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家庭内別居の男性心理|家庭内で会話なし、妻に無視される・・・そんな夫の気持ちを解説

監修者:弁護士法人あおい法律事務所

代表弁護士 雫田雄太

略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。
3,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。

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家庭内別居とは、同じ屋根の下で生活しながらも、夫婦が実質的に別居している状態を指します。表面上は平和に見えるかもしれませんが、実際には夫婦間に深刻な溝が生じていることが少なくありません。

この記事では、家庭内別居を選択する夫の気持ちに焦点を当て、家庭内別居の生活や配偶者である妻に対して、どのような男性心理なのか、夫の気持ちを詳しく見ていきたいと思います。

また、家庭内別居の生活の中で夫の気持ちがどのように変化していくのか、夫の気持ちが家庭内別居生活の維持に影響を与えるのか、といったことなどについても、弁護士が具体的に解説いたします。

また、夫の気持ちを理解することで、夫婦関係を修復できる可能性はあるのか、その対処方法などについても詳しく見ていきたいと思います。

この記事が、少しでもご参考になりましたら幸いです。

目次

家庭内別居の男性心理

夫婦関係の修復や、夫と妻の個々の生活スタイルの尊重といったさまざまな理由から、家庭内別居をする夫婦がいます。自分のペースで生活できるため、家庭内別居生活は快適で楽しいと感じている夫婦もいるようです。

ところでこの家庭内別居の生活ですが、一般的な別居とは違って、物理的には同じ住宅・敷地内に住んでいるため、別居といってもほぼ毎日顔を合わせることもしばしばです。

そのため、別居ほど距離はなく、仲の良い夫婦ほど親密ではない、という家庭内別居の距離感は、夫婦関係や家庭内別居の生活維持に影響を及ぼすことがあります。

中でも特に、「同じ家に住んでいるのに、夫婦間に会話が全くない、挨拶をしても無視をされる。相手が何を考えているのかわからない・・・」といった、相手の心理状態についての不安の声を聞くことが少なくありません。

家庭内とはいえ別居生活なのだから、夫の気持ちや妻の気持ちなんて関係ない、と思われるかもしれませんが、平穏な家庭内別居生活を続けていくため、あるいは夫婦関係を見直し、今後のことを考えるためには、夫の気持ちや妻の気持ちを理解することが重要です。

夫の気持ちが「関係修復」にあるのか「離婚したい」と思っているのか分かれば、妻としても関係修復か離婚すべきかを真剣に考えることができますし、家庭内別居の日々の過ごし方も変わってくるでしょう。

それでは、家庭内別居における夫の気持ちにはどういったものがあるのか、具体的に見ていきましょう。

家庭内別居中の夫の気持ち

家庭内別居中の夫の気持ちには、どういったものがあるのでしょうか。この記事では、家庭内別居中の夫側・男性心理に焦点を当てて、弁護士がご紹介いたします。

家庭内別居中の夫の気持ちは、大きく次の7つが考えられます。

【男性心理】家庭内別居中の夫の気持ちとは

①家庭内別居する生活がストレスになっている

家庭内別居する生活は、夫婦が同じ家に住みながらも、別々の生活を送るというものです。たとえば、夫婦が別々の部屋で寝たり、食事を別々にしたり、家事を個別にこなしたりする生活を送ります。

こうした家庭内別居生活は、一見すると自由で快適に思えるかもしれませんが、実際には夫にとって多くのストレスをもたらすことがあります。

たとえば、家事や育児に不慣れな場合、夫は日常生活を送るだけでもストレスを感じることになるでしょう。今までは、妻が食事の用意や洗濯をしてくれていたとしても、家庭内別居の場合には、夫が自分で自分の分の食事を作り、洗濯をし、生活用品の購入などを行う生活を送ることになるのです。

