相続に強い弁護士|ランキングや口コミの過信はNG?選び方を紹介!

相続人の間で感情的な対立が生じた場合、当事者だけで遺産分割協議を円満に終わらせるのは難しいこともあります。このような場合、法律の専門家である弁護士のサポートを受けることが推奨されますが、弁護士であれば誰でもいい、というわけではありません。
弁護士といっても、その専門分野は多岐にわたるため、遺産相続の問題をスムーズに解決するには、「相続に強い弁護士」を選ぶべきでしょう。
それでは実際に相続に強い弁護士を選ぶ際、何を参考にして決めればよいのでしょうか。
インターネット上には「弁護士ランキング」や「口コミ」などがありますが、こうしたものを自身のケースで弁護士選びの基準にできるのでしょうか。
そこでこの記事では、相続に強い弁護士を選ぶ際に重要なポイントを、具体的に、かつ分かりやすく解説させていただきます。
また、相続問題に直面した際に、どのようなサポートを受けられるかについてもご紹介いたします。
相続に強い弁護士を探す際の判断材料として、本記事が少しでもご参考になりましたら幸いです。
目次
相続に強い弁護士
1.「相続に強い」とは高い専門性と詳しい知識・経験のあること
弁護士の活動領域は非常に幅広いです。
刑事事件に注力している弁護士をはじめ、会社などの企業法務を専門とする弁護士、離婚や相続などの親族問題を得意とする弁護士など、多くの専門分野に分かれています。この中でも、相続問題は特に専門性が高い領域です。相続法は複雑で、遺産分割協議の交渉、相続税法の改正、不動産の評価方法など、多岐にわたる専門知識が必要となります。
例えば、刑事事件を主に扱っている弁護士でも相続問題に関する仕事を引き受けることはできますが、相続問題に関する知識やノウハウは、普段からそのような問題を扱っている「相続に強い弁護士」に比べて圧倒的に少なく、最新の情報にも疎い可能性があります。
そこで、相続問題を解決する際には、複雑な問題に適切に対処できる「相続に強い弁護士」を選ぶことが極めて重要になってくるのです。
それでは、どういった弁護士が「相続に強い」弁護士なのでしょうか。
相続に強い弁護士とは、単に法律知識が豊富なだけでなく、相続人間の争いを適切に解決へ導く能力に長けた弁護士です。相続の問題は感情的な対立が激しくなることが多く、法的な手続きも複雑に絡み合うため、高い専門性と、詳しい知識・経験に基づいた多角的な能力が求められるのです。
2.相続に強い弁護士に相談するメリット
2-1.専門的な知識から最適な解決が可能
相続に関連する法律は非常に複雑で多岐にわたり、都度、法改正も行われています。相続に強い弁護士は、このような法律の変遷に常に注意を払い、最新の法律改正や裁判例を把握しています。これにより、依頼者に対して最新かつ最適な法的アドバイスを提供できるのです。
また、遺言の作成や解釈、遺産分割の方法、相続税の計算など、相続手続きの各段階において、正確な情報と専門的なアドバイスを行うことができます。
例えば、遺産分割においては、専門的知識をもとに最適な遺産の分割案を提示し、相続人間のスムーズな合意形成をサポートします。遺産分割後の相続税の手続きに関しては、適切な申告書の作成をサポートするだけでなく、法的な枠組み内で最大限の税負担軽減を目指す生前対策の提案も行います。
こうした専門的な法律知識と経験に基づくサポートにより、相談者にとって最適な遺産分割を実現することが期待できるのです。
2-2.トラブルの予防と解決ができる
相続人同士だけで話し合いを進める場合、感情的になり、問題解決が難しくなってしまいがちです。このような状況で相続に強い弁護士が介入すると、話し合いの雰囲気・進み方が大きく変わります。
弁護士は法的知識に基づく客観的な立場から、適切な分割案を提案し、交渉を円滑に進めることができます。法的な枠組みの中で話し合いが進み、感情ではなく合理性に基づいた議論が可能になるでしょう。
また、代理人として交渉を行うことは、弁護士でなければできません。
弁護士が依頼者の代理人として遺産分割を進めることで、相続人の間で生じかねないトラブルの発生を予防でき、争いを解決できるのです。
2-3.遺産分割協議や相続手続きを一括して依頼できる
遺産分割協議が成立した後には、預貯金の払い戻しや不動産の相続登記など、様々な手続きが必要になります。手続きを完了させるには時間がかかるだけでなく、必要書類の準備や進め方などが煩雑な場合も多いです。
