十分な資産や預金がある方は、経済的な基盤があると言えます。
- 離婚後の就職先がすでに決まっている場合、慰謝料や財産分与により、当面の生活費を確保できるかもしれません。夫から離婚後も定期的な生活費を受け取ることが保証されていれば、より安心です。
- 離婚後に住む場所が確保されているか、健康に自信があるかも重要です。一人になっても精神的に自立でき、離婚を周囲に隠さず、中傷にも耐えられる覚悟があるかも考慮する必要があります。
- 離婚後も子供と良好な関係を続ける自信があるか、また、どのような生活を送りたいか、将来の明確なビジョンがあるかも重要です。幸せな再婚を願う気持ちや、離婚を絶対に後悔しないという強い意志がある場合、それが決断を後押しするかもしれません。
そして、離婚したほうがいい夫婦かもしれないと悩んだ際に、ひとりで悩みを抱え込んでしまわないことが何よりも大切です。
夫婦カウンセリングを受けたり、法律の専門家である弁護士にご相談いただくなどして、離婚したほうがいい夫婦なのか、十分に検討することをおすすめいたします。
離婚するべきかチェック!に関するQ&A
Q1.離婚したほうがいい夫婦はどういった夫婦を意味しますか?
結婚生活に問題があり、その問題が改善されず、その問題を抱えながら婚姻生活を続けることができないと思うような場合には、離婚した方がいいと言えるでしょう。
Q2.離婚したほうがいい夫婦に見られる代表的な特徴を教えてください。
離婚したほうがいい夫婦にはさまざまな特徴が見られます。その一部を列挙しますと、次の通りです。
- 自身や子供が、配偶者からDVやモラハラを受けている。
- 配偶者の浮気や不倫が原因で夫婦関係が破綻している。
- 借金やギャンブルなどの金銭問題で夫婦関係が破綻している。
- 生活習慣の違いや子供の育児に関する考え方の違いが大きく、歩み寄りが難しい。
- 夫婦のコミュニケーションがうまくいっておらず、話し合いによる解決が難しい。
Q3.離婚すべきかどうか悩んだときには、どういったポイントに着目して検討すればいいでしょうか。
離婚すべきか悩んでいる場合は、以下のチェックポイントに着目して、自身の状況がどういったものかチェックしましょう。子ありの家庭の場合は、子供がどのような影響を受けているのかについても検討することが重要です。
- 夫婦としての結びつきや幸福を実感しているかどうか、愛情や敬意の度合い。
- 配偶者との効果的なコミュニケーションが可能かどうか、意思疎通の状況。
- 配偶者から言葉の暴力や身体的な暴力を受けた経験の有無。
- 配偶者が不貞行為をしていたことがあるかどうか。
- 配偶者との価値観や目標の共有度、共通の目指す方向感。
- 家庭内での役割分担に対する満足度、家事や育児などの負担感。
- 現在の経済状況に対する不安の有無、経済的な安定感。
- 子あり家庭の場合、離婚が子供に与える影響。
まとめ
この記事では、「離婚したほうがいい夫婦」をテーマに、離婚したほうがいい夫婦にはどのような特徴が見られるのかについて、詳しく解説させていただきました。
また、自身の状況が「離婚したほうがいい夫婦」に当てはまるのか、確認していただけるように、チェックポイントをリスト化しました。
特に、子あり家庭の場合には、子供の状況や心身の状態にも配慮して、離婚すべきかを考えることが大切です。本記事のチェックポイントがご参考になりましたら幸いです。
何よりも重要なことは、決断に至るまでの過程で正しい情報を得て、適切なサポートを受けることです。法律的な側面は特に重要であり、離婚に際しては、法律の専門家である弁護士にご相談いただくことをおすすめいたします。
なお、離婚は選択肢のひとつに過ぎません。夫婦が共に成長し、問題を乗り越える道を選ぶことも可能です。
離婚したほうがいい夫婦なのか悩んだら、弁護士にお問合せください。当法律事務所では、初回法律相談を無料とさせていただいておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。
この記事を書いた人
雫田 雄太
弁護士法人あおい法律事務所 代表弁護士
略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。3,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。
家庭の法律問題は、なかなか人には相談できずに、気付くと一人で抱え込んでしまうものです。当事務所は、家庭の法律問題に特化した事務所であり、高い専門的知見を活かしながら、皆様のお悩みに寄り添い、お悩みの解決をお手伝いできます。ぜひ、お一人でお悩みになる前に、当事務所へご相談ください。必ずお力になります。