また、家庭内別居では、同じ家に住んでいるのに夫婦のコミュニケーションが減少するので、夫が孤独感をより強く感じることがあります。そして、家庭内別居は、夫婦関係の問題を解決するための一時的な措置であることが多いため、夫はこの状況がいつまで続くのか、そして関係が修復可能なのかという不確実性に悩むことがあります。さらに、夫が家庭内別居を自分のせいだと感じる場合、罪悪感に苛まれることもあります。

このように、家庭内別居する生活は、夫にとって多くのストレス要因を含んでいます。孤独感、不確実性、罪悪感などの感情が絡み合い、夫の心理的ストレスを増加させるのです。

②妻に無視されて疲れている

家庭内別居中、最初は快適に思っていても、妻に無視される生活が続くことで、夫の気持ちにも変化が生じ、無視される生活に疲れを感じことがあります。

通常、夫婦は日々の生活の中でさまざまな話題について会話を交わしますが、家庭内別居中はこのような交流が減少、または完全になくなってしまいます。最低限の挨拶を交わす家庭内別居の夫婦もいますが、夫は挨拶しているのに妻が一切無視したりすることで、夫の気持ちが害されることになるのです。

また、妻に無視されることで、夫は自分の存在が認められていないと感じたり、家庭内での役割が失われたと感じ、自尊心が傷つけられます。また、妻に無視され続けることで、夫は、妻が夫婦関係を修復するつもりがないのだと考えるようになります。

このような状況に置かれることによって、夫は疲労し、家庭内別居生活や妻に対する夫の気持ちがネガティブなものへとなってしまうのです。

そして、このような状態が続くことで、夫の気持ちも変化し、夫婦関係を維持したいという思いから、離婚したい、という考えになってしまう可能性もあります。同じ家に同居していても、妻に無視される生活が続くのであれば、完全に別居した方が良いのではないか、むしろ完全に別居した方がストレスが軽減されるのではないかと夫が考えるようになり、最終的には離婚したいと考えるようになるのです。

③何も考えられる状態ではない

家庭内別居中の夫の気持ちは、怒りや不安だけではなく、「何も考えられない、考えたくない、無関心」といったものもあります。このような夫の気持ちは、家庭内別居における夫婦関係の不確実性や、生活の変化に対する心理的な反応として現れることがあります。

この状態では、夫は日常生活においても、仕事や趣味などの活動においても、集中することが困難になってしまいます。

自分の感情や状況を整理するのに苦労し、妻との関係や家庭内別居生活の今後のことについて考える精神的な余裕を持てず、精神的に疲弊してしまい、何も考えられる状態ではなくなってしまうことも少なくありません。

一見すると、ただ単に無気力に見えてしまうこともあるため、夫のそのような様子に妻は苛立ち、悪循環が生じてしまいかねない状態です。

④自分や相手の気持ち・心理状態を理解したいと思っている

家庭内別居中、夫婦がそれぞれ異なるペースで生活する中で、夫は夫の気持ちを妻に理解してもらいたいと思い、一方で夫も妻の気持ちを理解したいとも考えます。

ですが、家庭内別居中は、夫婦のコミュニケーションが減少または完全になくなってしまうため、夫は自分の感情や考えが妻に正確に伝わらず、妻に誤解されていると感じているかもしれません。また、自分の立場や感じている苦痛を、妻に十分に理解してもらえていないと感じて、夫の気持ちを妻に理解してもらうことを望んでいることもあるでしょう。

家庭内別居という状況は、夫婦間の疎外感を生み出しやすく、夫は孤立感や無視されている感覚に苦しむことがあります。また、関係修復したい、離婚したい、といった夫の気持ちを言葉で伝えることが難しいため、妻に夫の気持ちを察してほしいと思うようになります。そして、同時に、妻が何を考えているのかわからない、妻の気持ちが知りたい、と夫は望むようになります。