弁護士はこうした手続きに関して、相続人の代理人として行動することが可能です。相続人自身で直接手続きをする必要はなくなるため、手間と時間を大幅に節約することができ、相続人にかかる負担を軽減することができます。
2-4.適切な生前対策で相続税の負担を大幅に減らせる
将来的な相続税の負担を大幅に軽減するためには、適切な生前対策をしておくことが重要です。生前対策としては、例えば以下のようなことが考えられます。
- 遺産の一部を生前に贈与する(生前贈与)
- 遺言書で遺産の分配方法を指定しておく
- 相続税が低くなるように資産を再構築する
特に、生前贈与に関しては、贈与税の非課税枠を最大限利用する戦略がとれるかどうかが重要です。この点において、相続に強い弁護士は、法律の範囲内で最適な贈与のタイミングと方法をアドバイスし、税負担をおさえつつ、財産を贈与することができるでしょう。
相続に強い弁護士が生前に相続税対策を講じることで、相続時の税負担を最小限に抑えるとともに、相続人間の紛争を予防することが期待できるのです。
2-5.相続税の負担も考慮した遺産分割を実現できる
遺産の分割方法によっては、予期せぬ高額の相続税が課されるリスクがあります。相続に強い弁護士は、このような税務面の問題にも精通しており、相続税の負担を最小限に抑える方法についてアドバイスすることができます。
例えば、事業承継の計画や不動産の有効活用に関するアドバイスを行い、相続税の負担の軽減をサポートすることができます。
ランキングや口コミの過信はNG
ところで、初めて弁護士を探す際、多くの方がインターネット上の「弁護士ランキング」や「口コミ」に目を向けがちですが、これらの情報源に頼る場合は、過信しないよう注意が必要です。
- 弁護士ランキングには明確な基準が存在しないことが多く、特定の法律事務所や弁護士への誘導が目的の場合がある。
- ランキング上位にいる大手事務所は企業案件を主に扱っており、個人の遺産相続問題に対応していないことも少なくない。
- 口コミは主観的な意見に基づくものであり、人によって感じ方が異なる。
- 相談内容や弁護士との相性は人によって異なるため、似たケースだからといって必ず参考になるとは限らない。
そのため、遺産相続に関する弁護士選びは、ランキングや口コミだけに頼らず、実際にその弁護士と話してみて、評価することが重要です。
それでは、相続について相談する弁護士を選ぶ際に、以下にご説明する「相続に強い弁護士の選び方」を参考にしていただければと思います。
相続に強い弁護士の選び方
相続に強い弁護士を探す際には、以下のようなポイントに注意してみてください。
1.解決実績と経験が豊富であること
まず、相続問題に詳しい弁護士を見つけることが最も重要です。弁護士には得意分野があるため、全員が相続問題に積極的に取り組んでいるわけではありません。そのため、各法律事務所のホームページを確認して、相続案件をどれだけ扱っているのか、個々の弁護士がどの程度の経験と実績を持っているのかを確認することが重要です。
相続に関する著作や研究成果のある弁護士を選ぶことも一つの方法ですが、書籍や雑誌の執筆を行っている弁護士の中には、実務経験が少ない場合もあるため注意が必要です。実務に精通しているかどうかを確認し、相続問題の解決実績が豊富な弁護士を選ぶことが望ましいでしょう。
2.コミュニケーション力と誠実な対応
相続に強い弁護士を選ぶ際、実績や経験だけでなく、コミュニケーション能力や誠実さも重要な要素です。
複雑な相続問題について、弁護士が分かりやすい言葉で説明できるかどうかが非常に重要です。可能であれば、電話だけでなく直接対面で話し合い、弁護士の説明が分かりやすいか、質問しやすい環境を提供しているか、疑問点には納得できる回答をくれるかを確認するようにしましょう。
また、弁護士との相性も重要です。弁護士が親身になって寄り添ってくれるかどうか、連絡をした時に迅速に答えてくれるか、といった点も大事なポイントになります。
依頼の前後を問わず、弁護士が満足のいくレスポンスをくれるか、迅速・適切に対応してくれるかどうか、誠実な対応をしてくれる弁護士かを見極めましょう。
3.相談者にとって不利な情報も教えてくれる
弁護士が相談者にとって不利な情報も隠さず教えてくれるか、というのも相続に強い弁護士を選ぶ重要なポイントの一つです。