「自分の気持ちを理解してほしい、相手の気持ちを理解したい」と思うようになることは、夫婦関係の修復に向けた大きな前進でもあります。

夫の気持ちを尊重し、受け入れることで、家庭内別居中の夫婦は信頼関係を再構築し、関係の改善に向けて進むことができます。夫婦がお互いの気持ちを理解し合うことは、夫婦関係の健全な発展に不可欠な要素であり、家庭内別居中の夫婦が互いに支え合い、成長していくための基盤となります。

⑤夫婦関係を修復したいと思っている

家庭内別居のまま離婚になりたくない、夫婦関係を修復したい、という夫の気持ちも少なくはないでしょう。

妻が家庭内別居をどうにかしたいと考えているとき、夫の気持ちも同様に、夫婦関係の修復を望んでいる場合があります。しかし、長期間お互いの存在を無視し続けてきた状況から、夫と妻の双方とも話し合いを持ちかけるきっかけを見いだせずに悩んでいるかもしれません。

夫が夫婦関係を修復したいと考えている場合、夫の気持ちの中では、妻との積極的なコミュニケーションを望んでいます。

しかし、失敗すると逆に離婚を早めてしまうのではないかと心配して、行動に移せずにいるケースもあります。このような不安は、夫が関係修復に向けて一歩踏み出すことをためらわせる要因となってしまいます。

⑥家庭内別居生活が快適で楽しいと感じている

家庭内別居における夫の気持ちは、マイナスなものばかりではありません。

自由なライフスタイルが尊重される家庭内別居の生活が快適で、楽しいと感じている夫もいることでしょう。

家庭内別居を、自分の時間や空間を確保する機会と捉えており、妻とも最低限のやり取りがあるような場合、家庭内別居の生活に順応し、そのライフスタイルをポジティブに受け入れています。

たとえば、夫が、家事を自分で行うことにストレスを感じない場合には、自分の好きなタイミングで食事を採れたり、その日の気分で好きなものを食べることができたりすることに快適さを感じることもあります。また、妻の予定に合わせることなく、夫が自由に予定を決めることができる場合には、夫は、趣味などの自分の時間を確保しやすくなるため、自由に趣味を楽しむことができて快適だと感じることもあるでしょう。

こうした夫にとっては、家庭内別居の生活自体がストレスの解消や自己実現の手段となるため、家庭内別居の現状維持を望んでいる場合もあります。

⑦離婚したいと思っている

家庭内別居中の夫の気持ちには、関係修復や現状維持を望むものだけでなく、「離婚して家庭内別居の関係を解消したい」というものもあります。

夫婦間の溝が深く、もはや修復不可能と感じたときに、夫の気持ちが離婚に傾いていきます。

当初、夫は夫婦関係の問題を解決するための一時的な措置として家庭内別居を選択するかもしれません。しかし、家庭内別居が長期間続いた場合には、時間が経つにつれて、関係の問題が改善される兆しが見えないと、夫の気持ちは徐々に変化していくことがあります。

たとえば、夫が妻から無視され続ける状況に置かれた場合、最初は寂しさや孤独感を感じるかもしれません。この無視が続くと、夫は自分の存在が認められていないと感じ、自尊心が傷つき、夫婦関係の修復は不可能と感じて、夫婦関係を修復したいという気持ち徐々になくなっていきます。さらに、妻とのコミュニケーションの欠如により、夫は自分の感情や考えを妻と共有する機会を失い、孤立感が増すことで、関係の修復に対する希望を失って、最終的には「離婚したい」と考えるようになっていくのです。

また、夫が新しい人生の可能性を模索し始め、自分自身や家族の幸福を他の方法で追求することを考え始めると、離婚への決意が固まることがあります。

お互いが冷静になるために家庭内別居という期間を設けたつもりが、かえって夫婦の関係を悪化させ、夫の気持ちが関係の修復から離婚へと変わってしまうこともあるのです。

家庭内別居で会話なしの場合

家庭内別居から離婚するのが本意ではない場合、どのように対処したら離婚を回避できるのでしょうか。

家庭内別居中の夫の気持ちやその変化について理解したところで、家庭内別居から離婚を回避できるよう、その対処方法について簡単にご説明させていただきます。

夫の気持ちを理解することが大切です

夫の気持ちを理解し、無理に会話を試みない

この記事でご紹介しました男性心理には、単なる感情や気持ちだけではなく、妻の言動が原因となっているものもあります。

そのため、夫婦関係を修復したい場合には、夫の気持ちをきちんと理解し、妻自身が言葉や態度を変えることで、夫の気持ちも変化し、関係修復に向けて前進することが期待できます。

具体的には、夫を責めたり、無理に会話を試みたりすることは避けるようにしてください。夫婦関係の悪化は夫が原因であるなどと夫を責めることは、たとえそれが事実であっても、相手に防御的な態度を取らせ、関係のさらなる悪化を招く可能性があります。

また、無理に会話を試みることは、夫を追い詰めることになり、ストレスや不快感を増大させることがあります。夫婦関係の修復が目的なのですから、まずお互いにリラックスできる環境を整え、会話しやすい状況を作ることが大切です。

最初は夫婦間の会話がなくても、焦ったりせず、夫の気持ちや状況を理解し、夫の気持ちを尊重することが重要です。最初に夫婦間の会話がなくても、夫婦関係を修復したいと夫が考えていることもあるので、自分の気持ちをどのように妻に伝えようかと夫が自身の考えを整理するために時間が必要になる場合があります。そのため、夫が妻と話し合いをする準備ができたと感じるまでは、静かに待つことも必要です。

無理に会話を試みるのではなく、夫の気持ちとペースを尊重し、自然に会話が生まれるのを待つことが、夫婦関係の修復に向けた第一歩となるでしょう。

最低限の挨拶や声掛けをする

家庭内別居中に夫婦間の会話がない場合でも、夫婦関係修復に向けた取り組みとして、些細なことでも感謝の気持ちを伝えたり、相手の体調を気遣ったりすることは非常に効果的です。これらの小さな行動は、夫婦間のコミュニケーションのきっかけにもなりますし、相手に対する思いやりや愛情を示すことができ、関係の改善につながることがあります。

たとえば、相手が日々の家事や仕事で頑張っていることに対して「いつもありがとう」と感謝の言葉をかけたり、毎朝必ず「おはよう」と挨拶したり、就寝前には「おやすみ」と声をかけたり、小さなことから夫とのコミュニケーションを取るように心がけると良いでしょう。小さなことでも、夫婦間のコミュニケーションが日常的にあれば、夫婦関係について話し合う機会を作りやすくもなります。

妻が夫を尊重していることを、言葉や態度や行動で示すことで、家庭内別居中の夫の気持ちも、関係修復に向けて前向きに変化することが期待できます。

夫婦関係の修復には時間がかかる場合もありますが、小さな行動から始めることで、徐々に関係の改善に向けた一歩を踏み出すことができます。相手への感謝の気持ちを忘れずに、日々の生活の中で夫の気持ちを思いやる姿勢を持つことが、夫婦関係の修復につながるでしょう。

直接対話せずメモやメッセージアプリで伝える

家庭内別居中に夫婦間の会話がなく、直接話すのが難しい場合では、筆談やメモを使って気持ちを伝える方法が有効です。この方法は、対面での会話がストレスになる場合や、直接話し合いをすると感情が高ぶってしまい上手く気持ちが伝えられない場合に特に役立ちます。

手紙やメッセージアプリを利用することで、自分の感情や考えを落ち着いて整理し、相手に伝えることができます。また、手紙などであれば、相手が自分のペースで内容を受け取り、理解することができます。また、書くことで自分自身の感情を再確認することもでき、自己理解にもつながります。