弁護士は依頼者の利益のために行動しますが、法律の制約によって、必ずしも全てが依頼者にとって有利に進むわけではありません。依頼者にとって不利な状況となっていたり、法的制約があったりする場合、それを隠さずに正直に伝え、対応策を一緒に考えてくれる弁護士は信頼できるといえるでしょう。
また、相談者の要望や主張に法的に無理がある場合、初期段階で明確に指摘し、現実的な解決策を提案してくれるかどうかも、良い弁護士の特徴です。裁判になった際の見通しや、法的に難しい点についても正直に説明することで、依頼者が現実的な判断を下せます。
4.費用が明確で妥当であるか
弁護士費用について、相談時に明確かつ詳細に説明してくれるかどうかも、信頼できる弁護士を見極める重要なポイントです。
費用体系が明確で、リーズナブルな価格設定をしている弁護士を選びたいところですが、安さだけを重視すると、質の面で問題が生じることがあります。
一方で、相場よりも異常に高い費用を要求する弁護士は、相談者の立場を十分に考慮していない可能性があります。
実際にどれだけの費用がかかるかは、案件が終わるまで確定しません。ですが、初回相談で見込み額や弁護士費用の計算基準を説明してくれる弁護士は、費用についての相談者の不安を理解しており、その不安の軽減に努めたいと考えているでしょう。費用に関する情報を詳細に共有し、相談者の立場に立って考えてくれるかは、弁護士との信頼関係を築く上で重要なベースになるかと思います。
なお、弁護士に依頼する場合は、依頼の際に発生する初期費用の「着手金」と、問題解決後、その成果に応じて発生する「報酬金」が必要となることが一般的です。着手金は11万円から33万円程度、報酬金は得られた経済的利益の10~15%程度とされていますが、相談内容や相談先の法律事務所によっても異なるため、弁護士との初回相談の際に具体的な費用の見積りを確認するようにしましょう。
下表は主な依頼内容ごとの弁護士費用の相場となりますので、ご参照ください。
| 依頼内容 | 費用相場 |
| 遺産分割協議 | 着手金:22万円~33万円 |
| 遺留分侵害額請求 |
※調停や裁判に移行した場合はさらに追加費用が発注 報酬金:経済的利益の10~16% |
| 相続放棄 | 5万円~15万円 |
| 遺言の作成 |
20万円~50万円 |
相続問題の弁護士費用については、こちらの関連記事にて詳しく解説しておりますので、本記事とあわせてご覧ください。
5.事務所のアクセスと利用のしやすさ
弁護士事務所(法律事務所)が、自宅や職場からアクセスしやすいかどうかもポイントです。例えば、県をまたぐ必要があるような遠方の事務所では、無料相談を受けるにしても交通費や移動時間がかかってしまいます。日常生活の中で無理なくアクセスできる立地かどうかは、弁護士選びでも重要な考慮要素です。
一方で、遺産分割調停などが行われる裁判所の場所によっては、他の地域に住む相続人の事情も考慮し、異なる地域の弁護士に依頼することが望ましい場合もあります。例えば、大阪府に住む依頼者が東京都の裁判所で調停を行う場合、大阪府ではなく東京都の弁護士に依頼することで、弁護士の大阪から東京までの出張費用を節約し、裁判手続きを効率的に進めることが可能です。
また、弁護士事務所の相談時間が、平日や土日・昼夜問わず、柔軟であるかも大切です。特に、平日の日中に事務所を訪れるのが難しい依頼者にとっては、平日の夜間や土日祝日に相談できる法律事務所が便利です。
オンラインでの対応も、今後ますます重要になってくるでしょう。オンライン会議や電話相談に対応している法律事務所を選ぶことで、遠方に住む依頼者でも容易に相談が可能になり、時間的・経済的な負担を軽減することができます。
事務所の立地や対応時間などを総合的に考慮して、自身のライフスタイルや生活状況に合った弁護士を選ぶことが、相続問題をスムーズかつ効率的に解決するためのポイントの一つとなります。
6.税理士や司法書士など他の専門家と連携している
遺産相続には、交渉や書類作成、金融機関での手続きといった様々な業務が含まれます。そのため、弁護士が司法書士や税理士など他の専門家と連携している事務所を選ぶことで、相続問題を効率的かつ総合的に解決することができます。
例えば、不動産の名義変更では、司法書士のサポートが役立ちますし、多額の遺産を相続する場合は、相続税の申告に税理士の知見が不可欠です。車の相続登記の場合には、行政書士が関わることも考えられます。相続手続きに関する業務の中には、弁護士の専門分野外である手続きもあり、資格の観点で弁護士が直接扱うことができないこともあります。