手紙やメモで気持ちを伝える際には、相手への非難や責任の押し付けをすることは避け、夫婦関係を修復したいという自分の感情や願いを素直に表現することが重要です。

たとえば、「私は、夫婦関係を修復したいと考えています。夫婦関係の修復のために私が改善すべきことなどがあったら教えてもらいたいです。あなたの心の整理ができてからで大丈夫なので、あなたの気持ちも聞かせてほしいです。」などとメッセージを送ることが考えられます。逆に、「こういう状況になった原因はあなたにある。」「あなたが悪い。」「話し合いをする気があるのか。」などの表現を使うことは、相手への非難になるので避けましょう。

また、夫の反応を尊重し、プレッシャーをかけないようにすることも大切です。夫が返事を書くことに応じない場合でも、自分の気持ちを夫に伝えたことで心の負担が軽くなることもあります。夫からすぐに返事がなくても、気持ちが整理されれば夫が返事を書く場合もありますので、夫の気持ちが整理されるまで待つことも大切です。

筆談やメモを通じて、夫婦間のコミュニケーションが少しずつ改善され、関係修復に向けた一歩を踏み出すことができるかもしれません。重要なのは、自分の気持ちを伝えることと、夫の気持ちを尊重し、反応を待つことのバランスを取ることです。

焦らない

夫婦関係の修復には時間がかかる場合がありますので、焦らないようにしましょう。家庭内別居中に夫婦間の会話がないときは、無理に関係を進めようとせず、時間をかけて距離を置くことも大切です。

夫婦関係の修復に時間をかけることで、お互いに自分自身を冷静に見つめ直し、夫婦関係の問題について深く考える機会を持つことができます。この期間を利用して、自己改善や自己成長に努めることも、関係の改善に役立ちます。

たとえば、夫が、共用部分に私物を置いたままで片付けをしないという妻の行動に不満を抱いており、そのことについて妻に自覚がある場合には、共用部分には私物を置かないようにしたり、収納を工夫したりするなどして、自己改善の努力をする様子を夫に見てもらい、夫の不満を解消するきっかけを作ることができます。このように、自分の欠点などに向き合って、行動を改めていると、夫が妻の変化に気づくなどして、夫婦関係の修復がしやすくなるでしょう。

また、夫婦関係の修復に時間をかけることで、夫の気持ちも落ち着き、冷静に対話ができる状態になることが期待できます。

距離を置くことは、一時的に関係から離れることを意味しますが、これは決して悪いことではありません。距離を置くことで、お互いに自分たちの関係を客観的かつ冷静に見つめ直し、今後どのような関係を築いていきたいかを考える機会を得ることができます。

関係の修復に時間をかける際には、焦りや不安を感じることがあるかもしれませんが、夫の気持ちに対する尊重と理解を忘れずに、ゆっくりと進めることが大切です。

弁護士などの第三者に相談する

家庭内別居中に夫婦間の会話がないとき、夫婦関係修復に向けた対処方法として、自分たちだけで解決するのが難しい場合は、夫婦カウンセラーや弁護士などの第三者の力を借りるのが有効です。

特に、家庭内別居における法的問題に関しては、法律の専門家である弁護士が、夫の気持ちや妻の気持ちに寄り添いながらアドバイスを行います。弁護士は、夫や妻が直面している家庭内別居の状況を理解し、法的な観点から適切な解決策を提案します。

また、弁護士は、関係を修復することを希望する依頼者のために、家庭内別居中の夫と妻との間の話し合いをサポートする役割を果たします。

夫婦カウンセラーは、家庭内別居中の夫婦間のコミュニケーションの問題に焦点を当て、夫の気持ちや妻の気持ちを理解する手助けをしてくれます。そして、夫婦双方の立場から、相手の感情や意見を尊重し、夫婦関係の修復に向けた対話を促進するなどのサポートをします。

自分たちだけで家庭内別居中の問題に対処するのが難しい場合には、夫婦カウンセラーや弁護士などの第三者のサポートを積極的に利用することで、家庭内別居中の夫婦関係の改善が期待できます。

家庭内別居の男性心理に関するQ&A

Q1.家庭内別居中の男性心理を教えてください。

家庭内別居中の夫の気持ちは、精神的なストレス、夫の気持ちを理解してほしいという感情、夫婦関係を修復したいという願望や、離婚願望があります。

家庭内別居は夫に多くのストレスをもたらし、孤独感やコミュニケーションの欠如、罪悪感など様々な感情を引き起こします。

また、妻に無視されることで夫は疲労し、家庭内別居生活を楽しむこともあれば、夫婦関係の修復を望む心情も見られます。

しかし、関係が修復不可能と感じた際には、「離婚したい」と考える夫もいます。

Q2.家庭内別居中に夫の気持ちが変化することはあるのでしょうか。

家庭内別居を始めたときには「夫婦関係を修復するための冷却期間」と考えていた夫が、家庭内別居中に「夫婦関係を修復する必要はない、離婚したい」と考えるようになることは当然あります。

家庭内別居生活が快適で、配偶者に干渉されない生活が楽しい、と前向きな気持ちから離婚を望むようになる場合もあれば、家庭内別居生活で妻との会話がなく、無視されるのに疲れたから離婚したい、と思うようになる場合もあります。

そのため、家庭内別居中の夫の気持ちの変化には注意し、妻としても夫に対する言葉や態度を見直してみることも必要です。

Q3.夫婦関係を修復したいが、家庭内で会話がありません。どうしたら良いですか?

家庭内別居から離婚を回避するためには、夫の気持ちを理解し、無理に会話を試みず、相手を責めないことが大切です。

また、最低限の挨拶や声掛けをし、感謝の気持ちを伝えたり、体調を気遣うなどの小さな行動を心がけるとよいでしょう。直接話すのが難しい場合は、メモやメッセージアプリで伝えることも有効です。

焦らず時間をかけて、弁護士や夫婦カウンセラーなどの第三者に相談するのも一つの方法です。

まとめ

この記事では家庭内別居中の男性心理について、夫の気持ちはどういったものがあるのか、詳しく解説させていただきました。

夫婦の関係修復や、夫婦がそれぞれ自分のペースで生活するために家庭内別居は行われますが、家庭内別居の生活が続く中で、夫の気持ちは日々変化していきます。

家庭内別居がストレスとなったり、妻に無視されて疲れを感じたりすることもあるでしょう。

夫婦関係を修復したいと思う気持ちで家庭内別居を始めたのに、逆に離婚を考えるようになることもあります。

家庭内別居から離婚を回避するためには、家庭内別居中の夫の気持ちを理解し、夫婦関係の修復に向けた適切な対応をすることが大切です。

夫婦カウンセラーや弁護士などの専門家に相談することも、関係修復の一助となるでしょう。

家庭内別居から離婚を回避し、夫婦関係を再構築するためには、夫の気持ちと妻の気持ちを互いに尊重し合い、少しずつでもコミュニケーションを重ねていくことが大切です。

家庭内別居中の夫の気持ちがわからず不安になったり、家庭内別居の現状を変えたいと悩んだりしたときは、ひとりで抱え込まずに、弁護士にご相談いただくことをおすすめいたします。

当法律事務所では、法律相談は初回無料となっておりますので、ぜひお気軽にお問合せいただければと思います。

この記事を書いた人

雫田 雄太

弁護士法人あおい法律事務所 代表弁護士

略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。3,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。

 

家庭の法律問題は、なかなか人には相談できずに、気付くと一人で抱え込んでしまうものです。当事務所は、家庭の法律問題に特化した事務所であり、高い専門的知見を活かしながら、皆様のお悩みに寄り添い、お悩みの解決をお手伝いできます。ぜひ、お一人でお悩みになる前に、当事務所へご相談ください。必ずお力になります。

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