特に、遺産分割においては、分割方法によって相続税額が大きく変わるため、税理士の意見を取り入れることができれば、税負担を軽減した遺産分割が可能となります。相続税の知識が豊富な弁護士もいますが、そうでない場合には、税理士の専門知識を活用できる事務所が望ましいでしょう。
無料相談で比較検討を
相続に強い弁護士を見つけるための一つの効果的な方法は、無料相談を利用して複数の弁護士との比較検討を行うことです。
多くの法律事務所では、初回無料で法律相談を実施しています。無料相談を利用することで、弁護士の専門知識、対応の速さ、説明の分かりやすさなどを直接確認することができます。自身のケースにおいて、弁護士がどのように考えているかも確認することが可能です。
無料相談を利用する際には、事前に自分の相続に関する具体的な状況や問題点をまとめておき、弁護士に詳細に伝えることが重要です。各事務所での対応や回答内容を比較し、方針や相性の良さそうな弁護士を見極めましょう。
また、無料相談では、弁護士の費用体系や費用の総額についても確認することができます。弁護士費用の見積もりを複数の事務所で取得し、価格面でも比較検討するようにしましょう。費用の透明性や妥当性を確認し、自身にとって最適な法律事務所を探してください。
相続に強い弁護士に関するQ&A
Q1.相続について相談するなら有名な弁護士の方がいいですか?
A:必ずしもそうとは限りません。「相続に強い弁護士」とは、相続法の専門知識を持ち、遺産分割協議、遺言書の作成、遺留分侵害請求など、相続に関連する様々な案件に対して豊富な経験と実績を有する弁護士のことを指します。有名であるからといって、イコール相続に強いとは言い切れませんので、無料相談などを活用して慎重に選ぶことが重要です。
Q2.弁護士ランキングや口コミを基準に遺産相続の弁護士を選んでも良いですか?
A:弁護士ランキングや口コミを遺産相続の弁護士選びの基準とするのはお勧めできません。多くのランキングサイトでは、その基準が不明瞭であり、大手事務所が上位にランクインする傾向がありますが、これらの事務所は企業案件を中心に扱っており、個人の遺産相続案件を取り扱っていないこともあるためです。
また、ランキングが広告や宣伝目的で操作されている可能性もあります。
遺産相続の問題は非常に個人的で複雑なため、一般的なランキングで評価することは困難です。そのため、実際に弁護士と会って対話し、自分自身で「この人に相続問題を任せられる」と感じるかどうかを判断することが重要です。
Q3.相続に強い弁護士の選び方を教えてください。
A:相続に強い弁護士を探すには、まず法律事務所のホームページなどで専門分野をチェックし、相続案件の解決実績を確認することが重要です。無料相談を利用して、複数の弁護士と直接会い、その経験、専門性、対応の誠実さ、自分との相性などを比較します。ランキングや口コミは参考にならないことがほとんどなので、実際に自分で相談して検討するようにしましょう。
まとめ
弁護士法人あおい法律事務所は、相続問題に特化した法律事務所であり、相続に強い弁護士が在籍しております。
当法律事務所の弁護士は、相続問題全般に精通しており、遺産分割協議や遺留分侵害額請求、相続放棄など様々なケースを解決してきた実績があります。例えば、被相続人の介護などを理由にトラブルとなった相続争いや、遺産である不動産に住む親族と不動産評価額などで揉めた相続争いなど、様々なケースを多数解決しております。
また、当事務所は、遺産分割協議や調停・裁判の対応だけでなく、相続手続きをまとめてご相談いただくことも可能です。
平日夜間や土日も弁護士が事務所におり、電話でのご相談も受け付けております。まずはお気軽に、初回無料の法律相談をご予約いただければと思います。
この記事を書いた人
略歴:慶應義塾大学法科大学院修了。司法修習終了。大手法律事務所執行役員弁護士歴任。3,000件を超える家庭の法律問題を解決した実績から、家庭の法律問題に特化した法律事務所である弁護士法人あおい法律事務所を開設。静岡県弁護士会所属。
家庭の法律問題は、なかなか人には相談できずに、気付くと一人で抱え込んでしまうものです。当事務所は、家庭の法律問題に特化した事務所であり、高い専門的知見を活かしながら、皆様のお悩みに寄り添い、お悩みの解決をお手伝いできます。ぜひ、お一人でお悩みになる前に、当事務所へご相談ください。必ずお力になります。






